最近読んだコミック2025/04/20 19:04

最近、たまにいくラウンジの女子(昼職あり)がけっこうアニメコミック大好きらしくて面白かったものを教えてくれる。
好みとしていまいちなもんもあるけど、知ることもなかったようなもんを教えてくれるからありがたくはある。

ドライアイと難聴で、動画を見続けるのも活字本を読み続けるのもちょっとしんどいというダメダメな状況なんでコミックはありがたい。活字にはじわっと戻りつつあるけれど。

教えてもらって気に入ったのは「レッツゴー怪奇組」「あくまでクジャクの話です」かな。若いコの読むもんは主人公も若いわ(偏見
どうでもいいけど、むかし赤名リカの真似して爆死した女子はそんなにおったんやろかと、クジャクの観察学習の回で思った。どうみても元ネタのひとつはあれでしょう。

ほか、ちゃんと定期購読してるのは「ひとりでしにたい」「新九郎奔る!」「らーめん再遊記」「使い魔サンマイと白の魔導師」。ぜんぶ紙の雑誌と単行本を買い、ものによってはデジで買って、jpgにしてコミックビューワで読む。
それなりに気にしてるもんはいくらでもありますが、現状のマストはその程度です。

なんとなく読んだ「しあわせは食べて寝て待て」は、NHKのほうがどうかは知らんけど、蘊蓄人情系かと思ったらリタイヤ系でもあり、極端な自然派やスピな方にいきそうで危ないと(失礼)思いつつ、こうやってコミックは進化するんやなと。割と好きですがそれをいうのは恥ずかしいような
「あおのたつき」はバトルものになるかとひやひやしたが回避されてめでたい
「特別のEGOIST」はもう続かんのやろかねえ、、、まあ、かなりの無理は感じたが


DIC川村記念美術館への行き方2024/09/18 09:18

来年閉館で、なんかいろいろ話題になっている DIC川村記念美術館です。

美術館HPのアクセス情報では、送迎バスが佐倉駅と東京駅から出ている。
朝東京駅あたりから出るにしても、ほかになんかないのかと思ったら、総武線快速で物井駅までいって、コミュニティバスでいく方法がぐぐるマップに表示された。
このコミュニティバスは一日に数本なので、他の時間帯や帰りを検索しても一切表示に出ない。到着は佐倉駅からの送迎バス始発とそうかわらないようではある。
まったく土地勘ないままにつかってみた。

物井駅前に9時ころ到着、なーんにもない。コミュニティバス乗り場には発車直前もうひとり乗客が来た。このひとは途中で下車、このルートでいくのは私だけ


ほとんど大型ワゴンサイズのマイクロバス。途中、遠くに住宅地を望む田んぼのわきの、狭い道を走る。対向車が来ると、お互いに融通しなければならない。


10分ほどで着いた西福寺つー降り場から、すこし歩くと、ぐぐるマップは、この左の、木立の道を行けという。アスファルトのほうは、ぐるっと大回りになるのです。


不動さんのようです。


そのまま坂をあがっていく。なにこのトトロ感



うしろからトラクターが来て、木立に入って避ける。会釈して通り過ぎて行った。




もうすこしいくと、平地が見えてくる。



畑のむこうにみえるのが美術館です。



帰りは素直に、送迎バスに乗った、いや、本当に選択肢ないのです。
車でもいった。この道に気づくことはまずないでしょう。

美術館の内容についてはいろんな人がいろいろいってる。私に大したことがいえる筈もない。レンブラントだけ浮いてるなあと浅薄にも思った。これも余計なお世話です。
少し間あけていったら同じ作者の作品が入れ替えられていて、ふうんと思った。

