結果論で自然現象に対する対応を裁くな2011/03/15 09:15

東電の停電がけしからんというが、発電所がなくなれば電力は足らなくなる。全体がいきなり切れる前に部分的に消費を減らすどこがいかんのか、事前の調整とかやってたらうまくまとまるはずないし、こういうものは有無を言わさずやるしかない。東電のまずさは、影響を気にしすぎて腰が引けていたことだけだ。

医療機関とか交通機関は停電を免除しろといったって、そこだけにうまく要るだけ供給できる仕組みなんてあるのか?
線引きはきりがない。停電したら困る設備は自分でもともとある時間なんとかできるようにしとくべきだろ。そうじゃない施設はあきらめるしかない。出来る範囲で対応したらいいとは思うが、それでできなきゃ何言われることか。

困るのは、政府がなにもいわないことだ。いや裏でなんかやってるのかもしれないが、非常事態宣言でもして1週間ほど社会活動をなるべく停止するようにしたらどうなのか。この事態でふつうに遠距離通勤なんて狂ってる。余震で帰宅難民になりそうなものは自宅待機が基本だろう。

原発も炉心溶融で大騒ぎだが、この災害のレベルが「想定外」だったという発言でなんでまた東電を叩くのか? ものをつくるならリスクに対してどこかに線引きはいるし、自然現象はそんなもんには関係なくやってくるのだから「想定外」だったらそういうしかないだろう。事実に対して文句を付けてはいけない。「想定が甘かったのがけしからん」って、あとからえらそうにいうなよ。
人力人知を過大評価しすぎ。「神様」がいないとこういうときに際限なく責任者を追及することになるのがよくわかる。

人をやりこめる能力しか残っていないらしい、都庁ぼけ老人の「スーパー堤防は必要」に至ってはなにをかいわん。仕分け大臣は「スーパー堤防作ったって天罰なら勝てませんよ」くらいのことを言い返してもよかった。
どこまでいったって自然に完全に対抗するのは無理で、嫌なら逃げるしかない。外界が怖いからって全員毎日鎧着て通勤するわけに行かない。われわれにできるのは、生がつねに死と隣り合わせであることを忘れない事ぐらいだ。本当にこの老人は文学者だったのか(あくまでも過去形にしても)。

日本を10mの防波堤で囲むようなアホな話が進行しないことを祈る。天罰というならならなおのこと、15mの波が必ず来る。

日本人が現場から離れるとき 放射線アレルギー2011/03/15 20:57

避難所に100人くらいいて、移動させようとしたらそこにいると断った集落があったとどっかで読んだ。
住民にせよ職員にせよ、その場でなんとかしようとする性癖の強い日本人です。

しかし、放射線だけは別らしい。
長年のメディアの洗礼で、「放射能」は日本人にとって「ケガレ」になってるようだ。
福島原発放射線漏れが続くのだが、仙台あたりから、医療関係者が逃げつつあるそうな。医療品もない。
東北自動車道でどんどんものを送り込めばいいのにそうはしない政権がある。

以下、仙台の医師のメールがまわってきたので、意味を変えずに変形させました。

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自然災害の復興は進むと思うが、原発放射線問題が
医療を壊しつつある。福島原発から30km避難命令が
でているが、これが50kmになる可能性が流布されて、
当該範囲の医療スタッフが逃げ出し、医療品も不足
してきている。存続できないので当院も閉院準備中。
風評被害どころではない。崩壊がはじまっていて、もう
とめようがないです。
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津波被害地域でない領域はそれなりに健在のはずなのだが、医療崩壊進行状況だそうです。

なにがあるかわからんにしても放射線関係に関しては煽り過ぎだろうマスメディア、炉心溶融しても臨界するわけじゃない。この世の危険は放射線だけではない。