処方薬の一般薬化 ― 2025/03/31 10:43
一昨日中医協に関係の深い先生の講演聞いたが、制度についての説明はよくわかるものでしたが、なんかの質疑にこたえて、日本の医療費支出はGDP比では諸外国より低いんだからもっと上げるべきと言っていた。
いまそこに出せる金がないんだから、その分を国民から徴取するのであれば、つまり税をあげろということか、この先生にしてこの認識なんやなと思った。
比較する各国の医療制度が随分違うんやけど、一般薬相当は保険適応なしにして、高齢末期延命治療に高額医療費制度適応もなくして、やっと諸外国(ヨーロッパやけど)と一緒と思うんですけどねえ。この2つで底の抜けた状態になってる。
法律の縛りのある税金より、政令でかえられる年金保険料のほうがいじりやすいのでそっちがどんどん肥大化してますが、逆に、手軽(というと悪いが)に上げられるので、いままでの軽症者多数処方路線も末期高齢者とことん治療路線も変更が効かない。
ここでGDPとか言って社会保障に回る金をさらに工面しても、底の抜けたバケツに水入れてるだけ、まず底抜けのシステムを何とかせんとあかんはずですけど、老人向けに政治ができてるからなんともなりそうもない。
それで、OTC薬化とか、その一般薬化とか、先発品の選定療養化とかいう話が来るわけです。
保険収載薬のジェネリックがうまく流通しないのは、少量生産だからといって業界再編がどうのとやってますが、なんといっても薬価を絞りすぎなんだし、製薬会社側はもう保険収載やめて値段を好きに決めたい模様。
医師会は軽症者多数処方路線(受診回数を増やして金にする)で食えなくなるのが嫌なので保険収載薬の一般薬化に反対してるのが目に見えてますが、一般薬を医院で売れるようにすれば一気に賛成に回ると思う。
消費税課税業者になることを条件にそれを認めるのが手やろうと思ってます、私自身は嫌ですけどw
こんなに社会保障に金使ってるのにその分野の就業者の給料が安いと問題になるのはわかるけど、そもそも「原材料やそれにつながる産品を生み出す」か「外から金を持ってくる」かじゃないと、日本のお金は増えません。
高齢者に懸命に介護医療しても日本としてのお金は増えないわけね。医療で金を生むなら、医療技術や製品を外国人に売るしかないです。
かなりきついと思いますが。
by 稲亀石 [医療] [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
本能に訴える少子化対策w ― 2025/03/21 08:43
産業化の時期に識字率上昇が収入上昇につながって教育費があがり、子育てに手間コストがかかるようになって少子化が進むと女子も稼ぎ手になるので地位向上待ったなしでさらに少子化進む。これはエマニュエル-トッドの引き写しw
本能として哺乳類は小さいカワイイものに弱いから、身の回りに幼児がうろうろしてたらほしいような気にもなるでしょう。
そうでもなく、自分で自分の面倒をみてるみられるところで、産んだら金や休みをあげるといってイメージも何も湧くまい。
子なしで自立できれば女性も出産みたいなしんどいことせんほうがむしろ当然。
つまり、「産みたいのに状況が悪いから産まない」のではなく、たいがいは「産まずに済むなら産まない」のが少子化先進諸国の現状と思う。
であれば、なんぼ優遇したって産みたくない女子は産まないよ。
だから産む実績のある女子にどんどん産んでもらうのはいい。でもまあそういう女子はそうじゃなくても産むから、そっちを優遇しても、そんなに出産は増えないんじゃないか。生物的な限界だってあるんだし、少子化に対策するのであれば、産む頭数を増やす必要はどうしたってある。
産みたくない女子に産みたいと思わせる少子化対策ねえ、、哺乳類としての本能に訴えるのであれば、カワイイ幼児との接触機会を増やし、幼児の代替品を規制するくらいでしょう。
つまり、若年者(男子も入れた方がいいね)の保育園幼稚園での一定期間の勤務義務化と、独身女性のネコ飼い禁止くらいじゃないですか
前者、ちゃんと割り当ての幼児の面倒見てくれたらの話ですけどね。そうじゃなきゃ幼児のほうが危ない、
とすると、マジな話、ネコ飼育禁止しか有効な手はないんではないかw