DICの研究所のそば、会社の敷地にたっているわけです。独立採算の財団法人になってないので、あくまでも会社の一部。集客が直截に収益、そこから自治体税収に反映はしないでしょう。
交通機関だって送迎バスか客の自前の車です、自治体がなんか特にするわけではない。
ここに来た客が市内を回遊するかというと、まー国立歴史民俗博物館は複製ばかりとはいえけっこう楽しい代物なんですが、送迎バスは日に一度しか立ち寄らないし、JR客はその前におりてしまうでしょうし、そもそも客層が違うように思う。武家屋敷だってすまんけど大したもんじゃない。面としての魅力はない。
まわりの畑に、閉館に反対して、地域の宝とかかいてあった。
でもねえ、たまたま会社の敷地にあるだけのもので地域とのつながりがあるようには見えないのね。

ロスコ部屋が有名です。そこで、朝一錠薬を服み忘れたのに気づいて、ソファに座ったままそれを口に入れたら見張り番が飛んできて、薬だろうが外で服めと言い渡してきた。
別の日、売店では、商品の発売元をあとで調べようとコンデジでちゃっと撮ったらメモで書けとやっぱり販売員が飛んできた。
二階の吹き抜けから入口ロビーの天井をちゃかちゃか撮ってるひとがいて、それみてほかの客もスマホで撮ってた。別の日に私が一枚そこを撮ったら警備員がやめろと飛んできた、何が違うのかわからない。

私立の美術館なんで文句言う筋合いはない
お好きにとは思いますよ。大企業の一部門として創業家のお宝を見せてやる業務を社員たちがこなしてる感がひしひしとする。美術館の雰囲気じゃなく、見張り番も売店販売員も茶店接客係も、あくまでも「社員」なのよね。
偏見ですみません。
独立採算だと、自力でひとも集めんとあかん給料も一流企業のようには出せまい。まともな管理能力のある館員だって雇えないんじゃないかね田舎だから。どの係員も異様に役人くさいのは、むしろ優秀さの表れかもしれない。

永続性を考えるなら、ふつうは会社から切り離して財団法人にします。そうしないなら、なんかあったら売って業務の助けにしたいというのが創業者のスタンスということになる。実際そうだとどっかにあったかな、気のせいか。
であればもう、日本の文化のありようとかいう問題ではないいままで結構なものを見せてくださってありがとう、というしかないでしょう。
全都道府県から閉館反対署名が来たそうです。ひとさまの持ち物の使い方に日本中の人がいちいちいちゃもんつけてる状況。

本社業務で損が出たので、こんな客の来ないところは引き払い、いくつか売って金にして、もっと町中に移して、というんですね。
会社の全体会計からしたらこの美術館の運営なんて大したことないし、株価自体はぜんぜん動いてない

あのトトロみのある小道をたどっていけば、単に、こんな辺鄙なとこでやるなと株主がキれたんじゃないんかという気になりますね。

観た映画2024/07/05 12:07

ほぼ半年分。2月くらいからしばらく気分がハングしてしまって数か月なにもインプットしなかった。

ルナシー」 DVD
いわゆるシュルレアリズム映画、面白くなくはないけど、まだそんなことやってるのという感じ。時々入り込む駒撮りアニメでいろいろ考えるのもアホらしくなるだけの効果はある。

アンダーザスキン」 DVD
宇宙侵略ものということになるが、思わせぶりなところが多いがなにがなんやらさっぱり。美女型人喰いエイリアンとか、それが人間らしくなってきてとか、今更だし、ものとして自主製作映画並みにしか見えず。スカーレット-ヨハンソン使ってるが、もとはとれたんやろか

ミッション:8ミニッツ」 DVD
瀕死の状態の人間を過去を再現する道具に使う。いい感じによくできたようにみえるが、これを「時間軸移動」ものとした場合、主人公が乗り移った学校の先生のほうは消えっぱなしなんか、もともと死ぬ運命だったといってもなんだかな気はする。

浮き雲」 尼プラ
フィンランドの失職中年夫婦の話、最後にいいように転がってめでたい、まともな映画。レニングラードカウボーイズはやけくそやったんかカウリスマキ監督。

過去のない男」 尼プラ
これもカウリスマキ監督。列車食堂で寿司と日本酒が出てきてバラッドが日本語なのは笑った。じわる面白さ、ちゃんとした映画で突っ込みようがない。どこまで実際なのかわからんがゆるい社会やなあ。

