公的医療の範囲2010/01/20 20:54

春の人事異動で眼科医数4人の某病院の眼科専門医(PDT認定をとれる)が部長先生だけになるそうで、PDTを俺がスイッチ踏まんといかんのかとぼやいておられた。

そもそもAMDの治療なんて、どうせ生活レベルがかわるほどのものではないのだから、大学や大病院がやればいいのであって、中小病院やましてや開業医が手を出すべきものではないと思っている。4人の病院でPDTなんてものに手を出したのがいかんのです。

開業医はだらだら見ていてもそうそう悪くならない症例だけみればよろしい。それがプライマリー・ケアです。
うちみたいな病院も、よくなる症例だけ手を出せばいい。AMDみたいなよくならない病気に手を出しても患者は幸せにならない。そういうものこそ大学でやればいい。

だいたい、そんなによくもならない治療法にも、優れた治療法にも、公的医療として採用されたら自己負担率は一緒というのがおかしい。AMDの治療なんて役にたたない最たるものでこんなもんで保険財政を食うなと思うが。せめて実施医療機関を制限しろよ。
ついでに、眼内レンズも PMMA を基本にして、折り畳みとか非球面とかは差額を自費にしたらどうかと思う。贅沢品としての医療は厳然としてある。混合厳禁というのは筋としてはわかるが、医療財政を考えたらグレーゾーンは認めるべき時期ではないのか。

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