by 稲亀石 [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
国民皆保険のなれのはて ― 2025/03/14 18:28
国民皆保険は1961年に完成した。
医師が保険制度に協力して成立したから、国に対抗して保険医総辞退という荒業も早期には可能だった。
本来、「保険」というものは、いざというときに役に立つ、という程度のもののはず。
ところが、専門をもって開業する医者たちは、それまでなら医者にもかからんかった軽症者をちまちま集めて金にするというスキームで儲けるようになった。
そうなるとこれは美味しい制度です。
労働人口は多く保険年金料が国庫にバンバン入るもんで一時期は高齢者自己負担なしなんて馬鹿げたことが起こった。健康を安価に丸投げできる錯覚で医者に通う人が増え、のちには「予防が大切」という美名もつかわれた。
死なないようとことん病院で治療しても金になった。すべて出来高だった。
そこからじわじわ労働者が減り高齢者が増え、財政が悪化して点数が下がっても、保険に依存してしまった医者患者は、開業医の軽症者多数診療と病院の底なしの終末期医療から逃れられず国庫の支出は爆上がり。
いまや歳出の3分の一が生活保障関係で、高齢者医療は大きな部分を占める。少なくなった勤労者世代からの年金保険料では全然足りない。国債もこれ以上は出せない。当然、国の締め付けは厳しくなる一方。保険使用状況チェックのため電子化も図られ医者側の事務や設備負担も増大。
保険制度下で専門医が多数の軽症者のあがりで開業維持するのはすでに困難。病院は補助金で維持されてる。
そら新規に医者になるもんで直美は増えて当然。
つまりいまおこってることは、高齢者の少ない高度成長期の余裕につけ込んだモラルハザード(あえていう)のなれの果てなんだと私は思う。
労働力再生産でない分野の医療は「ものを生み出す」ことにつながらないのだから、余裕の範囲でしかできることではない筈。
かにかくに、高度成長期の医者のウハウハは制度の産物だったわけで、今はもうちょっとでも金になるところは厚労省が穴を塞ぎに来る。医療機関はそれでも穴を探してうろうろする。それをいいことに厚労省はどんどん医療側の負担を増やしながら都合の良い制度にしていこうとしてるけどそれは保険制度にみんなしがみつくという前提なわけです。
せめて歯科並みに自費にできる裁量分がなければ直美が増える一方で、制度崩壊やむなしなんですがどうなるんかな。
選定療養の拡大が今後どう進むか、ですかね。
かかりつけ医機能報告制度の推進で特に田舎の高齢開業医が壊滅することになったとして、じゃあ総合医目指すもんがそんなに出るかというと、ゲートキーパーしかできない、専門医以上に制度次第でしか生きていけんもんが全国民にいきわたるほど出るんだろうか。
専門医がじかに売り始めたら総合診療医もなにもないので、Aiに入口の振り分けをさせたほうが全体のコスト下がるんじゃないですか。
by 稲亀石 [医療] [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
別れた相手に対する態度の男女差 ― 2025/03/13 00:08
あいかわらず男女についてよくわからんことを考える続きです。
男性にとって女性は「自分のテリトリー」なので、あればあるほどいいし、複数あるものの一つでもなくなったら悲しいし、戻ってきたらうれしい。
女性にとって男性は「安全確保装置」だから、ひとつの状況にひとつでいい、複数だとむしろ争いになって困るからね。状況ごとに複数というのはあるけど。こいつ役に立たないと思ったらその瞬間すべてが不要になるし、失った信頼はまず戻らない
まー逆のこともまれにはあるかもしれんけど、生物的な性質が根拠になってしまうのでこんなもんちゃうかな。
by 稲亀石 [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
かかりつけ医機能報告制度 近し ― 2025/03/12 23:55
かかりつけ医機能報告制度というのが4月からはじまるという。
国としては国民みなに、健康の責任者としてかかりつけ医を貼り付けたいわけで、本来はなんもできんでもゲートキーパーできる総合医的なもんを想定してたんですが、そんなもんそんなにいないしなりたがる人もいない。