The roots of evil」 ようつべ
ショートホラーで売れてるらしい。スエーデン製で、ミッドサマーな感じ。日本語字幕ついてる。https://www.youtube.com/watch?v=FpCGELWL4WU

5時から7時のクレオ」 尼プラ
時系列でだらだら流れる。若い女性歌手が病気に悩んでうろついてナンパされる映画、面白かった。

」(1939) 尼プラ
戦前のフランス映画やなあと思わせる。前半はものすごく面白かった、後半謎解きも含めてよくわからない。

関心領域」 京都シネマ
背景もヨメも異常な状況とはいえ一見大したこともおこらないのに最後までちゃんと面白くみられた。ホロコーストのネタでいつまでも映画をつくり続けることにも感心する。アウシュビッツとか知らん人もじつはいくらでもいると思うけどそういう人はどんな風に見るんだろうかね。

ぼっち・ざ・ろっく Re:
ただの総集編前編どうしようかと思ったが思った以上にみたはずの放送版を忘れていたようで楽しく観ました。
ライブの後の虹夏の台詞で前編終了という予想も当たった、つかそれしかない罠。
高校生年齢女子のうぞうぞ出てくるアニメは最近もう見る気にならないがこれは主人公のコミュ障ぶりと廣井姐さんの呑んだくれぶりがよい。観客は8割くらい男子

ホールドオーバーズ 置いてきぼりのクリスマス」 京都シネマ
昨年制作だがお話は1970年。作品自体はリメイクらしい。デジタル上映なのにフィルムっぽいのは加工だった。もうちょっとぬるいものを観るつもりだったが、人生をひとのために差し出す「恩師」ストーリー、監督は黒澤明のファンだそうだ。先生がまったく恩着せがましいことを言わないあたりは、「生きる」の設定も流用してるかもしれんと思った。生意気なガキが最後まで生意気なのはいい。
50年前のボストンの風俗とか車とか、見た人間がまだいる、ぎりぎりの再現になるな。大正初年に幕末をネタにしたものをつくるようなもの、ではある。今の話にすると携帯がでてくるのでびみょーに成立しにくい
プレップに黒人がそんなにいたのかとは思ったにしても、それっぽい音楽とか、今の時代の映画でこれやるんか思ったけど、よくできてるんだろう。

感想 DUNE part22024/03/18 18:37

part1 と同じ感じ。前はちょっと感心したけど。
公開後はじめての日曜日夕方、 movix京都、字幕版で客20人弱。

コワい敵方がスキンヘッドなのは最近どこもいっしょ。
重厚だけど画面転換のキレはいまいち。砂虫に乗ってみんなで南に行ったあと教母に会うところとか、どこですかここはと一瞬思った。
似たような画面が多くてイメージ画面みたいなんもくるし、人物もまあ定型的、原作がそうなんでしょうけど、サル顔メイクのチャ二と白系美人メイクの皇女みながら、顔の感じを逆にしたらまた感想かわるよなあとか思ったり。

すみません原作知らないのですが、退屈はしないし話はまあまあ分かるとして、おなかいっぱいな感じになってきた。
まだやんの?




騎士団のいる帝国軍vs遊牧民軍 かつ帝国が負けるという図式はラングの無声映画「ニーベルンゲン」を、前作もそうだったが彷彿とさせるというか。今回は「クリムヒルデの復讐」の方です。
「ニーベルンゲン」は、「メトロポリス」もそうだがとんでもないモブ動員人数とセットの規模だったのでして、昔は人件費が安かったし、フィルムも発達途上でセットもそんなに精密じゃなかったからできたんだろうとも思うのですが、やっとまたあそこまでのことがCGでできるようになった、という気分でみていた。実際下敷きにしてたんではないか、似たシーンがいっぱいあったような。
まあ似てしまうとは思うが。「トップガン」が無声映画「つばさ」に似るようなもんか

