いった店 カタルニアとバスク ― 2015/08/17 19:29
バルセロナは20数年ぶり、むかしのことだからよく覚えてませんが、もっとずっと鄙びたとこだったような気がします。
おそろしい観光客の数で、なにがなんだかわかりません。ランブラス通りもまんなかに歩道ができてしまっていまして、ガイドさんによると(聖家族教会だけはツアーでいったのです)、オリンピックでもうすべてかわったんだそうで。
サンセバスチアンにしても、有名観光地はどこにいっても各国からの観光客の大群で、京都の観光客数なんてほんま甘いもんやと思いました。
手前が観光客なのを棚に上げますが、観光客てんこ盛りがなんだかでしたら、今回の通過地でいうと、ビルバオあたりにしておけばよろしいようです。グッゲンハイム美術館も、列は長くて数百人が館内にいたと思うがアジア人は10人もいなかった。旧市街もありますし。
有名観光地にいくのが目的で旅行する向きには向かんでしょうけど、いまのふつうのスペイン(バスクですが)にひたれそうです。
「elche」 バルセロナ Pallal-lel レストラン
フニクラ降りてすぐ。パエリアは2人前以上でうける。大きい鍋でつくってわけるので、人数少ないと人によって内容を変えにくい。生ハムはえらく美味かった。予約なしでも入れたが、予約したほうが無難そうです。なかなかきれいなお店。チップしっかり渡したら出るときもドアをあけにきた。ハムとパエリアと飲み物で、ひとり30ユーロだったがちゃんと食ったらもっとするでしょう。

「Paella del Arte」 バルセロナ レストラン
店の多いエリアの、大通り(Passeig de Gracia)へだてて反対側です。バスだまりになってる道のそば、ガウディ建築の近所。外だと排気ガスがちょっと気になる。
パエリアもフィドウラもあるしカタランクリームもあるし、ふつうに食うようなものはちゃんとおいてる。ひとり20ユーロもあれば十分でしょうか。パエリアは一人鍋でつくる。ただし、サーブはちょっと遅いし(これはこっちが日本人だから気になるのかもしれん)、フィドウラオーダーしたのに勝手にパエリアと思い込んで持ってきて、フィドウラをオーダーしたよというと、あれこれやり取りの挙句ウェイター長が、それは次食えと言いやがった。ものはまともだし急いでいたので食ったが、当然チップはやらなかった。
このあたり、夜になるとタパスの店ばかりになって、人気のあるレストランは2時間待ちになったりするので、それでもこの辺で食いたいなら選択肢にしてください。

「Jamon Experience」 バルセロナ ランブラス通り ハム屋
ハム専門店、あちこちで似たような店を見ます。店先では実演。きれいな店内、壁際に値札ついたイベリコだのベジョータだのが脚のままぶらぶらさがり、カウンタではハムとワインがいただける。ハムによって値段は当然違い、一皿で安いと3ユーロくらい、高いと12ユーロ。
しかしハム美味い。脂がうまい

「Mauri」 バルセロナ カフェ
Passeig de Graciaから一筋はいったところでカフェやってて、オープンエアでタパスもやってる。クレマオカタランが食える店がこのへんですぐに入れず、結局ここで、スポンジケーキの上にミルククリーム(本来はカスタード)のせてあぶったまがいのものを食ったが、けっこう自信作らしい。
「Alameda」 オンダリビア バル
中心からすこし離れた住宅地にある、あたらしいきれいなバル。タパスいろいろ食えます。カウンタにいる女性がやたらきれいでスタイルもよかった。

「Hermandad De Pescadores」 オンダリビア レストラン
海近く。漁業組合の店らしい。昼時間の遅いほうに行ったらいっぱいで、その場で夜一番の予約。夜も予約の札ばかりで、ラッキーだったのか。スープも魚も美味い。量は多い。ハーフサイズでもじゅうぶん2人で分けられます。ビフテキは硬いがこれでいい。サラダの野菜はちゃんと苦い。こちらじゃどこでもそうだな。しっかり食ってもひとり30くらいか。ウェイトレスはおばちゃんてんこもり。
Tintin をつかった店外観イラストが飾られていた。

ひと筋山側ではバルが並び観光客がざわめく広場がある。ソーサリートかモントレーに雰囲気は近いがあっちではどんちゃん騒ぎはないな。
「Arzak」 サンセバスチアン レストラン
3つ星。オーダーにいたるアシストは完璧、特に海産物が得意なのかね、おいしいけど、2人で500ユーロ。マグロにイチゴにチーズの組み合わせは意表を突かれた。シメジはみたところ〆鯖みたいですな。しかしここまで西洋風に魚を出されると、塩焼きが食いたくなるね。赤ちゃん連れがいた。オーダーが出揃ったあと、料理長がテーブルを挨拶して回ってましたが、お年でした。

「Pâtisserie Lionel Raux」 バイヨンヌ スイーツ、ショコラ
バスクです。このあたりがフランスのチョコレートの発祥地という。ざりざりしてないスムーズな舌触り。すっきりした、でも十分に甘いチョコケーキは日本人でも食える。

「Restaurant Fransois Miura」 バイヨンヌ レストラン
星あったかな。中心地から川をわたり、ちょっと奥まった戸口で、おもてはスリガラスで中は見づらい店、地元の人が多いのでは。メニュは22ユーロと33ユーロで選べます。22ユーロメニュ、前菜-メイン-デザートの3皿だけでも、量は多いし、おいしかった。 Arzakもそうでしたが、アレルギー対策は、こちらから申し出れば、相当なレベルで対応されるもよう、調味料がどうしても避けられないときはきっちり料理をかえて提案してきます。

以下、サンセバスチアンのバルは、てきとーに回ればいいと思いますが、たまたま行ったところを列挙してみる。どこいっても、ピンチョ数皿とワインで10ユーロ前後。
「Atari」
遅めにいったら酔った客も多く、オーダーあたりで混雑して殺気立っていた。ジャガイモとビフテキと称するなかば煮込みは美味かった。

「Bar Restaurante La Vina」
チーズケーキが売りらしい、おいしかった。店を開けたばかりだと、できてない料理がある。遅いと混むし難しいね。

「Bar Baztan」
見た感じがとてもふつーなもんで、なんとも。後悔はしてない。

名高いサンセバスチアンのバルですが、グループで大声で話しながら飲むのが普通なようで、遅くなるにつれてどんどんうるさく混みあってうっとおしくなる。皿をおく場所もなくなる。欧米には「はしご酒」という風習はないそうで、それが彼らには面白いのかもしれない。
台湾の夜市やタイの屋台街でも同様で、外国での、飲み屋街の人ごみの雰囲気を味わうにはいいでしょう。魚民和民白木屋串八大吉がずらっと並んで、みんなでわいわい飲み歩いている状況とかわらないような気はしますが。
ビルバオにも、駅近くの新市街のあいま、アルビア広場近所ににバル通りがあって、観光客らしいのが昼から群れていて、まーどこいっても似たようなもんやなと思いました。この町ではぐぐるマップはあてにならず。
「Cafeteria Plaza Albia」「Bar Ledesma」 ふつー。いや、後悔はしてないですよ、ここも。
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