そこで、現状でとにかく誰かを貼り付ける、そいつがどういう状況下とりあえず報告させて、国の求めるレベルに達しているか確認するぞ、そのうち、そのレベルじゃなきゃ認めないぞ、という感じです。
対応可能な疾患40のうちから選び、この制度に関する研修を受ける。
加えて、その施設での以下の状況について「報告」するのね。 報告内容は、研修修了者等の数、オンライン資格確認・電カル・電子処方箋の有無、全国医療情報プラットフォームの参加など。
そのうえで、診療時間外にも患者やカルテとつながれる体制、病院との連携(入退院支援)、在宅医療の提供、介護との連携、地域医療との連携についてさらに「報告」するという仕組みです。
はじめは「できてないけど予定」でも構わないというところからはじめて、そのうち、できなきゃすまなくなる。具体的手続きはまだ不明。
事務処理ってぜんぶコストやねんけど、役所はDXをいいことにぜんぶこっちに放り込んできた。
日本の開業医はほとんどが専門医開業、入口の個別疾患診れるっても、そこまで面倒みられんところのほうが多い。
どんな優遇があるかも不明。でなきゃ苦労するばかり。
でも、加算とかの優遇を付けるならおそろしくややこしいことになるな。フリーアクセスなんだから、かかりつけ医に行かない方が安くなるぞw
電カル必須なんですが30年の導入目標にあわせてクラウド型電カルが開発されつつあるとかききます。各科のフロントに合わせたカスタマイズも必要でたぶん義務化はもっと先でしょう。
それにしても、そこまでやってられないし、収入も減ったしそんなもんにもう出す金もないしで導入できず廃業する開業医はどかんと出るでしょう。特に田舎の高齢の先生とか。
その受け皿として、往診の16キロ縛りは外せという話ももう提言チームから出てるんでかかりつけ医は遠方でも可、遠隔診療の枠を広げるのもその流れですね。
再編で市町村もでかくなり自治体の責任でおく施設も減った。医師過疎地域は公費で整備された道路を使って遠くても中核病院に行けということになるんでしょうが、中核病院にかかりつけプライマリ部門を作らないとどうしようもないことになりそうな。
それで総合医をどんどん拡張し、市街地でもどこでもゲートキーパーにしていこうというのが厚労省の絵に描いた餅かと思ってますがどうなるか。
保険医療にへばりついて厚労省のいいなりになる医者しかいないのがこの構想の成立する前提なんですが、あほらしくって直美はむしろ当たり前でしょ。
体制をかえたいのはわかるけど、たぶん医者たちは厚労省の思ったようには動かない。gdgdになってまたやり直しになるんだろう。
by 稲亀石 [医療] [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
社会保障費高騰対策 ― 2025/03/09 17:38
「ボクの考えた医療費高騰対策入口」やります。
なんか最後にきて高額医療費削減がこけたけど、かなり累進性の強い変更案なのになんでああもヒステリックに反対するのかと思った。
某保険医団体のほうで、高校無償化する金があるなら高額医療削減なんかいらんだろうという声があったのですが、いや逆やろ高校無償化するんやったらほかから金とってこんとあかんやろとメーリスで突っ込んだ(危ない
実際問題、まず保険制度維持には適正化はいると思う。イノチガ‐といっても、だからって金は無限にはない。
1) 高額医療を維持するなら、自己負担は全世代同一にする
2) 終末期延命治療については高額医療の適用を外す、特に後期高齢者。高齢者の終末期医療で輸液も胃婁もつくらないスエーデンの平均余命が日本と数歳しか違わんのですよ
3) 薬局で買える一般薬相当については、保険収載を外す、ただし選定療養として医院で購入可能とすれば医師会の抵抗はなくなるw 購入に関しては医療費控除対象としておく(現状ほぼそうなってると思う
4) 薬剤や治療の効果にあわせて自己負担率の変更や、選定療養化を導入、つまりは部分的な自由診療の導入、保険制度との整合性が難しいですけどね
5) 生保も一部負担金を導入、ただし部分的にせよ申請で償還できる道を残す