サンフランシスコの小澤征爾2024/02/10 20:28

小澤征爾がなくなった。

私はこの方の実演は30年前、サンフランシスコシンフォニーの客演にきたのを見ただけです。SFOはのびやかな田舎楽団風(当時です)のとこなんで、小澤さんの熱血指揮にあわなくてです、曲も忘れましたが、

小澤さん髪を振り乱して指揮棒振る
オケはのんびりした感じで演奏
小澤さん、勢い余って指揮棒が舞台のそでに飛んでいく
観客笑う

という展開があって、小澤さんアンコールにも出てこなかった

SFOは小澤さん1973年にボストンに行く前に数年間音楽監督やってたんで(上記より20年前)、OZAWA is back という感じで宣伝もしてたんですけどね。

このころのSFOの監督はブロムシュテット。
メディカルセンターのポスドクには安い年間チケットが回ってくるので、シンフォニーもオペラもずいぶんいきました。ピッツバーグ‐マゼールがやってきて、すごくびしっとしていて、SFOとずいぶん違うなあと思った覚えもあります。
今は昔。

観た映画 ドクトル・マブゼ、アステロイドシティなど2023/12/02 21:31

大アマゾンの半魚人」 DVD
水中のスーツアクターがすごいと思った。あれこれ考えるシーンが略されて話が早い。キングコングもそうだがこの半魚人も異種のはずの人間の女にこだわるということは、もともと人間だったんではないのかと無意味に突っ込んでおく。

アメリカの影」 尼プラ
京都ではどこもカサベテス特集が終わってしまったので、尼で58年のニューヨーク舞台のカサベテスによる即興映画をレンタル。もろ人種問題はちょっとコメント不可
メジャーでも「グロリア」撮ったカサベテスについては、サンフランシスコで、ひょんなことで知人になった日本人留学志望者の東海岸に行く送別会という、サウスマーケットの旧い映画館貸し切り上映(その日本人と現地人たち5人くらいだけ)でなんか見たけど題名わからん。登場人物がみな怒鳴りあって会話、後でそのことをいうと、Kavir(黒人)が、それがこの国でのふつうの会話だといった。

デンデラ」 尼プラ
今村昌平の息子による今村版「楢山節考」続編。捨てられた婆さんたちの復讐がいきなり熊映画になるがオチで復讐に戻るからいいか、オチればいいもんでもないが。100歳がこんなわけないやろうと思うが草笛光子実年齢90といわれると肉体的な説得力はある、まあここで生き延びるんやからなあという。
例外あるがほとんどの画面は雪、でもちゃんとした画面ではあった。

ラヴ・ストリームス」 DVD
カサベテス。流れてるのは愛というよりむき出しのエゴのような。退屈はせんかったが、こういうもんはアメリカじゃインディーズでしかできん(かった)のか、まあトップ俳優でもないし派手な話でもないし。

アステロイドシティ」 Cocon京都
宇宙人出現を交えたコメディに、演出家の家やら舞台の楽屋やら演劇教室やらがメタ的に入り込み、いっぱい元ネタあるんやろうなあと思いつつまあ楽しかったが、今どきはここまでやらんとあかんのかとも思った。

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」 尼プラ
思ったほど痛々しくはなかったが、このロシア人の扱いは埼玉以下で、いろいろ非道いような気はする。

バグダッドカフェ」 尼プラ
なんだかよくわからないおとぎ話。だったが、西ドイツ映画なのを知ってちょっと納得

グランドブダペストホテル」 尼プラ
アステロイドシティの監督、雰囲気はそうです。おもしろいけど、ようわからん。思い返すと真ん中あたりは何も印象に残ってない、記憶が中抜きされたんじゃないかという気になる。

特攻野郎Aチーム 映画版」 DVD
面倒な話をこねくり回していたので単純な話を見たかったが、筋そのものはそれなりにひねりがある。この手のものとしては失敗してないのは大したもんなんだろう

