雑感いろいろ2017/07/20 22:14

暑いし頭動きませんし、ちょっと思いついたことだけ書いときます。


白内障手術の器械(フェイコマシン)更新予定で比較中、Nidek AMO Alcon と比べていますが、いやあ、、、値段のもんです。どこで線引くかになってしまう。最後までいったら、また使用感を。
B&Lも比べたかったが、動きがあまりよくないようで。まあ営業の人数がねえ。

安倍内閣が一転叩かれまくってますな。
なんであそこまで稲田さんをかばうのかようわかりません。位負けさせてつぶすほどの人材とも思えんし。
もりかけ関係の報道が相当に偏ってるのは気に入らないが、秋葉原で「あんな人達に負けるわけにいかない」といってしまったのはいけなかった。
党首としてはそうかもしれんが、首相でもあるんだから、もっと融和的にやらないと。そんなところでトランプ真似んでも、、、
加えて、こんな件にいちいちという感じで記者会見してた菅さんが、えらそうに見えたのもよくない。
いったんそういう印象ができると、挽回はなかなかむつかしいですよ。
代わりの受け皿がまともにあるとも思えないのでもうちょっと頑張ってほしいとは思うのですが。

て、民進党首。公選法に違反してなかった証拠を見せればいいだけの話に、迷走が過ぎる。これを擁護する人もどうかとも思うが、おもしろいのでとことんいってほしい。みずほタンとは違う形で党を滅ぼすところを目の当たりにできそうな。
これをちゃんと明らかにしろと求める党内の動きに「利敵行為」と言い放つ有田氏は、どの口で相手に「正しい」ことを求めるのか、ダブスタもええとこです。
しかしまあ、求める党員も、泥船から逃げる口実ほしいだけのような気がしますが。

ドローン使用中。DJI Spark はジェスチュアが売りのくせに、きっちりジェスチュアを説明したものをみない。
日本家屋内では空間が狭いし、300gなので屋外では制約あり、それに屋外でジェスチュアしたらどこ飛んでいくかわからんのでちょっと困っています。
広めの宴会会場で記念写真につかってウケをとるのが正しい使い方かね、高価いなそれにしては。

京都縦貫道の宮津より先が、大宮までできていた。丹後半島にいくのに、宮津から岩滝経由でいってたもんですが、岩滝から狭い山道をあがっていく必要がなくなりました。
30年近く、京都市内から経ケ岬に夏遊びにいっていますが、ほんとに道がよくなった。このインフラ、いつまで維持できるのだろうか。

HPVワクチンへの日本的反応2017/01/30 11:18

子宮頸癌予防のためのHPVワクチンが中断状態で、産婦人科学会が声明まで出した。

「平成29年1月13日 HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種勧奨の早期再開を求める声明 公益社団法人 日本産科婦人科学会 理事長 藤井 知行
子宮頸がんの一次予防を目指して平成25年4月に予防接種法に基づき定期接種化されたHPVワクチンが、同年6月にその接種勧奨が中止され、すでに3年半以上が経過しました。日本産科婦人科学会(以下本会)は、平成27年8月に、“HPVワクチン接種の勧奨再開を求める声明”1)をすでに発表しておりますが、今回、平成28年12月に開催された厚生労働省の第23回副反応検討部会2)における報告を含め、以下の理由に基づき改めてHPVワクチンの接種勧奨の一刻も早い再開を強く求めます。」

「以下」については読んでいただくとして。

子宮頸癌は、近年発症年齢も低下してきているそうで、子育て世代の女性を直撃しつつあり mother killer と呼ばれる。幼い子を残して母が亡くなっていく状況は、悲惨だと思う。

原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)だが、常在レベルで誰にでもあり、セックスをしたことがある人の9割が一度は感染するという。感染は男女問わない
しかもコンドームなんかでは防げず、もっていない人を選んで性的交渉するようなことも現実的ではないくらいのものなので、性的接触で感染するにもかかわらず STD 扱いはされていない。
ただ、感染しても、ほとんどの場合そのまま排菌してしまうという。
ですが、10%の持続感染者女性の中に癌が発生するわけです。持続感染が誰にどうおこるのかもわかっていない。
つまり、あまりにもありふれたウイルスなので、接触予防は無理、ワクチンで防ぐしかない、ということになっている。