あとね、マイナカードとかなんとかDXがなんとかいうなら、現場の手間を省けるようにしてほしい、銀行が両替商やめちゃって窓口のお金をそろえるの大変なんですよ。
まずは、
6) 医療機関の自己決定権がなく公定価格で手数料ですら吸収できない、キャッシュレス支払いになじまない公的保険の窓口負担金ですが、初診8点再診5点とかでいいからキャッシュレス支払いに電子取引加算つけてくれたらずいぶんいろいろ前に進むと思うんですがねえ、本当は税金同様手数料免除でお願いしたいところですが。
保険財政からの負担をとにかく増やしたくないなら、電子取引加算は選定療養と扱って届け出たら一定額徴取できるようしてくれたらええんではないか。支払いに対する割合でなくてもいい。そのへんは様子見て調整します。
療養の給付に関係ないけどそもそも、、医療DX推進体制整備加算にしたってベースアップ評価料にしたって、いまどきの加算はすでに療養の給付と関係ないものが入り込んでる。
by 稲亀石 [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
コメコメ ― 2025/03/04 22:36
備蓄米の順次放出を、戦力逐次投入とバカにする人も多いんですけど、、
放出して値段が下がるのは、買い占めて値段上昇待ってるもんが全体価格に影響を及ぼせるほどいるか、その放出が需要を満たしてるうちに生産が増える見通しがあるとき、でしょ。
今回の値段上昇は一部にちんけな買い占めによるもんじゃなくもっと構造的なもんなんじゃないのか。。
「転売ヤー」とか騒ぐが限られた施設(田んぼに比べたら)で作られ定価があり腐らないガンプラやトイペやマスクと、価格決定的に全く同列に並べられるようなもんなんか、米って。高価い米は並んでるのね。
日本のコメ生産状況も外食産業のニーズも変わらんのだし、限りある在庫を出したってすぐに限界は来るのはわかりきってる。焼け石に水ではないか。
つぎの収穫までせめて流通米を持続的に増やしておく、もしくは、ちょっと放出して値段下がりませんでした意味なかったねでもう放出をやめたい、というのが役人側の意向ではないのか、だからちょっとづつ。
値段が下がったらそれはそれで意味がある。
米食わんからどんどん生産も減ってこの10年以上値段も下がってきた。コロナを経ていきなり需要がどんとあがったんだし、値上がりは当たり前。それをコントロールできるほどのつよい管理システムはもう政府は持ってないんでないか。食管制度はとうのむかしになくなった。
買えないというならいまさらコメコメいわんと、パン食おパン。またはケーキ(お約束
by 稲亀石 [日常] [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
ウクライナの敗戦処理 ― 2025/03/04 09:40
ウクライナロシア戦争で、アメリカが最大の支援(特に武器)をしてるんだからアメリカがケツ持ちで、つまりウクライナの敗戦はアメリカの敗戦なのです。
そこでやってきたトランプはこの侵略戦争の対応を「投資」のワク組みにかえてしまって、アメリカの投資は失敗だったおまえ金返せよと、ゼレンスキー大統領を失敗したベンチャー企業家のように扱い始めた、というとこかなあれ。
金銭的な「国益」を考えたらそんなもんかもしれんし、上から目線で服にまで難癖付けてべらべら相手の非母国語でまくしたてれば商取引としては強いんかもしれんけど、なんか見ていて品がないねえ。
それまでの親分からべつのケツ持ちに乗り換えようとして前の親分が怒った、そこでその、次の親分候補が、いつまでもごたごたが片付かんしお前なんかいらねえと言い始めた感じ。
共産主義という要素の無くなったロシアはもう地域帝国どまりだからせいぜいヨーロッパの問題、そっちだけでやってくれというアメリカ商人の気持ちは、わからんではない。
今後、英仏が核をバックにもうちょっとロシアとまともに組み合わんとあかんわけで、EUの形でおいしいとこどりしてきたドイツはどうなんのかねえ。
ロシアの人口損耗もそれなりにきついし、あと数年もすれば継戦困難になるとは思うがそれでウクライナに有利に〆られるかというとそうではなく、そこで核兵器出してくるでしょうね、
