目医者暇なし2010/01/04 20:51

正月はちょっとちがうところでボランティアで目医者やったりしてほとんど休みなし。今日は予約をいれなかったのでけっこう楽、明日手術日は予定をいれなかったので有給とろうと思ってたら、2ヶ月前に23G硝子体手術した網膜剥離のひとが再剥離してやってきたので、今日もう入院してもらって明日再手術することに。
元日にいきなり飛蚊症がでたらしい。これはこれで、正月早々かわいそうやなあと思わんでもない。ある確率で必ずおこる事ではありますが、再剥離は半年ぶりかな。
休めないけど仕方ないです。ま、こんどは20Gでとことん処理しますか。

手術 午後は有給2010/01/05 17:53

朝遅めにでかけ、再剥離の網膜剥離に再手術。23Gであかんかったものは20Gでやり直すことにしている。まえの右手のポートにすこし硝子体がかんだ感じはあるがこれのせいか、裂孔周辺のまえのときのレーザーがたりなかったか。網膜はまだ硬くないし新裂孔もなく、周辺の硝子体を追加で切除した後空気に換えてクライオで終了。

午後は有給とると宣言して電車に乗る。ゆっくり移動することにして日ごろくわない駅弁を購入。ビールとともに。
車中、外来担当の中堅から、私宛に剥離の紹介があるとコール、、、、あちゃあ。とってかえせば午後緊急でできるかなと思った矢先、今日は入院できないといってますという。んじゃ、明日入院あさって手術にしましょう。

京都駅で、ちょっと町歩きをしたくなり、塩小路を東に。それにしてもすごい再開発失敗地域。河原町通りとの交差点にむかしあった「ドンツキ」の看板がなつかしい。このへんの皮革加工業者に、かばんをなおしてほしいともちこんで適当にあしらわれた大昔を思い出すにつけ、町がなくなっても残念ともなんとも感じない。
河原町を北上。七条東に行ったところの空間がフェンスでしめきられている。むかしあそこに屋台があったような気がするなあ。腹具合が悪く五条楽園のあたりの公衆便所で用を足したが、ひっそりしていて今日はまだお休みのようだね、かいわいの入り口に「お茶屋マップ」なんてものがはっつけてあったんですけどいいんですかい。いや、このへんはそういうあたりの筈ですが。当然お茶屋さんというのは、そういうことをするところね。むかしこのへんの安宿に泊まるフランス人を職場の若い女の子の車で一緒に送ってきたことがあって、暖簾のむこうでおばはんが手招きしていた。そこ頃は知らなかったのだが知らないのは強かったと思う。



寺町をあがる。洋食屋がひとつ空っぽになってた。J&Pはゲーム専門店にかわった、中川無線はとっくにマンション。ニノミヤはなくなりナニワがほそぼそ。でかい店では高橋電気とタニヤマがむかしどおりやってる程度で、もうこれは電気屋街とは到底いえない。ヒエン堂でCDの試聴をしたもんだったな。かといって日本橋と違って、オタク的なものは、信長書店程度か。ミリタリーメイド喫茶はどこいったんだろう。電気屋じゃないが志津屋もなくなったな。古本屋も減った。太田裕子のグラビア掲載の中古雑誌(自販機本)もとめてうろついた高校時代だったが。
さらに北上、リーバイスショップには目新しいものなし、カラージーンズ、せめてタンのちょっと荒いデニムがほしいのだが、目の詰まったものばかり、それは持ってる。喜久屋を経て、MOVIXでアバターでも見たいなと思ったが上映時間が合わない。正月前後に刺身類を食わなかったと思い、河原町三条のむさしで数皿ビールとともに。いい気持ちになって、好日山荘をひやかして、タクシーで帰宅。

リビングに妻子がかたまってテレビをみている。転居で返ってきた年賀状やうっかりだしそびれたところへあらためて年賀状をつくり、ソファでうとうと、よく歩いたせいかすっかり爆睡。

さて、これから正月前後に1000枚以上とった写真の整理と、ギターの練習。この午後が私の唯一のまともな正月休みです。


治験費の扱い 寛大なる院長2010/01/06 20:05

院長名で、治験費については6割を研究費としてその科にあたえ、1割看護局1割検査技師局にいれるのでよろしくという文書が回ってきた。のこり2割は事務ということか。
いままであいまいで結局医者に還元されず誰も治験したがらなかったのでせめてということなんだろうが、こんなもん一方的にいきなりなんでいわれるんやと突沸。まずそこにいた総務トップになんやこれはというと、いやまあうにゃうにゃ院長も相談の上こういうことにうにゃうにゃ。そのまま廊下で院長を捕まえて大声で、こういうことを何で一方的に部長会にもかけずというと、院長は詳しいことは自分もまだ知らないとか言い出したので、この文書の「院長」というのはあなたのことではないのかそのあなたが最終確認もしていない文書がこの病院では出回るのかどういうことですと衆人のなかわめき散らしてからちょっとおちついて、まあとにかくどういうことなのか教えてくださいと引き下がった。あっちで、副院長が苦笑いしていた。