検診で防げるかというと、手間かけてしかもぜったいにとりこぼしが細胞診にはおこる。
一部の患者を前癌状態で発見しても、円錐切除で治療して、こんどは流早産が増えるらしい。そもそもすでに発症してるんだから「予防」にはならない。

それでも検診でやっていきたい個人はいるだろうし、麻疹なんかと違って個人の安全にとどまるんで、自身がどうするかについては信念で好きにすればええとは思うけど、集団としてはワクチン接種ということでいいと思います、検診もなんも考えてない人間のほうが圧倒的に多いので。

このワクチンですが、主に「副反応」が問題になって、メディアやいわゆる「市民」があまりにヒステリックに叩き、一般にも不安が広まって、とうとう中断されてしまったのは周知のとおり。
で、上記の声明になったわけですね。

以下、「被害者の会」のサイト。まるっきり公共事業による公害扱いですな。

全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会

これに対する批判も出版されている。 Kindle版しかないのかな。
「薬害でっちあげ あまりに非科学的な子宮頸がんワクチン阻止運動―新潮45eBooklet」
村中璃子 (著)

ワクチンのエビデンスガーという向きはある。
たしかに、行政的に予算のつく予防医療のエビデンスは難しいのだが、世界的に行われているこのワクチンでは、WHOに、他の先進諸国では綺麗に減ってきているのに日本だけ変わらないというデータがあるそうで、これこそがエビデンスなんでしょう。
社会制度や習慣もかかわる医学データは集計も解釈も難しいしケチはなんぼでもつけたい向きからはつくやろけどねえ。

こういうものは社会全体で考えるしかないのですが、悪い影響の出た人が少数いた(それも本当にこれのせいかわからんけど)といってぐいぐい足引っ張るもんが湧いてくるのがどこの分野でも困りもの。100%安全なものはないし。

足引っ張るところは、メディアの自主規制とか、役所の法律未満の通達とか、いわゆる「ネット炎上」も含めて、日本人の各種問題に対する基本姿勢にかかわる現象で、たぶんどうしようもないんでしょうかねえ。声のでかい少数者に対する過剰配慮というのか。

いやまあ一部の感情的な反応にのせられてシステムまでいじくられるのは、まずいと思います、それでぶっつぶれかけてる国も斜め上にないか?

診療の現場でも「なんかあったらどうするんですか」「だいじょうぶですか」とよく訊かれますが、「たいがい大丈夫ですけど、あかんこともあるし、神様がきめることです」と返事したりします、超越した絶対者がいないと人間はなんでもコントロールできる気分になっていけません。
アニミズム的多神教のあかんところは自分のコントロールできる神様がいるはずだと探し回るところですかね。

一部の国では、男性に対する接種もはじまっているそうな。
発症するのが女性のみとなると、予防して利益をもつのは女性のみ、その場合、男性を対象に、すこしでも身体侵襲をともなう接種を、疫学的に意味があるほど広範囲に行えるか、日本の場合さらに疑問ではないですかね、女性でもあかんのに。うらやましい話ではある。

重要なのは「あらたな感染者をふやさない」ことです。
人間はいくつになってもセックスしますからすでに感染した率の多いおっさんがいくらでもいるのに男を対象にしても短期的にはどうしようもないので、接種対象として最も効率がいいのは未性交の若年女性集団でしょうねえ。

接種して、癌発症リスクが下がるとセックスへのハードルが低くなるというへんな心配する親御もおられるようですが、ワクチンしてないからエッチしませんなんてことは絶対にメジャーにはおこりませんから、ワクチンの有無が性的交際全体に与える影響なんてないともおもいますし、さっさとするしかないのです。
母としてそんなに娘を癌にしたいのかといいたくなる。

それにしても、女性にしか発症せず、ワクチンのリスクも女性がかぶるので、女は損や、という人もいたな。
いや、よくわかりますw
そもそも、セックスや出産等自体が、それを超越する利益(まあ有形無形含め)を女性にもたらさんと割に合わんのですけど、男と女が基本的には入れ替えられんから(ここでLGBTの話はやめてくださいややこしくなりすぎるので)、比較自体がおこらず、世の中もってるんでしょうかねえ。

