稲亀石の、田舎目医者日記

手術日で手術８件。
私は、核がかなり硬いけどそのままECCEするには瞳孔のひらかない症例をソブリンの Whitestar で片付け、ハイドロジェルで濁ったIOLを入れ替え（嚢内におさまった）し、若い無水晶体眼（Marfanで水晶体脱臼があった）の網膜剥離を経強膜輪状締結、という３件。
午後後半、眼科医３年目先生について、MMC使用トラベクレクトミーと、黄斑円孔で硝子体切除 ILM 剥離に介助兼指導者。彼はこれらの術式はともにはじめて（ロトミーは数件、硝子体切除も数件経験済み）。 ILM をはぐときに、セッシでひっぱって行くうちそのセッシが網膜に触りそうになって（てかすこし触った）厳重注意したほかはまずまずか。手術は日勤時間帯にぜんぶ終了。

眼科医３年目で硝子体手術というのはたぶん珍しいんだろうが、そこそこ手がきれいなので、自分が釣ってきた症例はなるべくさせるようにしている。さっさとなんでもできるようになって楽させてくれが本音。でもそうなったころには異動になるのよねー。