警察から来る患者の扱い2010/12/02 17:00

たまに、拘置所の患者を連れて行くから診てくれという連絡が警察からきます。
余裕のある時代は、一般患者のいない時間をみつくろって対応してたりしたんですがね。

最近では、一般患者同様に受付してもらって、ふつうに診るようにしている。もちろんたくさん待ち患者がまわりにいる。
見られる事に関する配慮とかも、警察のほうで考えてくださいということにしている。

無理すりゃなんとかならないことはもちろんないのですが、きりがない。外来患者も多いし医者は減員、特別なところにそういうケースをあてはめる余裕があまりない。

加えて、以前には、公共的な仕事してる人には配慮して当然という良識が社会全体にあったと思うのだが、いまどきでは、なにがあっても杓子定規にあつかわないと不公平だ(笑)というへんな平等意識がゆきわたり、特別な配慮というものも、性癖として身につけていてはアブない。だったらもうぜんぶフラットにしてしまおうとおもってそうしています。
急患のために急ぐ医者だってネズミ捕りでつかまる。見逃したら今度はその警官がつるし上げられるのだから仕方ない。酒飲んでいても患者がいたらみようというのが世界標準のまともな医者だが、酔って診察したと叩かれるこの時代の日本だ。

嫌な社会と思う。
サービス業ではない社会維持のインフラ職として、教師医者(あえていれる)警官軍人は、世界的にはもっと敬意をうけているし日本でもそうあってしかるべきと思う。
そういった職業をふんづけて、なおさら自分にいい事が起こると信じているクレーマーなひとたちのお花畑が理解できないのですがね。

医療事故報道まとめ2010/12/02 23:33

フィルムだからいけないもうデジタルにしようという話の後押しではないかと。
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20101202ddlk28040361000c.html
西宮市保健所:胃がん検診、X線撮影でミス /兵庫 毎日新聞 2010年12月2日
「通常は装置が「オートモード」の状態で撮影するところ、切り替えを忘れ、「マニュアルモード」のまま撮影したため、X線量が足りなかったという。」

なんにせよ93歳ですから、タメはないでしょうね。入院期間の長いこと。
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20101201ddlk35010389000c.html
萩市:494万円賠償へ 市の診療所で薬を誤処方、女性一時意識不明 /山口 ◇議会に提案 毎日新聞 2010年12月1日
「別の患者に処方した血糖値を下げる錠剤14錠が、複数の薬を一包みにする「分包機」に残っており、担当者が気づかずに交付したという。」

かなり前の事件ですが送検ですか、どう扱われますかね。今後は、暴れる子供は無理ですで仕方ないかと。
http://www.asahi.com/national/update/1201/TKY201012010460.html
治療中の女児に脱脂綿、詰まり死亡 歯科医を書類送検2010年12月1日22時20分 asahi-com
「女児は母親のひざに乗って治療を受けていたが、泣いて暴れていたため、医院のスタッフ3人が体を押さえていたという。」

なにも不都合なかったんだからまあよかったことで。
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010113001000913.html
兵庫、15年間患者体内にガーゼ 豊岡市の豊岡病院 2010/11/30 20:26 【共同通信】

手術の合併症でなにがいけないのか。たしかに嫌な合併症ですが、じゃあしなけりゃなにかいいことあったのかというのがポイントのはずですが。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/212295
「手術で尿失禁の後遺症」 筑後市立病院 95万円支払い和解 2010年11月27日 01:26 西日本新聞

特別に監視しなけりゃいけないという意識まで一般化してないからうつぶせにしたんだろうが。
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001011270003
呼吸停止男児の親に賠償へ 2010年11月27日 asahi-com
「同病院は「呼吸停止の原因はわからないが、乳幼児突然死症候群などうつぶせ寝への危険性が高まっていた中で、監視体制が不十分だった」としている。」