数時間後外来中に院長が電話してきて、方向性は自分が指示した通りなので、事務経費はいるわけだしこれでよしとしてくれだいたい正月明け朝っぱらからわいわい言われて今まで市議会のほうに行ってきたがずっと気分悪かったぞと怒られた。そりゃそうだな。
それでもしつこい私は、院長相談窓口に、あらかじめ問題の所在と作業についてそれなりにいってくれないからこういうことになるなんでも部長会にかけろとはいってないでもこれについてはいろいろあるので調整中こっちの采配で了解してくれ的な告知くらいほしいよろしくお願いしますとメールした。
意図についてはよくわかったという返事が来たが、寛大な院長というしかない。

手術 見学者2010/01/07 19:39

今日はぜんぶで8件、うち3件が私の分で、白内障、網膜剥離、黄斑円孔。
たまたま、医学部5回生がひとり、冬休みを利用して、きのうは外科と救急を見学、今日は眼科を見学に来た。うちの大学医局にぜったい来ない大学の人なのでほっとこうかという冗談も出ていたが、ひじょうにまともな態度の人だったので、けっきょくずっと手術をみせたり網膜の構造や電気生理、水晶体の解剖などまで詳しく講義してしまった。

網膜剥離は、50台の女性で、昨夏その娘さんの網膜剥離を私が経強膜に手術したのだが、こちらは硝子体手術じゃないと無理。たいへんなびびりで、昨夜は寝られなかったそうだ。ガス抜きするのもかわいそうだし胞状剥離だけど上方の孔自体はちいさかったので、エアで眼内置換した。
黄斑円孔は、最近ではもういけないのだろうけど、 ICG つかわないと私は ILM 剥けません。硝子体切除しPVDおこし、液空気置換して、ヒーロンにまぜた ICG をたらして後極をそめて、すぐ洗うようにしてるがどこまで意味があるものか。ずっと目の動く人だったがなんとか ILM を剥いでこちらは SF6 ガス薄めの15%。

学生君はまだいろいろ迷いがあるようだ。人口も減るだろうし医師がみなそこそこやっていける時代もいつまでかわからんし大変やなと思う。私くらいの年齢は、なんとか逃げ切れるのだろうけど、と思うがどうか。

緑内障の手術2010/01/08 23:38

緑内障の手術について語り合うという変な会があった。
早めに職場を退けて、帰宅後大阪へ。滝井で遅い昼飯でビフカツを食い、週間漫画を読んで、会場へ。

そもそも緑内障は、視神経が加齢とともに特徴的に萎縮して視野が欠ける病気で眼圧は危険因子に過ぎないが、現状では眼圧をより下げるしか対応方法がない。で、点眼でもだめなら手術になるが、ろくな手術がない。
うちの大学系統はトラベクロトミーというものをするのだが、けっこう敷居が高いようだ。で、前房内からシュレム氏管内壁を焼ききる器械が開発されたがアホみたいに高い。その器械をつかった trabectome の話が一題。これって trabeculectomy ab interno と呼ぶべきものではないか。
それに、そのシュレム氏管に糸をまわしてすこし前房側に盛り上がる形で締めて、シュレム氏管を拡張させる(たぶんこのとき角膜内皮網側にデスメ膜がはがれて広がるんだろうと想像) canaloplasty が1題。これもガイドカテーテルシステムが高い。
トラベクロトミーというのはお安くていい手術なのだなとあらためて思った。術後の成績もほとんどかわらんようにみえるんだが。

an at otr

診察 磯自慢 キムチ鍋 矢作ワイン ほか2010/01/09 22:44

午前は親族のクリニックの手伝い。たまにややこしい患者がいるが自分であれこれできないのが歯がゆい。近所の病院にそこそこまともな先生がいるのでそこへの紹介を念頭に話をする。

中書島のクリハラ酒店さんで、数少ない「磯自慢」を分けてもらう。無理無理になんとかのようで申し訳なく思う。
この酒、20数年前、研修医で静岡に赴任した際、いまワインを大々的にやってる山崎酒店の本店で飲ませてもらって以来愛飲。途中杜氏交代で変な味になった頃は「満寿一」に一時的にシフトしたが。洞爺湖サミットで使われたせいか入手しにくくて困る。山崎酒店で通販してたが、愛想のいい割に対応がいまいちなので最近ではそこそこちゃんと入荷するこの店でかうことにしている。川端三条上がるにはヤマモト酒店ができていてそっちにいけばもっと確実にはいるのかもしれないがまあ売ってくれる限りは地元のこっちでお願いしようかと。
むかし飲んでそこそこきれいだった「松の司」もいっしょに買っておく。

帰ったら娘がキムチピラフ食ってて、ひさしぶりに食いたくなってキムチ鍋。豆板醤どっさり入れて漬け込み牛肉豆腐フォーを入れて納豆をトッピング。娘にたくさんインターセプトされた。

ゆっくり休んだが疲れがとれないなあ。リビングで読もうとおいてある InvestOphthalmolVisSci も手に取らないし。しかもこの雑誌今年からオンラインのみになってしまった。