確かにロシアは日本に核落としたのはアメリカやでと煽りますから、自分の一部扱いするウクライナに落とすかですが、いざとなったら何だってやると思っています。
すでに、核兵器を使わないと思うなとかなんとか言ってますね。
ポーランドはビビりまくって地上部隊派遣しそうもないし。結局部隊派遣は核所有国がするしかないし基地提供国は核攻撃覚悟でしょう。支援部隊が入ったらキーウにだって核落とすだろう。
そして日本が核兵器に関して独特の場所にいる(錯覚も含め)のは唯一の被爆国だからで、ほかにも核兵器使用があったらもうその他大勢。
ま、そうなったら核兵器所持競争が世界で始まるでしょうけどね。
北朝鮮から買うか?w
プーチン的には自己決定権(能力というのか)のない国は対等ではないということのようで、具体的には核の有無はでかいでしょう。
日本とかは当然格下、むしろ北朝鮮は対等に遇する価値があるわけで、中国との外交で対抗手段の一部として使える地域大国にできるくらい思ってそうな。
ロシアの要求としてウクライナの中立状態はたぶん最低ラインの筈。
NATO諸国としては敵との国境が遠くに行けば行くほどいいのでとくにポーランドあたりはウクライナのNATO入りを熱望するでしょう。
逆に、直接の隣国にNATO軍なんかこられたらたまったもんじゃない膨張主義だナチ並みだという部分ではロシアの言い分もわかりはするけど、なんせふだんの行いが悪すぎるんでねえロシア。
ロシアはなんで日本はアメリカ恨まんのかというけど、アメリカとはほとんどガチの殴り合いだったのが、ソ連は末期にするっと入り込んでいろいろ攫っていった上にシベリアで日本抑留者を奴隷働きさせたんだからそら嫌われるわ。
でも、嫌いだからって、あいつらあかんで。お味方有利、とかしても仕方ない。
核爆弾日本に落としても、アメリカを恨まんなら俺らも恨むなとか平気で言うよ、ロシアは。
クリミアにロシアが入った時、それを支持する態度と引き換えに北方領土交渉できるんじゃないかと私は思ってた。品がないwのであまり言わんかったけどね。
すでにもう全くそういう状況ではない。
すでにもう全くそういう状況ではない。
しょっぱなの話に戻ります。
トランプは敗戦処理をちょっとでもアメリカの金になるようにしようとしてるし、日本もなんの得にもならん出費(おもに財政支援)をちょっとでもどうしようかとするならアメリカの敗戦処理にのるしかないですな。
アメリカが中国を主敵想定してるのはあらためてよくわかった。
いまのアメリカの製造業では中国には太刀打ちできないから、国を閉めて製造業再生を図るというのはわかるけど、そのエンジニアも外国に頼らんとあかんアメリカどうなる。
日本としては、アメリカ国内産業の立て直しに協力する。USスチールもその文脈です。その過程で切り離せない物流関係をつくらないと守ってくれんでしょう、
高齢者生活保障にアホみたいに金かけて国防に手が回らず、国が亡ぶよこのままじゃ。
by 稲亀石 [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
哺乳類と性と性衝動 NとFテレビ問題 ― 2025/01/30 15:43
まだわけのわからんことをうだうだ考えていますが、そろそろ短くまとめられそうな気がする。
性行為とか愛とかの個別の行為や情動は、集団に繁殖をもたらす生殖につながりがちだけど、生物学的な「男女」間だからというだけで生じるというより、もっと生物として共通した部分で成り立っているのだと思うわけで。
だからいわゆるLGBTQだって、自然に反する、のではなく、大部分の属する集合から外れている、だけです。
哺乳類としての人類の対象に対する愛着は、哺乳類としてカワイイものに惹かれる特性と、強いものにシッポ振るストックホルム症候群の合わせ技。ここは、体格差で生物学的男女間に傾向としては起こりやすいでしょうが状況次第。
卵子を保護するに適した自己保存欲(危険を避けたい、安心したい、安全に受容されたい)の強い女性と、精子をばらまくに適した自己領域拡張欲(どんどん出ていきたい、自分の受容先を増やしたい)の強い男性という特性。ここで明確な性差が出るが、これも個体差はあるし、状況次第でもある。安全と確信した環境なら出ていく女性も増える。