珍しい判決。それまでに受診機会はあったのにわざわざ専門医のいないときに行くなよ、ということでもあったのか。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/212277
誤診認定、賠償認めず 男性死亡 遺族が逆転敗訴 福岡高裁判決 2010年11月27日 00:29 西日本新聞
「「当直医に専門医と同じ判断を求めるのは酷で(見逃しは)やむを得ない」とし、法人に約5100万円の支払いを命じた一審判決を取り消し、原告の訴えを棄却した。」

維持できもしない機器はいれてはいけないということ。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/261838.html
道立北見病院医療事故 賠償金6300万円支払いで示談成立(11/26 06:30)北海道新聞
「器具の吹き込み口が破れていたため、温風が直接男性の脚に直接あたり、重度の低温やけどを負った。」

脳外手術した後医が、結果が悪かったのは来たのが遅かったからだ救急が悪いと強調したんじゃないかね。
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/local_kiji.php?i=nesp1290736943
誤診で重度後遺症 千葉市、6600万円賠償 海浜病院夜救診 2010年11月26日11時02分[千葉エリア]千葉日報
「症状が改善しないため女性は翌日、別の医療機関を受診。「くも膜下出血」と診断され緊急手術を受けたが、寝たきり状態となる重度の後遺障害が生じた。」

とりのこし。
http://mainichi.jp/area/tokushima/news/20101116ddlk36040622000c.html
徳島市民病院の医療過誤訴訟:年明けにも和解へ /徳島 毎日新聞 2010年11月16日
「原告側は手術の際に医師のメスが別部位に刺さったと主張して05年に徳島地裁に提訴。市側は「合併症による出血」と反論し、議論は平行線をたどっていたという。」

連絡が取れないときにどうするかという項目はあったんですかね。しかしまあ、業者に任せた家族も家族だし独居なんてそもそも本人も覚悟の上の筈だが。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/261517.html
「不手際で死亡」 介護業者を提訴 釧路の男性遺族(11/24 06:00)
「原告側は、応答がないのは症状の悪化だと予見できたのに、両法人とも医療機関への通報や緊急連絡先への連絡を怠ったと主張している。」

受け入れられないといってるのに押し付けて結果責任まで求めるのかね。こりゃ逃げたほうが。
http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=12901760156763
「たらい回し」防止へ30病院指定 県が搬送「20分基準」2010年11月20日(土) 茨城新聞
「選定開始から20分程度以上の時間を要しても決まらない場合は、あらかじめ定めた30病院が原則受け入れることにした。」

認可が遅くても早くても問題はなくならないし文句言う人もなくならない。
http://sankei.jp.msn.com/life/body/101126/bdy1011260600001-n1.htm
「尊厳大切にした医療を」遺族が訴え イレッサ訴訟 2010.11.26 06:00 MSN-Sankei
「「安全性情報が2週間早く出されていれば、父は副作用で死なずに済んだ」と振り返る。」

罠としか。やったほうもやったほうで終わりの筈だが。こんな病院やめてもいいんじゃないか。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101126/crm1011262028037-n1.htm
患者から20万円受け取る 堺の市立病院、医師を減給 2010.11.26 20:28 MSN-Sankei
「医師は昨年10月、患者に治療方針を説明した後、患者本人から「よろしくお願いします」と現金入り封筒を渡された。今年10月、患者の家族から申し立てがあり、発覚。」

古典的な詐欺だが笑った。しかし罪名は理解不能。むしろ脱税だろう、申告してなかったろうから。
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20101127-707138.html
ネット薬物詐欺「S売ります」で塩送った 2010年11月27日8時17分 日刊スポーツ
「実際Sの注文者に対しては塩を、クサに対しては茶葉を郵送。その結果「1500万円近く稼いだ」と話したという。」

梅毒は治りますからねなんにしても。
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20101130ddlk13040269000c.html
川崎市:梅毒検査で誤通知 陽性を陰性、都内男性か /東京 毎日新聞 2010年11月30日

