感想 ボヘミアン-ラプソディ2018/11/24 23:17

ほんとにどうでもいい感想です。

2時間ちょっとの映画で、手洗いとか眠いのとかどうやろと思ったが、気が抜けるほど、すんなり最後まで退屈しませんでした
手洗いも行かなかった。

フレディ-マーキュリーというか Queen は、死後にでたCD、‘Made in Heaven‘ しか、私はまともにきいてない。うすい人にはよくあることらしい。
むかしは KISS と区別ついてなかったのはさすがにアホと思う。

この映画のお話自体は、才能のある者の成功とありがちな軋轢に、「真実の愛」を求める自分探し居場所探しというバックストーリーを加えたようにしか見えなかった。
インド系移民、育ちの悪くない、でもゾロアスター教徒の父に認めてもらえない、出っ歯(本人より誇張してないか?)のゲイの苦悩がようわからんかった、設定だけでわからんとあかんのやろうか。エイズになる前から苦悩してるからエイズのせいではないよね。
なににしても、諸作品におけるその手の苦悩は、自分を許すことで解消されるもののようで、この映画でもそうです。

作中のフレディの、メアリーに電話したりランプを点滅させたりする描写は、異性にパートナーシップを求めるものというより、女学生が授業中に目配せしあって笑うシーンのように見えた。
これをもって「この映画において、フレディは孤独な少女だった」的駄文が書けそうにも思います。実際にそうだったとかいう話ではないですよ。
そこから、「孤独な少女」というのは一体どういうものなのか述べればさらに字数が稼げるかもしれんね。誰が稼ぐんかは知らない。

音楽就中ライブエイド、よかったけど、そっちへいくのが「愛と悲しみのボレロ」みたいやなあと(古い)。いや、見ていて涙が出たし、こういう感動のさせ方は、ありですわね。
画面がスタジアム上空からずっと降りてきて、観客頭上をなめて、ステージに上ってパフォーマーをアップというカットなしのシークエンスが違和感なくつくられる時代なのだなとしみじみ。
と、同時に、このライブエイドはオリジナルがしっかり残っていて、こないだからやたらようつべで見るのよね。音源にあわせてきっちり真似して挙動そっくりなのは、すごいとは思うにしても、映画の中ではここをクライマックスにするため最後の方ちょん切ってるのももろわかり。
つか、ライブは実物見てりゃそれで足りるのよね。
通して、もっと高音のきれいな人というイメージだったんだけど、というのは余計なことです。

役者ですが、、目がぎょろっとしてるわりに実物みたいな「イってしまった」感じがなくて、背が低いのは仕方ないにせよたっぷりしたマッチョ感もいまいちで、最後までなじめんかった。

久しぶりに、満席に近い映画館を見た。IMAXでの公開は日に一度だし、あとで知ったが命日の土曜であった。
それにしても観客みなおとなしいな、私自身はあちこちで体が揺れたり足を小さく踏んだりして自分なりにノッてたんですが。騒いでもいいという「胸アツ上映」はこの日どうやったんやろ。
レコード世代のジジババばかりかと思いきや、そこそこ若い客は多かった。隣の席の20台は、私の学生時代よくあったような、カビっぽい下宿生の匂いをさせていた。中身は一緒なんかね。
いつも似たようなもんなんやろね。松本零士の大四畳半ものをこないだから読み直しているので余計そう感じるのか。
私は松本零士はヤマトよりおいどんのほうが好きです。
いきなり話が外れます。999はなかなか苦肉の両立路線と勝手に思ってます。ワダチもよかったね、ラストはもう好きにせえよという感じやったな。