ドクトル・マブゼ
ラング、メトロポリスでロートバンクやった人が主演の1922年、101年前の無声映画w 日本語版が買えなくて英語字幕なので理解がいまいち。悪くはないけどこれで4時間半は長すぎる。遠隔で催眠術かけるというのは降霊術も込みで時代と思うけど、オチでなんで発狂するのかわからない

怪人マブゼ博士 マブゼ博士の遺言
無声映画「ドクトル・マブゼ」の10年後につくられたトーキー続編。まだ表現主義の匂い。前年の「M」に引き続いてローマン警部登場するのが素敵。超自然的なマブゼ博士の描写はもうやりたかったんですねとしか。ちょうどいい長さで面白いが、ラストは、元部下が教授を殺すのが筋と思うけどそれだときれいではないしそこはもう仕方ないか。みとかんとあかんと思って、現行品なくて高価い中古DVDを買いましたばい。


発売されなかったレコードについて2023/10/10 17:34

産経新聞に、各界著名人が半生記を連載する企画がある。
産経新聞はかなりの以前にも似たような企画があって、そのときは「わたしの人生」とかのお題で、なぜかまだ人生の仕事も終わってないような年代の人がよくとりあげられていた。
井上陽水の記事はずいぶん面白かった
花田兄弟の母親の川島憲子さんだっけを、まだ若花田貴花田とかいってふたりがもてはやされていたころに取材したものもあった。その後の一家のぐだぐだで、きれいごとはさっぱり押し流されてしまって恥ずかしい企画やったなあとしか思い出さないのです。

ずいぶん間をあけてまた半生記はじめたなあと思って見ている。
ただいまは、きたやまおさむ氏の半生記です。以前と違い、高齢者になってから取材しているのは学習したのか産経新聞。

知ってる人は知ってるがイムジン河という曲があり、発売中止になった
産経新聞ではまた、朝鮮の作曲者関係の記事を前からやっていて、それも素材にはしたのかもしれない。

話の肖像画「精神科医・エッセイスト きたやま おさむ<9> 「イムジン河」のインパクト」 2023/10/9 10:00 喜多由浩
「《南北朝鮮の分断の悲劇を歌う『イムジン河(がわ)』はアマチュア時代のザ・フォーク・クルセダーズ(フォークル)がずっと歌い続けてきた歌だ。」「《朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)の抗議を受けたレコード会社が政治問題化を懸念し、突如発売中止を決定したことはこの連載の2回目(2日付)で書いた通り。総連側の要求は朝鮮民主主義人民共和国という正式国名と作詞(朴世永(パクセヨン))、作曲(高宗煥(コジョンファン))者名をレコードにクレジットすることの2点。」「レコード会社が「発売中止」を発表し、僕らはテレビ局の楽屋で、そのことを知らされました。驚いたし、非常に悔しい思いをしたことは覚えていますよ。」「繰り返しになるけれど、猛も僕らも詠(よ)み人知らずの「朝鮮民謡」だと思い込んでいた。民衆の間で自然に歌い継がれてきたようなね。フォークソングの多くは「口伝(くでん)」でしょう。」「この曲を知って「朝鮮民謡」という欠けていたピースが埋まったような感じでした。最初に聴いたときはすごいインパクトがあったのを覚えているし、曲が持つ説得力は今もダントツだったと思いますね。」

こういう話はけっこうどこでもされてるようなので、経緯の認識も、悔しさも、その通りだとは思うのですが、、

あのねえ、、という感じなんですよねえ。

民謡のつもりが、実はたかだか10年くらいまえにつくられたものを訳した上に勝手な2番3番つけたんですから、そんなもん発売中止になって当たり前としか思えないのです。当時の商慣習がどうであれ、中止はまともな判断と思う。

朝鮮総連がいいよといったって、それで本当にいいいのかそのかいわいの権利関係も日本じゃ不明だったでしょうまともな国交がないんだし。
そもそも原作曲者原作詞者に対する敬意があれば突っ走れるものではない筈ではないか。盗作といわれたのどうのって、事実が分かった時点で扱いをやめてしまわなければそういわれても仕方ない。