生きがいにもいろいろあります。
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120201000775.html
遺族が「医療事故根絶を」 東京医大に改革求め組織 2010/12/02 19:18 【共同通信】

検査員の説明をきいてもらうために2010/12/03 21:10

眼科には視能訓練士(ORT)という資格がある。もともとは視機能発達のサポートという名目だったが、いまでは眼科で各種の検査を行い保険請求もできるひじょうに強い国家資格である。

斜視弱視などを専門にする眼科医はそこそこ自分でいろいろ(斜視角とか)検査するかもしれないが、通常の眼科医は、視力検査はもとより斜視検査視機能検査から視野、ERG、眼底撮影、眼軸長測定にいたるまでORT任せということがほとんどと思う。
特に弱視に関する検査や指導は、それがこの資格の発端だけあって、ORTがむしろ中心になって行う。医師はその結果に基づいてうんうんいってるだけのことすらある。

検査結果をよくわかっているのはORTだから、子供の弱視治療の場合も、検査したその場でお母さんに説明したりする。

ところがときに、これがウケないのである。あまり良くない結果(いまいち視力が出ないとか両眼視機能が出ないとか)の場合に、なんで医者じゃなくあんたがそんなこというのと、怒ったり、泣いて小児科の部長のところにいったりすることがあるのです、まあ、たまにですが。

変なひとはうちのORTにはいません、みなそこそこな小市民で、非常識な態度で接してるわけでもない。
ORTのほうもプライド持ってやってるので、「あんたにそんなことなんでいえるの」的にいわれていい気分なわけがない。
どんな結果も医師から言えという考え方もあろうが、同じ内容のことを検査について一番わかっている人間からその場できく、そのどこが悪いと私は思っている。形式的に医師がなんでも背負うなんて馬鹿げている。いや、方針の決定は医師の診療に基づいて受診者が考えればいいことだが、ORTが検査結果の説明することは、なんらそれと相反しない。
そもそもORTがなんだかすら普通には知られていないわけで、あれこれあった挙句、以下のような文章を作った。

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眼科では視能訓練士(ORT:国家資格)がさまざまな検査を行います。特に斜視弱視については、視能訓練士おこなった詳しい検査をもとに、治療方針や見通しをたてています。
検査の結果についてはそのつど視能訓練士のほうから説明しており、医師はそれを前提に診察しています。特に外来が混んでいる場合など、医師からは検査結果についてじゅうぶんな説明する余裕がない場合もあります。
視能訓練士の説明について疑問がある場合は、その場で視能訓練士にお訊きくださるか、あらためて医師にお訊きください。
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こんなもんでクリアできるとは思いませんが、しかし、この手のエクスキューズ文ばかり増やしてどうするんだよという気もします。年に数度は、説明の仕方など形式面についてごてる受診者がいて、そのたんびに用意するファイルが太くなる。
そんなもんだと思ってくれませんかねもう。納得いくまで説明する自信はあるが時間がかかりすぎる。インフラでやるこっちゃないです、ご勘弁。

ほんとに心因性か?2010/12/04 14:32

小学3年くらいの女の子の視力が出ないとやや上品そうな母親がつれてきた。変な感じのない子供だが、たしかにほとんど屈折異常ないのに裸眼0.2ほど、矯正もできない。
ざっとみて、器質的にはとくにどこも悪くなさそう。生活上そんなに困らないようでもある。