なににしても、HPV感染で損するのはまずは女性側なんで、ワクチンは女性が自衛手段を得たと考えるべきなんでしょうが、自衛隊みたいに扱われるのが日本というか。

「無資格」流産手術の病院のネット口コミと、指定医について2016/12/16 16:37

そのまま読むと、なかなか悲惨な事例。

「指定医ではない医師の中絶手術後に死亡 「死因不明」に夫の悲痛な思い」
LivedoorNews 2016年12月15日 11時0分 ※女性セブン2017年1月1日号
「由美さんはネットで調べて、評判のよかった東京・武蔵野市にある水口病院での出産を決めた。」「田中さんによれば、由美さんは水口病院で、「胎児が育っていない」と診断されたという(水口病院は「少なくとも、当院が患者様にそのような診断をしたことはありません」と否定)。」「「夫婦で話し合って、やむなく人工中絶手術を受けることにしました」(田中さん)」「そして手術からわずか6日後の7月14日、」「由美さんが壁に前のめりに倒れていた。すでに体は冷たくなり硬直していた。なんとかトイレの外に出し、心臓マッサージを繰り返したが、由美さんが息を吹き返すことはなかった。」「田中さんが水口病院にカルテ請求などをして確認したところ、由美さんを執刀したA医師は母体保護法の指定医ではないことがわかったのだ。」

どうもいろいろ不自然で、経緯がよくわからないのですが、そこは今後明らかになることを期待するとしてです。

「ネットで評判がよかった」というところだけはひっかかるのですね。

この病院について口コミサイトを見てみた。

綺麗な病院 ねね (本人・20歳代・女性) 来院時期: 2016年03月 投稿時期: 2016年10月評価4.5 「とてもいい思い出になり、また2人目ができたらやりたいなと思いました。」
診察も問診もとても丁寧です エウロパ907 (本人・50歳代・女性) 来院時期: 2016年04月 投稿時期: 2016年06月 評価5.0 「不安に感じることをきちんと耳を貸してくれる良い先生だと思います」
素敵な産婦人科 うりぼー (本人・30歳代・女性) 来院時期: 2013年 投稿時期: 2015年09月 評価5.0 「とにかく設備が整っていて素晴らしい病院でした。次に産む時もこちらが良いです。」
以下略 14の口コミはどれも評価4以上で、総じて絶賛状態

たしかにこちらでもとても評判いい。

しかし、、、医療は基本的には個人に属するもんで、いい病院やから目の前の先生がいいとは限らんし、たまたまうまくいった患者の声を集めたって意味ないんやけどなあ、、、
逆も然りで、ただのないものねだりを連ねて不満を医療機関にぶつけている事例もいくらでもみるのです。

医療機関や医師の良し悪しなんて科が違えば医者でもわからんこと多い。そのうえ、患者はいっちゃわるいがサービス側面にばかり目をとられる。

評判のいい医療機関の雑誌特集とか本とかも無意味です。医者が推薦するていの施設を集めた本もあるが、ああいう情報を集められるほう(まず葉書がくるのですあれはw)からみると、そうとうええかげんなこともやってる。
へんな裏事情でどうでもいい医師を推薦する教授様だっていくらでもいるのである。

ましてや、口コミサイトなんて、あてになるはずない。冗談じゃなく、食べログ感覚で医療機関風評サイトつくるのやめてほしい

どこの誰が書いてるかわからないものを参考にするなんて、辻占レベルの運命の丸投げです。
食べログなら、まずかったらまずかったでおわりだし、接遇が悪かったら腹を立てればいい。しかし、医療はそれでは済まない。

命のかかるフェーズについての口コミサイトは、有害でしかないとつねづね思うのですが。

加えて、知人医師からきいたことを以下追加。道に聴いて途に説く感じですみませんがw

胎児が育っていない、ということならふつうは稽留流産と思いますな、今回の報道ではどうもそこが曖昧なのでようわからんのですが、、それならもう胎児は亡くなってるわけです。

「人工中絶手術」と「流産手術」は、つまりは胎児が生きてるかどうかの違いにより呼び名が違うだけで、手技も侵襲度も全く同じ。
胎児に心拍がある場合は、「人工中絶手術」となり「優生保護法指定医」が行う必要があるのだそうな。

で、こういう資格は、大概の場合、手続きの問題におわる。書類手続きと講習(倫理的な教育)で維持できる資格なのですね。
だから、この「指定医」が技術的なレベルを保障すると言う認識は、どこの現場にもないそうです。