で、実際の性衝動は、自分を受容させるために、相手を自分に対して無害化無力化するための攻撃なのだなと。ここはもう、男女差のない、生物としてもっと深い部分じゃないか。対象は相手の性に依存しない。でも、これも体格差もあるし環境によって当然「異性」に向きやすくなるね。
人類は、このような性愛の性質を生殖行為にからめて社会制度に入れた。制度はいろいろあろうが、集団として存続できるものがのこってきたわけです
以上がまとめ、以下はつらつら思ったことを。
いかつくなることで相手を圧倒する方にコーカソイドは進化し、かわいく幼熟化することで相手の攻撃性を低くする方にモンゴロイドは進化した。とくに幼熟化の進んだ東アジアでカワイイ文化が頂点なのは必然です。
愛着の対象になるのはまずはカワイイ相手なので、男性の恋愛対象がいつまでも若い女性なのはあたりまえ。
女性にとっての相手の年齢がそれなりに上がっていくのは、ほとんどの男性はもともとそんなにカワイくないからです。自分を保護させるなら我慢できる範囲で年齢は上がる。
究極にカワイイけれど、誰の支配もたやすく受ける無力な幼児は本質的な部分で攻撃対象にはならないので本来性衝動の対象にはならない。幼児を性対象にするオトナは、自己評価が病的に低くて自己肯定とのバランスがとれてないから治療対象です。
セックスは相手に受容される究極の形だから、それを無力な相手に行うのは、どんな形であっても受容がほしい飢餓感の塊なわけですね。つまり性犯罪は習慣化します。
この観点に立てば、こないだからの N氏と Fテレビ問題もわかりやすい。
報道やらネットやらの情報ででたらめを考えただけですから、事実と考えた部分があさってだったら削除します。
あれはまあ犯罪でしょうけど、相手を無力化して暴行するなんてのは、もともとの保護者相当のジャーニー氏に虐待を受けてきたのが大きいのではないか。これは言い訳にはならないよ、もう大人なんだから。
騙されて犯されたうえに足蹴にされたのに、今まで自分を保護してくれていると安心していた筈の周囲が相手の様子うかがってばかりと感じれば被害者は世界が壊れたと思ってそれは病むよ。自傷行為だって出るだろう。
いろいろ言う人はいる。この話はものすごく環境依存的な話なので、犯罪にたいする処罰の定量性を考えさせてしまう。
そんなにこわれやすいコップを危ないところに置くなとか、こわれやすいのはコップのせいじゃないとかいう話ね。そういうコップだから採用されたとかいいだすときりないし、私にはいまのところ考えがまとまらない。
しかし、悪い慣習を放置してことがおこっても面子と視聴率気にしてあいまいにまとめることに奔走し、今となっても社員の直接の関与の報道ばかり気にする Fテレビがもうちょっと、組織とまではいわんが直接接するひとらが直後からまともに動けば被害者ももうちょっと何とかなったんじゃないの? まわりのみんながもともとまともじゃなかったんかもしれんけど。
これは一言居士ごめん。
性衝動が攻撃性に基づいたものであるうえは、受け手の安心できない(身の安全を確信できない)状況での性関係は、男女どちらからしかけて行われても性加害である、というありきたりな話にとりあえずなるかな。
でもこれは、どこまでもグレーゾーンはなくならない。安心感のもとがストックホルム症候群だったりするんだし、期間を区切ればどうにでもなるから裏切られたキーということになったりすることもある。受ける側の防御姿勢がどうあるのが適切かなんてもう、文化と状況と個人によるとしか。
そもそも、加害ダメ絶対となったら明瞭な同意は不可欠で、女性の「そんなんいわさんといて」も男性の「大丈夫と思った」もダメなんですが、これはもうさらに結婚もへるし人口も減る。とくに集団間の競争のきつい大陸国家の支配組織ほど、集団人口の維持を第一にするから、いわゆるジェンダーイデオロギーにこだわるし性加害に甘くもなる傾向はあるでしょう。
前からの難聴に加えドライアイもあって、映画も本もしんどくて、この程度の思考にしかたどり着けない。ひとの沢山いるところでは会話もききとりにくいので、ひとりでたらたらHUBで飲むのね。
車輪の再発明してるだけかもしれませんが、もうフーコーもバトラーも読みたくなくて積んでるだけです、香芝さん(謎)