もともと朝鮮戦争後の分断を歌うのはわかってたんだからじゅうぶんあたらしい歌の筈で、民衆の間で自然に歌い「継がれる」とかちょっと認識がおかしくないですか?
そこで、民謡のつもりだったと言い募って、「悔しい」といまになっても言えてしまうところに、世代の精神がかいまみえて面白いとは思います。

観た映画 Barbie など2023/09/18 21:13

シン仮面ライダー」
Movix京都
それなりの客の入り。伝説的な作品のリメイクとしては、この、ふつうさは、ちょっと、たいしたものかもしれない。もとの設定自体が無理無理なので、もうええやんというか、いまどきお話として違和感ありまくり。しかし仮面ライダーだから仕方ない。これ、どこでどこまで売れるんでしょうか、というのが最大の疑問。

聖地には蜘蛛が巣を張る
Uplink京都。イランのネタだが撮影はヨルダン。こういう場所ならこんなもんやろという感じ。

きさらぎ駅
尼プラ、けっこうよくできた胸糞な話。

テイクシェルター
尼プラ。「基地外の妄想かと思ったらやっぱり予知夢でしたテヘリ」かい。

 「クローバーフィールド
尼プラ。怪獣そのものじゃなく右往左往する人間たちをメインにというのは日本でもあったと思うが、まあ面白いと言えば面白いけど怪獣そのものの魅力なければただの大災害パニック映画なんやな当たり前ですが。

青いカフタンの仕立て屋
Uplink京都。お話としてははやいうちから先が読めた。子孫につながらない生殖行動は集団とか社会のしめつけがきつすぎることで増えるバグという偏見をもつに至りつつある。だから個人ではどうにもならない。

俺たちに明日はない
DVD。クラシックとなるだけのことはあるちゃんとした映画。エバーグリーンという感じじゃないが、つまり作家性自体は高くないんやろな

ジュリア(s)
出町座。このsは複数形。軽い事前情報で想像したそのまんまの映画。「塞翁が馬」を映画にしたかったのはよくわかる。最後に全員どっかに集まるかと思ったらさすがにそれはなかった。こういうひねり方はヘプバーン主演「いつもふたりで」を思い出させるねえ。みんな考えるけどあえてやらない、感じか。

インディジョーンズと運命のダイヤル
movix京都。新作のドルビー版は観客十人もいなかった。ちゃんとみられる出来だしご立派、ですが、もうええやんなあとも思った。デジタル若返りは、表情も体のキレもイマイチだけど知ってるからそう思うのであって。4作目見てないのはほぼ問題にならず。歳食ったハリソンフォードって、「もう若くない男」しかできなくないか(暴言 その年齢にふさわしい重さ(気のせいであっても)がないような気がする そういう演技か、というのも含む。

インディジョーンズ クリスタル・スカルの王国
DVD。マリオン?息子?で、こっちもちゃんとみとこうと思ったが、テレビでかなりの部分見たかな。どこまで広げる風呂敷ぞ、といったところか。このつぎはたしかに時間を超えるしかないわな。

君たちはどう生きるか
movix京都。庵野さんは同一分野再生産やりまくったが宮崎さんはもっとストレートに大々的に自己再生産しまくってけりつけたんやなあと思うなど。総集編か。いままで、つじつまがあわないのは締め切りのせい(千と千尋なんてあきらかにそうだった)と思ってたけど、今回は締め切りは問題にはならなかったと思うので、たんにつじつまのあわん人なんやろなあ。宮崎アニメにしてはあたらしいモチーフというのは、母親が死ぬことを知っても主人公と若い(神隠し時の)母親がリアルにもどっていくとこかなあ、よくあるといえばよくある でもそれを使いたかった、というのはなんか意味あるんだろう。

アフターサン
uplink京都。過去の映像が、その過去の状況(回想)にはさまれ、あいまに現在が混じる。その現在が殺伐としている事しかわからない。それにしても「少女である」というのは一度限り回収不可能なたいへんなリソースなのだねえ。