他院でしばらく様子見てたがどこもわるくないのによくならないので流れてきたという。兄弟はときくと、お兄ちゃんがいるという。妹か、、いたずらされてるならともかくパターンじゃないなあと思いつつ、トリック(プラスマイナスのレンズで、一見矯正してるようでじつはぜんぜん度をいれないで視力をみる)してみたらちゃんと視力が出た。
散瞳や視野するまでもないかなと思い、視力が悪いんじゃなく出にくくなってるようです、ストレスとかでなったりしますけどどうですか?ときいたら、ああやっぱりという感じで母親、兄弟の仲はいいが学校でいろいろあるし担任ともあわないみたいでと。
乗せられてしまい、まあその可能性あるからと、膝枕点眼について説明してるうちに母親が涙ぐみ始めた。視力が出ないので母親はずっと気になってたのが、ああやっぱりそうなのかなんてかわいそうな子というのがあふれてきたんだろう。

まずいと思った。本当に心因性の視力障害かなんてまだまだわかったもんじゃない。視力が出たとはいえきっちり黄斑もみてないし、屈折もせめてサイブレして調べておかないといけない。心療内科にもコンサルトが要る。心因性というのはいろんな検査した上でたどり着くところでないといけないとは思うので、印象のままにまず言ってしまったのはいかにもまずい。

もしそうだったとしても、そっから、子供がストレスに対抗できるようになるまで親が安心させてやらねばならないのであって、親の心がまず外罰へむかってしまってはどうしようもないのである。トリックで出る程度なんだから程度も軽いといえば軽いし、だいたいそのストレス元がこの親ではない理由もない。

今後注意しようと思った。この子供も、ほんとうにそうなのかわからないので今後また念のためいろいろ調べるつもりではあるのだが。

mg at DS

ヒッキーについての無意味な報道2010/12/05 21:17

ヒッキーをなんらかの症状の一環としてとらえれば、一定の行動に至る以上非ヒッキー社会人とは違う心理的傾向があるのはあたりまえ。ヒッキー自体が通常環境じゃないんだからそこにいるもんが結果的に違ってもさらにあたりまえ。
ヒッキーが増えてきたということは、ある程度共通する社会状況がその推進力になってるのもあたりまえ。

ヒッキーになる個人的な素因はあるかもしれないが、そこに至る社会構造もあるだろうね、ということになってしまって、こんなもん切り方でどうにでもなる。

そもそも、対象部分が違うのだから相反事象ではないはずなのになぜ議論になるのか、なぜその形でメディアがとりあげるのか意味不明。

統計処理しないとでないような差について「正常」「異常」を区別したがる人間がこの世にいる。世の中にはバリエーションというものがあり、違うのがあたりまえ、、集団のきり方分け方によっては差が出るのもあたりまえなのだから、それを予算のネタにするのはやめてください、もうカネないんでしょ日本。

ま、内容は無意味だが、「それをして、それをそのように報道する」あたりには、日本を理解する上での意味はあるかも知れない。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101205/plc1012050908005-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101205/plc1012050908005-n2.htm
ひきこもりの分析で対立 厚労省「精神障害」、内閣府「社会風潮」  2010.12.5 09:06

失せものに対する感覚2010/12/09 11:26

病棟の機器はナースが管理することになっている。
細隙灯のランプが切れて交換しようとするとランプが抜けないという状況で、外したままのランプボックスの蓋と新しいランプとが、その細隙灯の台においてあった。
確かに抜けないので、ペンチもってきて引っこ抜くか業者にきてもらってくださいといっておいてその翌日。
ランプは交換されてるがランプボックスの蓋がなくてあけっぱなし。若手医師に訊くと、前日自分が見たときはすでに蓋も換えランプも台の上からなくなっていて、仕方なく自分はさらにあたらしいランプをもってきて入れたといった。
師長がみあたらないので、主任に、蓋をちゃんと探せといって外来していたら、物品の事務員が、こんなもんが回ってきたんですがと、その細隙灯の修理伝票もってきた。

病棟にコール、伝票書いたナースを呼んで訊くと、探したけどありませんとしれっとしていうので、もっとちゃんと探せ修理伝票ですますなとしかりつけた。

本当にないなら仕方ないにしても、それは故障じゃなく紛失であって、せめて責任者の始末書くらい出さないと、なくしても買えばいいという感覚になってしまう。自分の金じゃないからといいかげんなことをされては困る。
探したというが、ドクターがもっていってないか見てないかとの確認すらせず、探したといえまい。少なくとも私は訊かれていないのである。