「優生保護法指定医じゃない医師」が「流産手術を行った」ということであれば、つまり何の問題もないことで、ここに焦点を当てるのは完全なミスリードということのようです。

まあ、私はネット口コミが気になっただけではじめからこっちはあまり気にしてませんでしたが、いつもながらの医療報道やなあという気がしてきました。

以下蛇足。

なくなった方にはお悔やみ申し上げますが、ネットで医療機関探すあたりもともかく、術後調子が悪くても受診しないとか、なんか、医療機関との付き合い方の下手な印象がどうもあるのですなあ。事実と違うなら申し訳ありません。

なんかおこってから悪いのは誰だといっても元には戻らんので、命のかかる物事に関しては用心深い方がええというのはまああたりまえの感想ですが。

こないだも、知人眼医者が顕微鏡手術中、術眼がよく動くのでそれをいつものように注意したら、「動かしているつもりはない」「不愉快だ」と術中にくってかかる患者さんというのがいたそうです。
動いていたらいわんわけにいかんし、そんなところで自分の手術している最中の医者にケンカ売ってどうするんやろうと、彼は非常に不思議がっていました。
ちなみにその方、術後回復室で、自分の点滴ラインを勝手に引き抜いたそうなw 服も血だらけだったそうで、まあ自分の体がどうなってもいいという態度は一貫してはいます。

兵庫の佐用で猟中の誤射死亡事故がありましたが、これもまあ、ガサドンするほうが論外に悪いけど、そもそも多グループが狩猟しているところで、犬をさがしてオレンジベスト着ずに(これは当初の報道で読みましたが、今探しても出てこないので不確かです、違ったらごめん)動き回るというのが自分の命の軽視のようで残念。

イノシシのはずが…猟銃で撃たれ男性死亡 兵庫・佐用 神戸新聞NEXT 12/11(日) 19:41配信

プレゼン能力2016/09/27 13:33

足の調子が悪くて活動性低下しております。

基礎系の研究室にいたころ、生理学系だったが、ちょっとした研究発表会や講演会がよくあった。
で、最後までみんな黙って聴くということはあまりなくて、わからないことがあったらその場で声を上げて質問する、というのがふつうだった。

アメリカに行っても、カリフォルニアだったからかもわからないが、少々大きい場所でも、聞き取りにくかったらフロアから「Louder!」つまりもっと大きい声で、という程度の突込みは、まああたりまえであった。

こないだ「マネーショート」なるリーマンショックネタの映画見てたら、ラスヴェガスでの証券業界のコンヴェンションの会場スライドプレゼンに登場人物が、手を挙げて大声で突っ込むシーンがあった。質問は最後にとまず言われていたが、日本ほど、違和感のない行為なんだなと改めて思ったわけで。変な奴、扱いされてましたが、変な奴がいることも、そう思われることも、個人主義社会では我々の社会ほど抵抗はない

研究とか発表というのは、相手がわからないと意味がない。だから、わかりにくいことでその場で質問することについて、本来、そんなにバリアがあるべきものではない。相手がわからなければ、話をしている意味自体なくなる。
もちろん、話を理解するだけの知識があるのが前提ではあります。

なもので、眼科の世界では、どの会に行っても、どんな下手なプレゼンであっても、いや聞き取り自体ができない状況でも、みーんな黙ってきいてらっしゃるのがとても違和感がある。
それが、当たり前らしいのである。
その分野についてよくしってる偉い先生も、黙って聴いてらっしゃる。

知人が、小さな発表会で、アメリカ式にいろいろフロアからきいたら、そのあと、わりとやんちゃで若いころ知られた先生に「あれはあかんで」と決め付けられ、面倒みたこともない相手に先輩ぶって偉そうにいうんじゃねえと気分的にキレて、2度と近づかなくなったそうである。日本人は極端に走る。

これでは、プレゼン能力そのものが育たない。終わった後、どうせ、聞き取りにくかったとかちゃんと言ってくれる人もどうせいないからである。

ところで、いまの学会専門医にかわって、厚労省が専門医制度をやるといいだして、実際の運用が具体的にわからなくて困っている人が多い。
各専門の学会や医会と厚労省の委員会とやらが折衝しているようです。

