稲亀石の、田舎目医者日記

以前に知人医師が救急外来に出たときのはなし。

彼はマイナー医師で、たまたま救急外来の詰所窓口あたりでPC使ってたたそうな。ちょっと暇な夜。
そのそばで、ナースが電話の相手をしてたら窓口の外からいかつい60くらいのおっさんが「なあ」と手を振って彼を招く。
態度悪いなと思いつつ彼がそちらにいくと、救急の奥にいる患者について、便所がどうのと、いろいろ、差し迫っているわけでもなさそうなわからないことを言い始めた。電話してる看護師の声とあいまってわけがさらにわからない。変な伝言ゲームになってはたまらんし、すまんけど自分じゃわからんから看護婦さんをまって頂戴といって彼がPCに戻ると、おっさん、おまえなんじゃいといいだした。
医者ですというと、難しいことを言ってるわけでもないのに態度が悪いとか怒り始めた。
彼は、救急の奥にむかって、看護婦さん誰か来たげてと声をかける。
電話中のナースがおわって対応始めようとするが、彼が相手しないのでおっさんさらに意地になり、お前誰じゃのどうのとわめく。
無視してたら、別のナースが相手しようとして、彼の名前まで言うので、彼はうんざりして、わめき続けるなら警備員にきてもらってくれといったそうな。

いやあ、見事に火に油を注いでますなあ。

わめくおっさんを騒ぎをきいた警備員がつれていき、そのあと、、彼は、彼の名前をいったナースに、なにやってるんやとしかり始めた。
じゃあ先生が相手してくださいとかどうとかいうので、相手するべきではないと思うから相手してないのは態度見たらわかるやろう怒鳴りあえというのか医者にそこまでやらせるなそんなところでこっちの名前垂れ流してどうするよく考えろと決め付けたそうな。あとは知りません。

ああ、世の中は理不尽なんだろうね。
でもまあ、救急受付の医師をてきとーにあごで使えるわけではないと学習させるほうが重要と彼は思ったそうです。

だからっておっさんの態度が今後よくなるとも思えませんが。