京都の「うすあじ」?2023/12/01 20:56

以下、偏見もあろうから、気に入らない方はするーよろしくお願いします。

京料理は「うすあじ」というのですが、京都の安いところから高いところまでそれなりにあれこれ食って、味が薄いという印象は余りないんですよ。

そもそも京料理というのは、目的が接待であれ法事であれなんであれ「京都の料理屋で出る料理」としかいいようのないもので、きっちりした枠があるようにも思えない

京都の料理はもともと「酒塩」といわれていて、きっちり塩はきかせる。淡口(うすくち)は色が薄いだけ、味が薄いわけではない、そのためのうすくち醤油です。たまに味も薄い店もあるけど観光客にうけてるようですが地元民がわんさかいくようには見えない。

西陣あたりの料理屋は色も濃い。あのへんでおせちをお願いしたらぜんぶ茶色くてw 西陣「萬重」のはそれほどでもなかったけど、それでも一品の売りはこってり茶色い甘鹹い、鯛のあらだきだったりします。

京料理が「薄い」というなら、よそが濃すぎるんでしょう、おだしたっぷりの難波割烹、醤油たっぷりの田舎料理に比べたら、まだ味も色も薄いのかもしれんわね。

「あじない」(味ない)という方言は京都でも使われる。薄味なだけでよしだったらこうは言わんと思うのですよ。一般人がそんなに素材で勝負なんてできるわけないんだし。

ちなみに、御所の東側鴨川近くに「うすあじ」を評論家wに「これぞ京都のうす味」絶賛されていた店があり(今もあるかは知らない)、一度食っていまいちと思ったが念のため家内(京都人)を連れて行った。家内は私に、「確認できた?」と言いましたわ


観た映画 ドクトル・マブゼ、アステロイドシティなど2023/12/02 21:31

大アマゾンの半魚人」 DVD
水中のスーツアクターがすごいと思った。あれこれ考えるシーンが略されて話が早い。キングコングもそうだがこの半魚人も異種のはずの人間の女にこだわるということは、もともと人間だったんではないのかと無意味に突っ込んでおく。

アメリカの影」 尼プラ
京都ではどこもカサベテス特集が終わってしまったので、尼で58年のニューヨーク舞台のカサベテスによる即興映画をレンタル。もろ人種問題はちょっとコメント不可
メジャーでも「グロリア」撮ったカサベテスについては、サンフランシスコで、ひょんなことで知人になった日本人留学志望者の東海岸に行く送別会という、サウスマーケットの旧い映画館貸し切り上映(その日本人と現地人たち5人くらいだけ)でなんか見たけど題名わからん。登場人物がみな怒鳴りあって会話、後でそのことをいうと、Kavir(黒人)が、それがこの国でのふつうの会話だといった。

デンデラ」 尼プラ
今村昌平の息子による今村版「楢山節考」続編。捨てられた婆さんたちの復讐がいきなり熊映画になるがオチで復讐に戻るからいいか、オチればいいもんでもないが。100歳がこんなわけないやろうと思うが草笛光子実年齢90といわれると肉体的な説得力はある、まあここで生き延びるんやからなあという。
例外あるがほとんどの画面は雪、でもちゃんとした画面ではあった。

ラヴ・ストリームス」 DVD
カサベテス。流れてるのは愛というよりむき出しのエゴのような。退屈はせんかったが、こういうもんはアメリカじゃインディーズでしかできん(かった)のか、まあトップ俳優でもないし派手な話でもないし。

アステロイドシティ」 Cocon京都
宇宙人出現を交えたコメディに、演出家の家やら舞台の楽屋やら演劇教室やらがメタ的に入り込み、いっぱい元ネタあるんやろうなあと思いつつまあ楽しかったが、今どきはここまでやらんとあかんのかとも思った。

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」 尼プラ
思ったほど痛々しくはなかったが、このロシア人の扱いは埼玉以下で、いろいろ非道いような気はする。

バグダッドカフェ」 尼プラ
なんだかよくわからないおとぎ話。だったが、西ドイツ映画なのを知ってちょっと納得

グランドブダペストホテル」 尼プラ
アステロイドシティの監督、雰囲気はそうです。おもしろいけど、ようわからん。思い返すと真ん中あたりは何も印象に残ってない、記憶が中抜きされたんじゃないかという気になる。

特攻野郎Aチーム 映画版」 DVD
面倒な話をこねくり回していたので単純な話を見たかったが、筋そのものはそれなりにひねりがある。この手のものとしては失敗してないのは大したもんなんだろう

ドクトル・マブゼ
ラング、メトロポリスでロートバンクやった人が主演の1922年、101年前の無声映画w 日本語版が買えなくて英語字幕なので理解がいまいち。悪くはないけどこれで4時間半は長すぎる。遠隔で催眠術かけるというのは降霊術も込みで時代と思うけど、オチでなんで発狂するのかわからない

怪人マブゼ博士 マブゼ博士の遺言
無声映画「ドクトル・マブゼ」の10年後につくられたトーキー続編。まだ表現主義の匂い。前年の「M」に引き続いてローマン警部登場するのが素敵。超自然的なマブゼ博士の描写はもうやりたかったんですねとしか。ちょうどいい長さで面白いが、ラストは、元部下が教授を殺すのが筋と思うけどそれだときれいではないしそこはもう仕方ないか。みとかんとあかんと思って、現行品なくて高価い中古DVDを買いましたばい。