うちの地方の眼科医会関連の勉強会で、これについて、現状やら予定やらの口演がおこなわれた。

その口演ですが、眼科医会のたぶんアクティブメンバーの方でしょう、関東の、名の知れた開業眼科病院の先生でしたが、滑舌はわるいわスライドは会場の割に字が小さくて読めないわで、なにがなんやらさっぱりわからんかったそうな。

知人の眼科医は、あまりにわからんかったんで、質問時間に、さっぱりわからんかったんでこの内容をプリントアウトして配布するくらいのことは眼科医会としてしていただけないかと訊いたそうな。

発表の先生、ごにゃごにゃいうのだが、どうやら、この内容は「日本の眼科」に出る、ということらしいのであった。眼科医会の機関誌ですから出てもおかしくないが、内容はというと、同じ、という。

だったら、そもそもこんな口演いらんやろう」
せめてスライドに、この内容は日本の眼科いつ号に出ますと、わかるように書けよ」

とは言わなかったが、思ったそうです。

ちなみに、まだその内容は「日本の眼科」に出ないようだw

大学なんかで長い先生は、内容はともかく、説明してみせることに関しては、まだましなことが多いが、臨床医のあつまりの医会なんかじゃ、そういう教職的背景ないまま立場がそうなってしまい、訓練もなくプレゼンをする先生も多い。
訓練されてない人が、しかもまともな質疑もできない、そういうものに専門医点数のため出ないといけないのはもう拷問ですな。

専門医制度が実現すれば、これは学会専門医と違って学術方面以外についても「研鑽」wを積まねばならないが、講演会の形でしかたぶんそれは実現できないことも多いであろう。
「専門家」という顔をしなければいけない人のよた話を、黙って聞かねばならない、下手であってもフィードバックもかからない、という状況が容易に予想できますがいったいなんのための制度なのかこれは。

近視は悪か2015/12/26 10:55

知人目医者の話。

その知人の校医やってる小学校の養護教諭から、学校保健委員会でミニ講演できないかという話が来た。
学校の先生とかりだされた保護者代表の総勢8人くらい相手になんかしゃべって、そういう会をやったと報告書に書くためのもんですが、ゲームについて話できないか、、、とかいわれたんだそうです。
目に悪いからゲームするなという文脈で講演させたい模様だったそうで。

そんなものに関するきっちりしたエビデンスはないとおもうぞ。3時間外で遊ぶグループは1時間、2時間にくらべ近視化が少ないという程度の話でしょう。しかしそのグループ間は、そのほかの日常生活も違いそうだ。

だいたい、ゲームの時間をなんとかしたいというのがたぶん先にあるので、近視を口実に医者に躾を手伝わせようというのはどういうものか。
ま、ここは信念によってちがう医者もいるでしょうが、彼はそう思っているそうで、教諭にメールしたそうです。

内容に、以下のような感じで書いたそうでした。


「近視進行に関しては、日常生活が関係することは状況から想定できますが、信頼できる疫学調査はありません。ましてや、ゲームについての態度のコントロールを近視を口実に行うのは、科学的にはどうだかです。これは、単純に生活習慣のなかで語られるべき事柄と思います。

そもそも、近視になるのを「わるいこと」という前提で語るのもどうかと思います。近視や色覚異常がかって忌避されてきたのは、「いい兵隊さんをつくる」上で障害になったからです。いまどきはもうそういう必要ないのですが、「みんなでそろえるのが大好き」「
なにか望まないことがおこったら悪い原因があるはずだからそれを探してつるしあげる」という文化上の性癖
から続いているのでしょう。

近視化ひとつとっても、ゲームの時間を減らしたら何とかなるような単純なもんであるはずがありません。それに子供は、自分の家でできなければ、できる友達の家に行くだけです。
必要以上に近視を忌避すると、見えないのにメガネを嫌がるという態度を生むのがかえって困りものです。

小学校低学年までは、きっちり網膜に焦点をあわせたほうが眼球形状が近視化しにくいと思わせるデータもあるようです。視覚遮断に近視化を伴う症例もありますので、必要以上にメガネを嫌がるべきではありません

生活習慣に関する心掛けは大切であるにしても、一番切なのは、近視でも問題なく学校生活が送れることです。そこで変に予防がどうのという方に意識が行きすぎると、近視化した児童の生活態度を非難する方に走りかねない文化があることは気にとめる必要があると思います。