旧日本軍では、失せものについては個人責任が追及されて、裏で盗みあうなどけっこう陰惨だったそうだが、其れにしても当初は、無くしたといってへらへら新しいものをもらいにくるなということだったんだろう。日本人は結果に完璧を求めていつまでもフィードバックかけるから、最終形としては、どうしようもないシステムが仕上がるのだが(だから青少年保護条例についても危ないと思う)。

先日娘である高校生に楽器用のチューナを新しく買ってやって、貸していた私自身の簡易なものを返せといったら、ギターに取り付けるアーム部分のばらばらになったものをもってきた。バイオリンには邪魔なので外すのはいいのだが、組み立てると一部足りない。探せというと、数日たっても、ないという。
ないはずがあるか部屋でなくす以外ないんだし、家内に聞くとその部屋は散らかってるらしい。上からみわたしすこしものを動かして見つからないというのはどういうことかというと、弁償するといいやがる。
アホか、金の問題じゃなし、自分で探せないなら俺が探しに行くぞというと、それは困る部屋に入られるのは嫌だというので、だったらちゃんと探せ、部屋の管理もできんやつに個室を与える気はないそれすらできないならとっとと部屋から出て行けと言った。
10分たって、見つかったと持ってきやがった。
娘がこの有様だから他人のことも偉そうには言えないんだろうが。

細隙灯のライトボックスの蓋は、次の日には戻されていた。

トップ会談(笑2010/12/10 14:31

知人の地方病院眼科部長の話です。

彼の病院はA大学の関連病院ですが、スタッフのうち一人は、その大学医局出身のひとが教授してるB大学からきていた。この話、A大教授が中継ぎしたもので、彼はその一人がA大学の人事のもとにあると思い込んでいたのに実はそうではなかったというのですが、、、

もともとスタッフが一人開業で翌3月一杯でやめることになっていた。そこへ、そのB大派遣医師も、人手不足なので翌1月から戻しますとB大教授が手紙をよこした。8月末にそれを言われて困らない人間はいない。
A大教授も、翌4月からなら2人送れるかもしれんがそれより早いのは無理という。彼は、B大教授に電話でかけあってとりあえずB大派遣医師も翌3月一杯まではいるようにもっていった。ただ、B大教授意地になってしまったのか、それで限界といって動かない。専門医試験を考えたら6月までいたいとB大派遣医師本人がいったのがいけなかったのかもしれない。ボーナスを口実にすればよかったのに。

ということで、翌3月おわりには一時的に2人足りない状況になります。
そこで、A大のほうには、2人もらえるならうち1人を翌3月からもらえんだろうかとも直接言った上でメールでもお願いしたわけです。
この12月になって、A大の人事がきまったが、2人補充はあげるけど翌4月からしか無理とすげないメールが来た。2人の異動もとは、かたほうはそこそこでかい病院だしなんともならない訳がないのだが、彼のためになんとかしようとはしなかったということですね。

そこで彼は院長室にでかけていって、いまから電話するので話をしてくださいこれこれしかじかと説明、その場で院長室からB大教授に電話。
院長わりと気さくに口を利いてくれる性質であり、派遣医君を良くやってくれる人でとほめたたえ、2人いっときにかわるのでは引継ぎも何もないなんとか1ヶ月延ばしてくれないかと頼み込み、結局2週間の延期を引き出しました。いい院長ですな(笑
これで、4月はじめ1週間はむしろ1人増の体制になりなんとか余裕で引継ぎもできそう、首の皮一枚でつながったと、彼はほっと一息。