世界でひとつの彼女
DVD。ちゃんとオチてはいないけど、きれいにまとめた、ありがちなSF。

つばさ
尼プラ。無声映画末期のもんですが、トップガン最新作に至るこの手の映画の要素は揃ってる。空中戦はがんばってる、実機なんかねあれは。クララ-ボウはかなりのぽちゃやったのね、「 it」 はもう覚えてない。

ロブスター
尼プラ。基本設定はわかる。こまかい設定に穴がいっぱいあるのはともかく、なんで最後に春琴抄になるのか理解できない

ゴジラモスラキングギドラ大怪獣総攻撃
DVD。演出も特撮もちゃんとしてる。脚本もそれなりにそれっぽくできてるのに、なんでなのかこの今更感というのか袋小路感というのか。役者は仕方ないにしても。

さらば愛しきアウトロー
DVD。レッドフォード、悪くはない、ぬるいけど。イケメンは老けるとギャップがすごいな。設定の73歳にすら見えない。

サスペリア
旧版 DVD。あちこちたぶんテレビで見た。いかにもでお手頃、ラストが胸糞でもないし、照明が赤っぽいのもいい。辻褄は気にしない

マリグナント
DVD。それなりによくできた、スプラッタ。ホラーというには筋がそこそこ通っているから見てるうちにどんどん怖くなくなる。オチも穏当ですけど実際の場合この主人公終生隔離するしかないんでないか。

ミッドナイト・スペシャル
DVD。救世主ものかと思ったらかぐや姫であった。「上の世界」の都市らしいものが、新都心再開発の竣工予想図に見えた。

オオカミの家 同時上映:短編『』」
uplink京都。むかしなら京大西部講堂自主上映でやってた感じのもの。こういうひたすらイメージで押していく感じのコマ撮り多用映画はすごく久しぶり、途中眠くなるのも懐かしいが、かなり政治的な読み方ができるのがなんとも。共同体を無視した個人主義の持続不可能性というのか。

Barbie
movix京都。出町座のカサベテス特集と迷ったが、島田虎之助がカサベテス観たいだのアイドルはあかんだの書いてて、シマトラは漫画はいいけど書くことはたいがいおかしいので、これもアイドルかと思って観に行った。アイドル映画とは言えんけど。
冒頭「2001年」のパロディで笑う観客皆無。知らんのだろうなあ今時はもう。
そこそこちゃんとした映画だった。いろんなものをすっとばすのは仕方ない。オトすのに苦労していた。
主演がアン-ハサウェイにしか見えんかった
バービーのいないケンがいつまで自分を保てるのか疑わしい。セックスは男にはファンタジーだが女には岩盤リアリティなんだと思うなどした。。
世代を超えて持続する社会集団は女性を円滑に分配するシステムを持つものだとも思った。いいとかわるいとかは言ってません。


甲斐荘楠音展2023/03/02 19:14

甲斐荘楠音展に行った。




映画資料が多く、時代劇がばんばん作られて衣装に予算が降ってきた時代は着物業界も良かったろう。生活に和服も生きていた。映画人も和服業界人も祇園の上客だった頃の話。

この人のよく知られた絵は目の周りが異様に赤い。厚塗りだから酔って赤いのではない。
まあ魔性っぽいのだが、昨日から花粉症でこすりまくって目の周りの赤い私は違う方向に感情移入するのだった。

でかい未完成遺作が二つあった。
若いころは、やり残しがある人生は後悔があるんじゃないかと思っっていたが、すべてやり終えるなんてより、いつまでたってもやりたいことがあって終わらない方が死ぬまで楽しいんだろうと思うようになったのは齢のせいか。

