五輪デザインパクリ問題 ― 2015/08/23 11:02
どうも騒がしいことだが。
デザイナーの佐野 研二郎氏、ロゴ問題で反論 08/22 18:46 FNN
「佐野 研二郎氏が手がけたロゴが、自分のデザインに似ているとして、アメリカ人デザイナーが提訴を検討している問題で、佐野氏は、FNNの取材に文書で回答し、「一定の要件を満たすデザインはたくさんある」と反論した」
意匠のモチーフはそうそう無限にないだろうし、類似のパーツを組み合わせることはいくらでもあるでしょう。毎度神様からひらめきを貰うんでもないのに、商売でデザインを請け負って、山のように粗製濫造してたら、どのみちどっかで似たようなものが出てこないはずがないとは、門外漢の私にもわかる。
そして、その程度のデザインしか求められてないわけで、その程度のギャラなんでしょうたぶん。
それをあれこれいうなら、いったいどんだけのデザイナーが本当にオリジナリティで勝負してるのか、彼がぱくったという意匠にしても、似たような意匠がじゃあこの世にどれほど見当たるのかという検証もなしに、一方的にあれが似てるこれがパクリと叩くのは、ちょっと気が早いと思います。
現象そのものを偽造した小保方騒動、本人がもろに代作を依頼している佐村河内騒動とはちょっと違う。佐野氏がすばらしい仕事をしているとまでは思わないけど、みんなきれいなところから文句言って叩きすぎなんじゃないでしょうかねえ。
佐野氏の問題は今のところ、その調子で大舞台に出てしまったということだけではないですかね、まあそれが最大の問題かも知れんけど。
ついでに、、、
サントリーの件だけは頭下げてるようですが、弟子のせいを前面にだして初期消火図っただけで、工房と考えれば弟子がやったということ自体はどうでもよくて、そのレベルで仕事してたということですよね。
ちゃんと目がいきとどかず下はなめた仕事して、という図式については小保方式でが、たぶん使い勝手がよかったのでみんな発注してたんでしょ。
そこで利権構造がどうのと人間のつながりを問題にする向きもある。
医学の世界だって賞とか助成金とか学会の地位とかけっこういろんなところで人間つながってるし、狭い専門家の世界でむしろつながらないほうがおかしいような。
そのなかでいろいろ融通しあうのだって、ろくなもんじゃないにしてもどこの世界にもあるだろう。眼科では、手術学会に日眼も、ようわからん勢力争いの舞台になって、あほらしいことこの上ない。気に入らなければ自分らでべつの組織を立ち上げればいいことだ、古くは河合隼雄の例もある。
ぜんぜん知らん人入れたら専門外なのになんでといわれて素人を入れたのがけしからんとそれはそれでたたかれるでしょうし、つながってるだけで一概にあれこれいうのもどうだかですねえ。
by 稲亀石 [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
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