B大教授のほうは、また余裕ができたら送りたいのでよろしくといい、院長は、それはまたぜひと、大人の会話が行われていたそうです。
さすがに院長まで持ち出すと、まったく譲歩なしというわけにはいかないという、トップ会談の成果でした。どっちもそれなりに社会性があってよかったという話でもある。どっちかが「へん」だったらこじれて話にならないが、この2人ならふつうに話が通るだろうという彼の判断でした。

それにしても、たとえ電話であっても直接の対話でなければ人間関係は成立しない。メールなんてどうにもなりませんな。

なくなった店 吉田屋 長浜2010/12/10 23:03

私の気になる店は、古くて、客があまりいない。
そういう店は、高率に、早いうちになくなる。やっていけないんだろう。
長浜駅前に、吉田屋という、ちょっと古びた定食屋があった。




かねて気になっていたが、8月、電車待ちの夕刻に寄る機会があった。
古びた店内は、雑誌新聞がおかれ雑然とした感じ。おっさんがテレビ見ながらものを食ってる。





カウンタのむこうの厨房ではおばちゃんがサバのフライをあげていて、それいただいてビールを飲んだ。




ああ、ええ感じやね、また来ようと思いつつ秋には寄る機会なし。
12月になって寄ったら、すでに取り壊し中。
張り紙を見ると、10月に、廃業したらしい。




壊された窓から覗くと、暗くて荒れた空間。
ああ、またまた法則発動か、とがっくり。

なくなった店 加茂川寿し 京都2010/12/12 15:52

過去のデジ写真をみてたら出てきたので。2007年撮影。

三条大橋を東に渡って川端通り越えてすぐ、北側にあった。
この数年でなくなったと思います。

割烹着着たおばちゃんが入り口で食券を売ってた。寿しといいつつ実質定食屋。各種洋食も麺類丼物もやってた。
私はいつもビフカツでした。単体は金属横長のお皿にのってでてきた。1000円以下、かっちり衣のへばりついた、揚げなきゃ食えない硬めの肉で、たいへんによろしかった。
寿しそのものも、押し寿司巻き寿司お稲荷さんがメインと見えた。

90年代なかばからちょこちょこいってたので、私が行ったからなくなったとは思いませんが。店内も撮っときゃよかったなあ。

医療事故報道まとめ2010/12/13 23:08

うちでも処方忘れはたまにあり看護助手がききにくる。よくやってくれています。
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20101211ddlk28040409000c.html
医療事故:今年7月、西市民病院で1件 /兵庫 毎日新聞 2010年12月11日
「40歳代の女性医師が処方を忘れた。患者は会計時に担当者に問い合わせたが、担当者は「処方せんにない」と述べて医師に確認せず、処方しなかった結果、患者は副腎不全の症状が出て約10日間の入院が必要になった。

マンツーマンでじっと見てられない以上仕方ないことでは。
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20101210/news20101210252.html
透析中70代男性死亡 済生会松山病院 2010年12月10日(金)愛媛新聞
「異変を知らせる透析装置のブザーが鳴り、看護師が気付いて医師らが心肺蘇生措置をしたが、間に合わなかった。医師らが駆け付けたとき、シーツなどに大量の出血があり、チューブが外れていたという。」

今後受け入れ停止、でいい。
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010121009053926/
ベット転落負傷で病院に賠償命令 広島高裁岡山支部判決 (12/10 9:05) 山陽新聞
「高田泰治裁判長は「転落の危険性が高かったのに、看護師らは防止措置の抑制帯を使っていない。ベッドを離れる際に代役を頼まないなど監視義務も怠った」とした。」

http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20101209ddlk22040224000c.html
富士市立中央病院賠償訴訟:市に7000万円支払い命令--地裁沼津支部判決 /静岡 毎日新聞 2010年12月9日 
「亡くなった男児は03年1月、肺炎などで同病院に入院。3カ月後、医師が標準使用量を超える睡眠剤を投与したため重度の脳性まひになり06年12月、低酸素性脳症で死亡した。」