自分がちゃんとしていたら悪いことが起こらないはず、という日本的心情は、悪いことのあった人は悪いことをしたからだという理屈に容易に転化
します。

これは他の事象にも共通することのように思われます。」


教諭からは、よくわかりましたと返事が来て、講演の話はなくなったそうです。面倒な医者だと思われたであろうことは容易に想像できるね(笑

むしろこういう話を皆のまえでしたらどうかと思うが、たぶんちゃんと理解してくれないだろうなとゆうておりました。

敗戦処理で悪いか?2015/12/16 13:03

さっさと切ればいいものを民間医療にひっかかって寿命を縮めた、としか思えない女優さんがおられたようで、そのご主人がなんか書いてられる。

とある大病院の医師による
どうみても負け戦です。後はどう敗戦処理を考えるかだけです。
という人情味の全くない冷たい見解の医師
ある民間医療の
「必ず治りますから希望をもって諦めずに治癒をしましょう」
と言って高額な治療を勧めてくる一見人間味溢れる医師。

その場の雰囲気や態度はわかりません、ただ、表現のみからいうと、「負け戦」「敗戦処理」のどこがいけないのか私にはわかりません。たぶん私にも人情味がないんだろう

疾患に関して事実をいわれて「言い方、表現が気に入らない」「配慮が足りない」と拒否反応を示す人が多い。
たぶん、言い方をとか接遇態度のほうに、こういう悶着の解決を求める向きも多いのでしょうが、それってじつは、きりない。

そもそも、そういう配慮の、各患者のパーソナリティに合わせた最適化は、いまの大病院の保険診療では非常に困難です。はじめて診てからいいとこ数度目のひとに、生死にかかわる話をせんといかんのだ。その中で、この患者にはこういっても通じる、とかんがえたのに通じない、ことだっていくらでもあるわけで、民間医療に逃避されて非力を感じるのは医師自身である。
限られた医療資源に注文つければつけるほどシステムとしては疲弊していくことは忘れてはいけません。

「実際に悲しんでる人がいるのにけしからん」とかいう向きもあるが、そこでするべきことは医者を責めることですか?

どうにもならん態度の医師がいるのも確かですけど、このケースに関しては非常にわかりやすい表現と思うのですがねえ。

何しろ人間の体は、なにかおこったらどう触ったってもとに完全には戻らない。医療そのものが敗戦処理みたいなもんであることは認識したほうがいい。

いや、「ブルーベリーのんでるから白内障にならないと信じていた」とかいう人が目の前に出てきた日にはそういいたくもなるのだ。
健康で当然病気はコントロールできるという感覚の方がたくさんいるにしても、あまりそういう感覚に医師が迎合的になるのはよろしくないと一般論としては思う。今回がどこまでどうなのかはわかりませんが。

医師のものいいに腹を立てることも、有名な「受容の過程」での、「怒り」の段階といっていいとは思うが、生死に関して日頃の覚悟のなさによるうろたえを医師の態度に責任転嫁するのはけっきょくは自分の損なんですけどねえ。

アメリカでは、癌の再発は保険が使えず病院で安楽死をすすめられることもあるのですが、日本でやったらどんな騒ぎになることやら。

でも、たしかこの女優さんは、治療の選択に悔いはないとかいってたんじゃなかったっけ。うろおぼえですみません。
効きもしない民間療法でじたばたすること自体が敗戦処理で、それはそれで本人は満足だったかもしれません

「高偏差値の勘違い医師」への危惧は妥当か?2015/11/12 19:13

成績がいいだけで医師になった奴が心配だ、と書く人がいた。

PRESIDENT Online2015年11月09日 12:00「偏差値が高いだけの医師」はなぜ危険なのか - 天皇の執刀医Dr.天野篤の「危ぶめば道はなし」【14】
ただ偏差値が高いだけで漠然と医師を目指し、努力もしないで自分は選ばれた人間であるかのように勘違いした状態で医師になってしまうと危険です。医師になれば安定した生活が送れるので、早く一人前になりたいと考えるのは、まだ患者さんを診察しようという意欲が失せていないだけましなのかもしれません。自分は選ばれた人間なのだから、新しい治療を実施して有名になろうとか、患者さんを診るのは二の次で患者さんの顔がレセプト(診療報酬表)に見えて、その枚数を稼いでお金儲けができればいいというふうになってしまう恐れがあります。

