どれくらいの人がシートベルトしていたのだろうか? ― 2016/01/16 15:15
あまりにもあたりまえのことを書く。
たくさん人がなくなったということで、お悔やみ申し上げますが、こういうバス事故の記事で、気になることがある。
スキー客乗せたバス転落 11人心肺停止 長野 1月15日 5時58分
シートベルトの有無です。なくなった方助かった方、怪我した方もそうだが、どの程度の装着率だったのか、今の時点では、まったく報道されない。まあわからんもんなのだろうが。
先日旅行したフランスでは、パリからモンサンミッシェルへの往還で高速のツアーバスに乗ったが、乗ってしょっぱなにガイドが、シートベルトを装用するのは法律で決まっている、ときどき検査官が乗り込んできてしてなきゃ罰金になる、とのたまった。
にこやかな検査官が「どうも日本のみなさん、じゃあいまちょっと立ってください」とよびかけて、応えてふらふら立ち上がると、あかんのだそうです。
ガイドそのものも、走行中は座ることになる。声だけでガイドをしていた。
フランスがそうだからどうしろというわけではないにしても、です。
安全運転をこころがけたとしても、なにがおこるかわからないのが実際の路面というものです。まして、完璧な人間はいないのであって、どこまでいっても危ない状況からのがれることはできない。運転手が発作で気を失うことだってあるだろうし、アクセル踏まなくても坂道ならスピードは出る。
実際、バスなんてものがころげおちたとしたら、シェーカー状態になるのだから、シートに縛り付けられていてもどう引っ張られて何がぶつかるかわからない。
そのなかで放り出されたら体中ぶつけ首の骨折って死んでもおかしくない。
深夜の高速バスでしょう、寝てしまっていれば最低の防御態勢すらとれまい。
飛行機だって、座っているときはシートベルトをなるべくするだろう。飛行機が墜落してしまえばどうであってもたいがい死ねるだろうが、エアポケットでいきなり急降下状態になったときに天井に叩きつけられてはたまらない。
飛行機に比べ、事故っても生存確率の高い高速バスなら、なおさらシートベルトしたほうがよろしかろう。
シートベルトすればスピードを出し過ぎても大丈夫なんていいといっているのではないですよ、リスクの高い状況に身を置くならすこしでも防衛できるようにすることが、身をより守るといっているだけです。
シートベルトしていなかったろうと責めているのでもない。
どの程度の人がそれをちゃんと認識して実行できていたか知りたいのであって、これはそこそこ大切な報道ポイントじゃないんかいな。
どの程度の人がそれをちゃんと認識して実行できていたか知りたいのであって、これはそこそこ大切な報道ポイントじゃないんかいな。
by 稲亀石 [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
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