映画感想集2023/01/14 18:49

昨年8月以来、映画館で見たもの。uplink京都が多い、

ボイリング・ポイント/沸騰」  キャパ越えて仕事なんかするもんやないなあというどうでもいい感想しか出ない。いやキャパ越えんと、自分のキャパはわからんのですがね。90分全シーンノーカット撮影という手法は、ビデオの記憶容量がもつだけ録画できる今の時代には、フィルム限界の15分おきにカットで誤魔化すヒチコックの頃より可能なだけに、いろいろ厳しいと思う、料理も出すしようやったね。バードマンのノーカットはすごいと思ったけどあれは合成だし。
アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台」  関係者には悪夢だろうが、囚人たちが役者に目覚め「ない」のがええんやろな。
NOPE」 いろいろ政治的に正しいのだろうが黒人俳優のイキリがちょっとうざい。頑張ってお話をつくってる。いまどきビジュアルもたいしたことないし、ブレットトレインのほう観たらよかった。
ギャング・カルテット 世紀の怪盗アンサンブル」 もともとフィンランドで人気の原作があるそうで、その辺知らずにいきなりみてもふうんとしか。国民的人気者が国境を越えるのは難しい
Wanda/ワンダ」 リアル70年代アメリカの殺伐としたインディー、カサヴェテスに通じる雰囲気。もうどうしようもないなあという感じしかしない。

ホームシアターでみたもの。
プラダを着た悪魔」  アン-ハサウェイにもメリル-ストリープにも感情移入できるようつくってあるのはえらい。将来に悩む女子大生あたりにウケるわけやなこれ。
オリーブの林をぬけて」  「そして人生は続く」のさらにメタ的続編。いいんですけどね。若くて無学で貧乏な男が勉強好きの女子に半分ストーカーになるんですが、自分も字を読めるように勉強する、となんでいえんのかなとは思った、そういう男の恋、なのはわかるけど。
シカゴ」 「プラダを着た悪魔」でアン‐ハサウェイと父親が見に行った設定だったので、手持ちにあったから見たが、このDVDは歌のほとんどが訳が付いてなくて面白さが減る。どんな映像でも作れてしまういまとなっては正直ミュージカルという形式は舞台でみたいものだし、薄着の女が踊るのを見ても何も思わないのですが、オチはぬるいながらよいものではあった。
テネット」 絵面はなかなかすごいけど、ほんまにこれで矛盾がないのかようわからん。まあ矛盾のないタイムトラベル(逆行ですが)ものなんかないし、映画だと否が応でも最後まで連れていかれるからなあ。あと、安売りDVDははじめにいっぱい広告が入ってうざい。
ファミリービジネス」 安倍元首相が、映画監督になりたかったとか、自分のやってることをファミリービジネスだとか言ったらしいんでみた。人間性の問題を「愛」の問題と登場人物が一方的に言い散らかしてるのがおかしいようには思う。ただ、地位そのもので食うもと貴族富裕階級と、仕事を渡り歩くビジネス層のあいだで、自分でやっていくだけの「家業」をもつ旧中間層に関する欧米社会の思い入れはけっこう強いそうで、その「家業」を犯罪行為に持ってきたこの映画はパロディとしてそこそこ「刺さる」らしいのですな。
永遠の子供たち」 デルトロの映画は数作しか見てないが、たいがいあっち側にいってしまう。いってないパックリムもあったけど、実はあれもあっちにいってたんかな。
パラサイト」 同名のものはあるがこれは原題「The Faculty」で宇宙からの侵略ネタ。20 年前ぽいつうか、いきなり巨大化するけどどこからその質量と思うし。途中までボディスナッチャーやけどあとはそれなりのパターン。それなり楽しくはあった。 
あの頃ペニーレインと」 70年代にありもしない郷愁をかきたてられるような2000年の映画。ペニーレインとの距離感が若者。最後のモロッコ行きは、おとぎ話にしたかったのだろうと。自尊心は大切。
フォレスト・ガンプ」 いまより単純だった世界の総集編。
運動靴と赤い金魚」 致命的なこともおこらない、いい映画じゃないか。
真夜中のカウボーイ」 都会に出てきた、層には刺さるんだと思う。つまり都会の子にはウケないと思うがどうか