それは偏差値の問題じゃなかろう
患者の顔を金として見る医者なんて江戸時代からいたろうよ。データとしてしか扱わない医者だって、どこの教室にだってころがっているぞ。

それ以前のどうにもならない、メディアの喜ぶステレオタイプな偏差値人間のこといってるのかもしれんが、そこまでのできそこないとなると、心配なんてそんなにあるんでしょうかね。

職人的な側面のあるどこの業界もそうだろうが、医者にしても、若い医者に偏差値プライドがあるというなら、指導医まで育った医者にはプライドが更にあるわけで、勘違いの出来ん坊はきっちり踏まれるようにできている。踏まれて、たいがいの医者は、それなりのふるまいを身につけていくもんですよ。
偏差値の高い人は、もともと地頭がいいか努力してきているので、コース変更の判断もむしろ早い。
そこですんなり方向転換できない人というのは、私の少ない経験ではむしろ人格障害みたいなもんがからんでいることがあるように思います。これって、偏差値がどうのという話ではすでにないですな。誤解しちゃいけない高偏差値は人格障害とかいってませんよ、どこにでもいるから、そこにもいるだけ。、

そもそも、偏差値が高いのが医学部に入るなら、それはそれで医学部にとっていいことですよ、それをどう育てるかでしょうに。

なんか、頭だけで考えてるのはむしろこの人なんじゃないでしょうかね。そんなにいもしないもんをさわやかに踏んでみせて、いったい何がしたいんでしょうかねえ、、、
ひょっとして自己紹介ですか?

就労可能証明?2015/08/23 11:22

ひとから聞いた話。

職場の健康診断があった際に、緑内障の疑いあり、と視神経乳頭形状から記載されるのは、そう珍しいことではない。画像レベルで判定するだけで、5%以上が緑内障かも知れんと、多治見スタディで指摘されてたんじゃないですかね。

で、それもらったひとが、就労に問題ないという証明をもらってこいと、職場の上司にいわれたといって知人の医院にきたそうな。

どんな仕事するのか知らんが、運転免許もあるのに、なんでわざわざ証明書がいるのか、診断書には金かかるし、だいたい、仕事の内容はいろいろあって盲人で出来る仕事だってあるわけだから、一般論としてのそういう証明書なんて出しようがないと言って返したが、またやってきて、職場の上司がどうしても出せという、金もかかっていいから、という。

いわれてるだけのこの人と言い争っても仕方ないので、診断書に、視力と視野の状況書いて、一般的な労務について問題ないと考えられると書いた上、ただし労務内容は事業所の管轄領域であると、ちょっと嫌味をいれておいたそうです。

身体状況によって与える職務は変えられるはずで、それは自分らで判断せえよということですね。
自前の嘱託医でもない産業医でもない医者にそこまで投げようなんてあつかましい、という気分が見る人が見たらよくわかる、まあ肝心な相手には伝わらんだろうけどねw

ええかげんにしてくれイオン、とゆうておりました。真偽は知らない。

医師の暴言2015/01/29 20:34

こういうことがあったらしい。

「くそ、死ね」搬送女児のブラジル人父に医師が暴言 ユーチューブ投稿動画にはキレた姿も 静岡 2015.1.28 08:33 産経ニュース

いつまでもこの医師に相手させる体制がそもそもいけません。
それ以上の医療が必要でないと医師が判断した場合には、事務がひきつぐべきで、そういうリスク管理ができてない病院ですね。

私は外来では、ここから先は自分がいても無意味と思うときにはさっさと部屋を出て事務や守衛呼ぶことにしています。
ちゃんとリスク管理できない病院からは結局医師がいなくなり、住民がこまることになるでしょう

言葉遣いが悪いことを動画でクローズアップして叩くのはどうなのかねえ。そこまでの経緯があるわけで。それでちりちり謝罪してどうするのか。
撮影の手際といい、本当か知りませんがなかばクレーマーという話もあります。医師は、ここまでアツくなるのは、まじめな人なんだろうと思う。

