網膜剥離再手術と煮凝り ― 2010/11/25 20:39
30歳ちょっと前の網膜剥離症例、かなり限局していて剥離も薄く、DECしてバックルしたら治ると思ったのですが、バックル上に下液がのこって治らない。
うしろから押すだけでバックル上が復位するパターンと思ったが、範囲が狭い上に古くて粘凋なので下液が逃げる先がないんだろうと思い、1週間後にあらためて、下液を抜きにいった。
出ましたね、煮凝りのように茶色透明な液がずるずると。薄い剥離では外部排液で穿刺するとき網膜いためそうなのでやらないほうが多いが、今回はやらんとそりゃ吸収もされんやろうと思った。
抜いたあとDECをあらためて行いバックルを置き戻して終了。
ところで、患者家族に、網膜下液の性状を「煮凝り」と説明してたらついてた若手医師が廊下で、「それ、なんですか?」
煮凝りという言葉を知らないらしい。
驚いて、ほかの医師やらナースやらに聞くと、知ってるのは半々だが若いほど知らない。
いままであたりまえのようにこの単語を使って説明してきたのだが、わかってない患者はいたんだろう。
ほかにもこれに類することはいろいろあるのだろうが、「煮凝り」がそういう言葉になってるとは思わなかった。
伊丹十三が、「ロードジム」のロケのことを書いたエッセイで、「ジェリードイール」を、ウナギの煮凝りといった体で表現していたのが、この言葉については印象に残っている。というか、たまたまそれで覚えたなると、私だって選ぶところはないか。
うしろから押すだけでバックル上が復位するパターンと思ったが、範囲が狭い上に古くて粘凋なので下液が逃げる先がないんだろうと思い、1週間後にあらためて、下液を抜きにいった。
出ましたね、煮凝りのように茶色透明な液がずるずると。薄い剥離では外部排液で穿刺するとき網膜いためそうなのでやらないほうが多いが、今回はやらんとそりゃ吸収もされんやろうと思った。
抜いたあとDECをあらためて行いバックルを置き戻して終了。
ところで、患者家族に、網膜下液の性状を「煮凝り」と説明してたらついてた若手医師が廊下で、「それ、なんですか?」
煮凝りという言葉を知らないらしい。
驚いて、ほかの医師やらナースやらに聞くと、知ってるのは半々だが若いほど知らない。
いままであたりまえのようにこの単語を使って説明してきたのだが、わかってない患者はいたんだろう。
ほかにもこれに類することはいろいろあるのだろうが、「煮凝り」がそういう言葉になってるとは思わなかった。
伊丹十三が、「ロードジム」のロケのことを書いたエッセイで、「ジェリードイール」を、ウナギの煮凝りといった体で表現していたのが、この言葉については印象に残っている。というか、たまたまそれで覚えたなると、私だって選ぶところはないか。
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