清潔な原理主義者たちの、自己免疫亢進社会2011/03/08 15:18

前原代議士を、いちいち相手が外国籍かチェックしてないようなちんけな寄付で大騒ぎしてたたくのはどうかと思った。これで大臣辞めるなら、政治家を陥れるのはいくらでも出来てしまう。今回については泥舟からさっさと逃げた観が濃厚ですが、それならなおさら前例になっては困ると思うのですが。

問題が起こったからといって、悪意と、間抜けは区別する必要はあると思う。間抜けを結果からぜんぶつぶしていては人間社会が成り立たない。
この世はそんなに清潔なところでもない。ちょっとでもきれいごとで相手をたたけるからといって、尻馬に乗ってヒステリーおこすのはやめて欲しい。

原理主義というと、動物愛護とか、人権とか、プライバシーとか、政治倫理とか、そのへんを盾に相手をとにかくやりこめたがる阿呆はいくらでもいる。
家族にインフルエンザが出ただけで「感染してない保証はない」とかいって無症状なのに学校に行くと、白い目で見られたりする。無症状の感染者はほかにいくらでもいるのだから、そんなところで気にしたって疫学的に無意味だ。
なにかあると「子供の心が傷つきました」って馬鹿か、それでも人間は生きていかねばならないしその力を与えるのが親だろう。 PTSD とかいいすぎだ。

みなが武器を持たなければ平和になるなんてありえん。力の順に絶対服従関係が永続化されるだけ。それを無効化して互いに自立するのに銃は必要なのだ。アメリカ人はそこを良くわかっているので、あの国に銃禁止キャンペーンしたところで、それでお前らは俺たちを弱くして好きなようにしたいのかとしか思われない。数百年前に刀狩された日本のような国のほうが世界では珍しい。

危ないのも汚いものも社会の一部で、「人間はそういうもの」なのだ。
世の中は異物にまみれた危ないところだ。アウェーなところで、3歳の子供をひとりでショッピングセンターの便所に行かせては危なくないわけがない。「はじめてのおつかい」なんてのは全員顔見知りの村の中でしか成立しない。

禁煙も最近特にうるさい。
マナーのなってないスモーカーは大嫌いだ。だからといってなんでもかんでも分煙施設化を強制しては、それができる大資本しか生きていけないではないか。うちは喫煙可の店ですと胸を張ってはいかんのか。場末の食い物屋で煙が気に入らないと血相変えて怒るおばちゃんとか、なんだよと思う。

清潔で安全であって当たり前という原理主義者ほど厄介なものはない。
このヒステリックさは、清潔が進んだ挙句異物が減って免疫系のターゲットがすりかわり、自己免疫疾患を社会が起こしつつあるのではないかとすら思う。

ただし、、、、
タバコに関しては、別の考え方もするべきだとは思う。一般性はないけど。
あれはもともとが「ドラッグ」なのである。酒や、もっというと麻薬と一緒。
そんなものを表でふらふら口にして回るのがおかしい。ドラッグは神聖なもので、それを喫むべき場所というものがもともとは厳然としてある。
酒だって、祭祀でトリップする用途に使われていたろう。ワインはキリスト教では救世主の血の象徴ではないか。
ドラッグなのだからその用途は大人に限られるのである。ガキがそれを口にする資格はない。
その本来の姿に立ち帰ればどうか。
薄い効かない煙草はいらない。肺に悪いタールは低いほうがいいが、ニコチンなどトリップ成分はがつんと増やして、それようの場所か自宅でしか喫むのを許さなければいい。
煙草一本できっちりトべるなら、酒並みに1本500円や1000円でも文句は言わないと思うが。

上前はねる病院の黒字化2011/03/08 21:48

知人から聞いた話。

彼の病院は田舎にあるが、平成の合併で、もっと僻地な病院がおなじ市立になった。
その僻地病院、医者がこないので、彼の病院から助っ人にいく。

整形の部長の先生からきいたらしい。
その先生の部下スタッフが僻地病院に交替で行くのに、冗談で上前をはねようかなといってた。
で、部下スタッフは一回3万もらってた。少ないとは思ったが部長のいうことを真に受けてだまってたそうな。本来6万円のはず。
部長はなんかの拍子にそれを知って、なんでいわんのやと、事務にききにいった。そしたら、公務員はバイトしてはいけないのでうにゃうにゃと、よくわからん理屈で病院が上前をはねてたそうな。
部長は怒って院長にも怒鳴り込み、それでもけっきょく、はねられた上前は時間外の形でもどすことになったと。釈然としないといっていた。
ところで、整形のほかに、循環器の先生も僻地病院にいってるんだが同じ理屈で上前はねられ3万円。この先生はおとなしい人で黙ってたらしいが、なぜかネット、2ちゃんねるに、この先生が公務員の癖にバイトに行ってる金の亡者だとかアホなことが書き込まれていたそうな。これかいたのは医者か?事務か?

その僻地病院には最近、どっかの大学からバイトがまわされ、バイト代9万とか11万になってるそうだが、本当に本人に渡ってるのか疑問といってた。
この金額、高いといえば高いけど、医療の収入はそもそも医師が居なければ発生しない、つまり医師に対する支出が病院の収入の前提である。病院がやっていけないならそれはそれにつりあうだけの患者がいないのであるから、収益ベースでいうならやめるべき病院というだけです。

そんな僻地病院を維持するのにそこまで金出すのは、自治体の意向ぬきにありえないが、これは地域住民のためというより、その病院を維持することで得られる役人やパラメディカルの雇用じゃないかと思いたくなる。財政的な見通しはどうなんだか。

そして、彼の病院は昨年赤字3億から今年黒字6億の急激な経営改善があったそうだが、7-1にしてもICU当直にしても、いろんな加算をあたらしくとったとはいえどう考えてもそこまで黒字にならないという。雇用者(特に医師)は増えてないんだから稼ぎようがないはずなのに、しかも支出が減っているのだ。
医師確保とかいろんな名目で自治体からでているもので穴埋めしたのかといいたくなる。いや、実際、雇用関係費用が市から直接でて病院の負担にならない形になってる職員はいるかもしれない。ひょっとしたら、医者の待遇改善費も流用されているのかもしれない。

彼の病院とおなじ市内に似たような規模の病院があって、この2つの病院で、それぞれ科によってあっちにあったりこっちにあったりという状況になってるそうだ。さっさと統合すりゃいいのだがそこはいろいろあって無理なんだろうと言ってました。
舞鶴でもああなんだからそうなんでしょうね。