ちなみに、そういう威嚇的な相手に対応する部門では、警察OBが雇われることも多いようですが、ヤクザかなんかと同様の方法論を取ることがある。まず相手をおとなしくさせるために、医者に向かって「先生もしっかりしてくださいよ」とか言い出したりするのである。
私はそれされたときには、そのまま事務に怒鳴り込みましたね。

もめたら、喧嘩なんかするなさっさと逃げろと部下にはいってきました。それでもなんかあったらすぐ院長にカチコミいれる気分満々でやったのですが、幸いそういう状況はありません。

部長なんてのは、部下をまもってなんぼであって、システムに問題があるのが明らかなら、トラブルは改善のいいチャンスなのですがねえ。
そこで放置して現場にまかせておけば今回のようなことはいくらでもおこるでしょう。院長に問題をあげにくい雰囲気はないか?

穏便な体制維持」が目的でとりあえず頭下げときゃいい、という感覚の持ち主は珍しくない。下げる頭が自分のじゃなきゃ尚更のことだ。
そういう意識の蔓延した組織はつぶれても自業自得です。

セカンドオピニオンとは2014/12/02 00:38

どうも勘違いしてる人がいるようなので。

セカンドオピニオンというものです。

これは、本来、ある医療機関で診察されて診断受けて、それについて、診療データをもらった上で、別の医療機関で、そのデータの評価が正しいか意見を聞く、というものです。その別の医療機関での診療行為は一切なし、ですから保険医療にはなりません。
うちの病院では、要予約、一件30分5Kでやってると思います。これって、医者をその時間占有するコストとしては結構安いというのは知っておいたほうがいい。

この制度の当初、自分で診察しないと意見なんていえない、といってた先生もおられた。
これがふつうの医者の感覚で、気分はわかる。
あくまでも、診察はいらない保険でなくていいという人のためのもんです。
診察を受ける根拠があって診察検査ありなら当然保険医療になります。

ところで、開業知人にこういうことがあった。

かなり黒っぽいHFA静的視野を振り回す30歳くらいの、目つきのちょっとずれた人がきたそうだ。
他院での視野の検査結果についてききたい、それについてききたいだけだからここでは検査は一切してほしくないという。視力検査も、スリットも眼底もです
顔とそのデータだけみて話せということですね。

彼は、これはセカンドオピニオン相当やなと、当然思いますな。で、言ったそうな。

まったく当院での診察検査なしで、初診で、もってきたデータのみについて話するなら、これは保険診療になりません。ちょっと高くなりますがいいですか。
しかもそれは、視野だけ持ってきて病名すらわからないなら、もってきたデータについて、あーでもないこーでもないというだけで、どこまで実際の役に立つかわかりませんよ。
ある程度の検査までするなら、保険でできるし、きっちり話もできると思いますが、と。

やってきた人は、せめて視野見てどの程度というだけでもできないのか、とか、検査結果をどこかで見てもらえと渡されたのできたんだとか、いろいろいわれたんですと。
気持ちはわかるが、ちょっと医者を便利遣いできると勘違いしすぎ
目の愛護デーにやってる無料相談室じゃないんだから。

その上である。他院で取った検査の評価は、検査内容が豊富でまともならそれでもいいだろう。
しかし、視野だけというような、出所不明の非常に限られたデータを持ち歩いて、お安く見立てをしてくれといったって、そもそも本当に本人のデータなのかすらわからない。
そんな危ない話にはまともな医者は乗らないよ。

繰り返します、日本の公的医療保険では、診療なしデータのみ見るという形では初診患者を保険医療対象にはできません

その人は、結局、そのまま帰っていったそうだ。自費の値段も訊かなかったらしい。
本気で、初診料3割負担0.8Kなにがしのみでやろうとしてたのか。話聞くだけなら無料と思ったのかもしれない。
計算すると、初診料に、視力検査、眼圧、スリット、それに無散瞳でちらっと眼底見て、そのうえでもってきたハンフリー眺めるだけなら、3割負担でも3Kかからないのですが。

治療について一二を争うところで保険がどうのといってられないし、幸い日本ではまだある程度その感覚が通じますが、それはほんとに緊急での話です。
今回はあきらかに本人がなにか医療制度について勘違いしてるとしか思えない。

あとでネットで不評ばら撒かれるんかも知れんな、でも、保険医療の筋は通さざるをえないし、実感として、地雷踏むよりましやろなあと、言っておりました。