病院に医者は何人必要か ― 2018/10/06 09:13
病院の眼科に医師が何人必要か計算してみる。
以前いた病院、一日外来120人ベッド10床。
ちゃんとみるなら外来患者15分で一人、6時間外来やるなら医師は外来に5人病棟に一人。
外科系の宿直をどうするかで変わりますが、その病院で言うと多科で交代でやるので、月に1-2回回ってくる。次の日は休みに本来する必要があり、プラス1人。
各科待機は電話のみとします。大甘。
外科系なので手術もいりますね、
2列でやって、介助医もしくは指導医がいるので、一日医師4人。手術日が週に2回であれば、つまり週につき8人必要で、一日当たりまあ1人としましょう。交代でやれといっても、ぬけたら埋める人がいりますので、定員として1人いります。これはまあ宿直要員のプラス1と被ってもいい。
こういう程度の、よくある地方公的病院でも、本来は6人は要ります。
これを当時4人でやっていた。
そら回りませんて。科としてうちはましだったから、全体として不足もいいとこ。
で、実際には、外来は3分診療、病棟は外来の間は放置、手術日は外来を閉じて、当直の翌日も勤務するので36時間連続勤務、書類や雑用(会議含む)があるのでどんどん超過勤務。
ところでまだ問題がある。
問題は休日の当番。交代で出るとしても、全員でないことが多い、役付き、年齢、そのほかの事情で入らないことがあります。いままでのところで6-7人ですが、出られるのは3-4人とするなら、それを交代で回すのもけっこうしんどいのですよ。
最近の解決法。当直医を非常勤バイトですませてしまう。
実際それしたところでは、当直室に引きこもって診てくれないとか、病棟まで診てくれないとかいろいろ話は聞くのですが、それって、病院との契約内容次第ですよね、いるだけでいいとか病棟まで診なくていいとかいってるんじゃないですか。
全国的には、そういわなきゃ、まだ、当直してくれる医師が集まる状況にはないと思う。
あまり動いてくれない(契約上そうなら仕方ない)当直がくると、いちいち呼び出される待機や当番や主治医はむしろストレスたまるようです。
こんな疲れた不健康な生活の医師が患者を診るのは、とてもリスクが高い。患者の安全が脅かされていると考えていただきたい。
映画の感想 「若おかみは小学生」「カメラを止めるな!」 ― 2018/10/13 09:01
評判いいようなので気になって見に行った。
どちらも、いろんな制約の中でやってるんやろうなと思わせるものがありましたが、よくできていて、楽しめました。(偉そう)
「若おかみは小学生」
原作もテレビアニメも知らんので念のため。
つらい思いをしながらどんどん乗り越えるあたりがこの映画の良さではありますが、つらさを越えさせる仕組みが、タイミングといいいろいろ都合よすぎる。でも、それぞれの部分を作りこめばこの上映時間では済まんしなあ、、、まあテレビでしっかりやったのだろう。
絵作りにはなにも申しません。舞い散る花が、これでもかという感じになってますが。
小学生にいろいろ求めすぎやでという感想が今のところ一番大きい。
こんなにいい子にさせてあとあと人格ゆがまんかなあ、と思う私の根性がゆがんどるんでしょうなあ。子供をうまいこといっておだてて木に登らせてるようにみえる。
ばあさんにしてもライバル旅館にしても、お客様は神様哲学がいきすぎで、なんだかと思ったが、原作は15年前で、サービス業だから、ありかね。さぞかし高価いお宿なんだろう。
公的医療でもこれを求めるモンスターがたまにいることをついつい思い出して胸糞になったが、私がいらんことに感情移入しただけです、これは。
素人な話ですみませんが、 「ハーモニー 高屋法子」とあって、GunBuster でもいてはったよなあ、あれももう30年近く前だから長いねえ、と思って調べたら、エヴァとかジブリとかでも仕事してられる、樋口真嗣監督の相方さまであった。今まで知らなんだ。
「カメラを止めるな!」
冒頭の劇中劇(になるのか)、わざとにしても、非常にむかしの素人自主製作映画のにおいが強く、いつまで続くのか心配になったが、失礼いたしました。
最後の最後に、ほんまのメイキングもちらっと見せるあたりは、いい感じ。
妻役まではまだしも、娘役の暴走までもってきて、軽い親馬鹿ぶりとセットにするのは、説明しすぎでわざとらしいと思いましたが、仕方ない、かな、別のまとめ方はたぶんもっと手がかかる。
劇中劇部分の画面があまり揺れるんで、見ていて酔いそうになって、その後もあまりリカバーできず、帰って寝込んだ。
これは「オンザミルキーロード」のドローン画面で気持ち悪くなって以来。
あと、最近耳も悪いので滑舌の悪いいまの日本映画はしんどい、字幕が欲しい。
歳食うと映画みてもこうか。
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