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日本の医療のどんづまり加減について ― 2025/01/17 10:42
昭和36年ですか、国民皆保険になって、目先の効く医者は、たくさんの患者をちょっとしたことで何度も来させて軽い薬を出して稼ぐようになった。薄利多売と薬価差益ですね。
出さなくてもいい薬で医者たちが潤い、一時は高齢者自己負担ゼロになって診れば診るほど稼げるようになった。たまに個別指導が入ったって、みんながやってるんだからどうしようもない。
これは若い世代がおおくて医療費もあまりかからずにすんだ時代のビジネスモデルなので、少子高齢化の今も基本これを踏襲した保険制度を続けること自体に無理はある。
そんな医療でも寿命が延びたのは、医療のおかげというより、栄養状態と衛生状態がよくなったおかげのほうがはるかに大きいだろう。
技術革新で高価い薬高価い治療がバンバン出るようになり、みんなそれをお気楽に欲しがる。効果が弱くても有効なら保険に組み込まざるを得ない。高齢者が増えて現役世代の負担では支えられなくなっていく。
安い薬をだだらだ出すのはもう無理な状況で、医者が出したがるのはそれで稼いでいるからだとばかり医薬分業が図られた。でも、薬を患者たちが欲しがる状況はかわらない。そこで薬価を下げたら、まともに薬がつくられなくなっていった。
どうでもいいことでちまちま診る、家でおとなしくしていたらいいような急性疾患でもみんな医者にかかることで稼ぐ医者のありようはかわらない、むしろ点数が下がって、医者のほうはさらにちまちま患者を診ないと生活できなくなってきた。
しかし患者のほうはかかりつけ医になにかあったらかかる習慣を若い世代ほど失っていく。
ここで保険点数がさらに上がって、日常的に医者にかかる習慣がさらに失われたらほとんどの医者は干上がるだろう。
そこへやってきたのがデジタル化の波である。おそらく、現在の高齢開業医たちのうち後継者のいないものは、これを機会に多数が閉業するだろう。
田舎ほどそれは大きくあらわれる。そうなると、かかりつけ医を国民全員に割り当てるなんて無理になっていく。
すでに国は往診の距離要件を撤廃する方向にあり、Web受診も電子処方箋も医療が遠隔化していくことを見通しての制度化である。
現在の、専門医志向の高い開業医が、専門外についてはあたりをつけて患者を回す、というやりかたは、紹介状を書かない開業医が多く、すでに破綻している。
いまの国のかかりつけ医制度の方向は、日医とのやりとりでずいぶんゲートキーパーの意味が薄れて、どういう設備でなにができるか報告するというわけのわからないところからが出発点になる模様。
とにかくかかりつけ医となったら紹介状位かけよという程度のもののようですが、かかりつけでなければ書かないのか、かかりつけ以外かかれないのかというところで整合性が難しい。
基本的な軽症には対応するがそれ以上の症例は専門医に回すしかできない「総合医」を国民全員に割り当てられるくらいの数でいまから教育修練させて、その分減った専門医は設備の整った施設で高度医療を、というところに厚労省はいまからもっていきたいようだがそんなことが可能なのか。
各種交通インフラの整備はこの方向にあるとはいえ。
現状の日本の医療は、日常はアクセスよく安くそこそこちゃんとしたレベルのものが供給されてきたが、日常に最適化して、高度成長期の流れで大きな公費負担を背景に可能なので、緊急事態には身動きが取れない。
緊急時に動けるというなら、高度ではないが急性期の医療についてはER化し、繰り返すが、日常医療について医療相談は何もできないかかりつけ医が行って、専門医のいる高度医療施設にはそこへんから紹介するシステムになってしまう。
まず現在の開業医が壊滅状態にならないとシステムの移行なんか起こらない。田舎ではともかく、都会ではなかなかそうもならないでしょう。
日本の医療はどんづまりにきてないか。
by 稲亀石 [医療] [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
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