県立病院31件とは?
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1012090004/
県立病院で生後2カ月の男児死亡、「病院と和解」原告側が公表/横浜地裁川崎支部2010年12月9日 神奈川新聞
「原告側代理人によると、病院31件側は裁判で「死因は乳幼児特別死症候群であると推定され、死因と死亡した事実との間に因果関係は存在しない」などと主張していたという。」「男児の母親(46)は「病院に非を認めて、謝罪してもらいたかったが、裁判所の勧めもあり合意した」と話した。」

院長はオゾン水業者を訴えたらどうかとw アルカリイオン水で眼内炎おこした人もいたし、なんであんなもんをあてにするのかと、、、で、何で記事からそのへんがすっぱり抜けてるんですかね。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101207/crm1012070700007-n1.htm
レーシック手術の集団感染、医師を“異例”の逮捕へ 背景に「悪質性」と「重大性」 2010.12.7 07:00 MSN-Sankei

手術に至った過程が不明。
http://mainichi.jp/area/oita/news/20101207ddlk44040542000c.html
賠訴訟:胃摘出手術後に死亡 遺族、大分大付属病院相手に損賠求め提訴 /大分 毎日新聞 2010年12月7日
「男性は胃がんと診断され、昨年9月2日、同大で胃全部の摘出手術を受けた。しかし、その翌日に食道にできた穴から内容物が漏れていることが分かり、再手術を受けたが、成人呼吸促迫症候群(ARDS)を発症して今年3月に74歳で死亡した。」「同病院は遺族の指摘を受け、県外のがん専門病院の医師2人に外部評価を依頼し、「専門の消化器外科の医師が手術するべきだった」と指摘を受けた。」

一方的な評価。謝罪はセットではなかったのですな。
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20101205ddlk22040100000c.html
焼津病院訴訟:遺族側と和解 市が800万支払いへ--地裁 /静岡 毎日新聞 2010年12月5日
「遺族側は「看護師や機械などによる監視態勢が不十分だった」と指摘していた。」「病院側は事故を受け、患者の呼吸を観察する装置を導入するなどの対策を取ったという。女性の遺族は弁護士を通じて「妻の死で医療の改善が行われ、同じような事態が防げることになったのは評価したい」とするコメントを出した。」

例の保険のありがたみにつながるか?あれは無過失が前提ですが。
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20101204ddlk20040088000c.html
辰野総合病院の医療過失訴訟:9000万円支払い和解へ 議会が議案可決 /長野 毎日新聞 2010年12月4日
「04年8月、同病院で自然分娩(ぶんべん)する予定だった女児の母親(43)が破水。約30分後に診察した医師が帝王切開をしようとしたが、準備が整っていなかったため、吸引分娩で出産した。女児は仮死状態で生まれ、脳性まひになったという。裁判では医師の注意義務違反などが争われたが、裁判所が和解を勧告した。」

さすがという気もなくなるような昨今。日本でもおこりそうで嫌だ。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=1208&f=national_1208_142.shtml
バス車中でキス…「揺れて唇切れた」で運転士に賠償請求=中国 2010/12/08(水) 16:08
「男性によると、誤って彼女の唇をかんで、けがをさせてしまった。バスの荒っぽい運転のせいだと、運転士につめよった。女性は、ティッシュ・ペーパーで血が出る唇をぬぐいつづけていた。」「男性は引き下がらず、次の停留所で待っていた人が乗車することを妨害。」「さすがに、周囲の乗客もあきれ、カップルを非難しはじめた。中には相当に怒っている人もいた。ふたりは、他の乗客の剣幕にあわて、そそくさと下車して、立ち去ったという。」

これは単に「お里が知れる」と古来いう現象か。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101212-OYT1T00290.htm
町議「何しているんや」と救急隊員を殴る蹴る (2010年12月12日15時06分 読売新聞)