これも愛飲の矢作ワインオーダー。愛媛の名田酒店さんにおいてあってありがたい。市内の自然食品店「菜の花」にもたまにあるがすぐ切れる。20年前、京大本部東にあった焼き鳥カウンタ「アンダンテ」で飲んで以来あったら買うようにしてる。これも一時変な味になったがここのとこ落ち着いてるかな。アンダンテのあるじはどうされているのか。

麻ジャケットもよれよれなのでちゃんとしたのをお願いしたいと洋服屋さんにメール。手術学会時宴会しようとお店や面子にメール。

こんなことばっかりじゃなく論文そのほかに時間をつかわんといかんなと反省。

(0時30分追記)
息子は0時過ぎにやっと入浴、リビングでは家内と娘がネールアートの番組とやらを見ていて、頭にきて雷。
さっさと寝ろ。ちゃんと朝も起きられないしんどいといってるのに夜更かしするな。だらだらテレビをつけっぱなすな。
家内が娘にいやみったらしく、だらだらみてるんちゃうのにネールアートの番組も見たらあかんのやてというので、ネールアートが見たかったんじゃなくて夜更かししてたまたまネールアートの番組やってただけでしょうがくだらんことをわざわざいうなちゃんとリズムをつくれ、と言い渡し、リビング23時消灯と貼り紙。
ほんまにもう。

常盤 アヴァター2010/01/10 18:40

「Avatar」 見る気になって昼近くネットで席を予約。

お昼は、寺町三条上がる「常盤」。むかしの定食屋そのものなのだろう。ビフカツも、味の薄いトマト味ソース。揚げ油はなんだかだけど、焦げ臭くはないし、衣はしっかりついてる。値段は安いのだし許容範囲にははいっているというべき。金属皿が素敵ではある。付け合せのマカロニだけはあかんとおもう。ここはむしろ麺類でいくべきか。中華そばなど、昨今のラーメンのバリエーションなどまったく無関係そうでよさげである。

で、 Movix で 「Avatar」。CGメインで3D。CGは3Dに相性のいい技術だし狙いはいい。陳腐なストーリーは映像以外の失敗可能性要素を排除するためか。でも、CGなら3D上でアウトフォーカスの「ボケ」も排除できるはずなのだが、実写部分があるのでそういうわけにいかないようだ。

エンディングロール中に出てしまう。ジュンク堂で本を買うが、それを読みながらビールでだらっと出来る店がない。アサヒスーパードライは好きなメニュがなくなって、食いたくもないものを食ってカロリー上げるの嫌。六曜社地下もなんでか行列。三条をちょっと西にいくも観光客の群れしかいないので御池に出た。 Public house を称する店もあるが、地下で暗そうで、老眼の始まった身で本読むのもどうか。
おっさんが日曜の昼下がりに小一時間ビールでだらっと本読める店ってないのかねえ。
結局、進々堂で、レトロバゲットと称する小さめのフランスパン買い、帰宅して、本(背表紙の変色した、「フィリップマーロウのダンディズム」という代物、いや、面白いが一般性あるかなあ)読んで、パンを切ってはやわらかいフォアグラにつけつつワイン飲む。
もとは蕎麦でも家族で食いに行こうかといってたが、娘の帰宅も遅いようで、私もそれなりに腹に入れたし、分量調節の出来る回転寿司にでもするか。

クラブ顧問の新カメラ2010/01/11 17:40

昼飯後、友達と待ち合わせのある娘にたのまれて四条河原町かいわいまで車にのせていってやり、そこから南下。
運転免許場の近所に、大学の頃の写真部の顧問の先生が住んでられて、同級生の年賀状にこの先生があたらしいカメラを買われたそうなのでちょっと面白がって見に寄せてもらった。アポもなし。ずっとフィルムで、むかしアサヒカメラとかで賞ももらわれたひとである。

もと基礎の教授で、80超えてまだ研究の話だのあれこれとりとめなくされて、浮世離れした感じで一見なにがなんだかこの人ぼけてるんじゃないかという印象をうけるだろうが、20年以上前からこうなのはよく知っている。

ライカの M8.2 が、静音処理していない私の M8 よりずいぶん静かであった。6ビットコードも UV/IR フィルタのこともご存じない。しっかりしろよ、京都 MJ。ライカカスタマーとして登録はしてさしあげたが、フィルタープレゼントはもうおわったんだろうか、サイトでよくわからなかった。平気でカラーで使ってられて、自分でプリントすると青っぽいとぶうぶう。そりゃシアンかぶりしますって。

以前の話をいろいろきくにつけても、どんな世界でも、実力のほかに、上の人の引き立てというのは重要なもんなんだなと思った。そのこともちゃんと自覚はしておられる。
そんなもんなしでもなんとかなる人はなるんだろうが、それがあったらより何とかなった人はたくさんいるんだろう。でも、うちの出身大学のもんは、群れる能力のないもんが多いしなあ、、、、他人事のようだが、自分のことは棚に上げないと仕方ない。

ご夫婦で暮らしておられるが、ご高齢のおふたりがよくもまあという感じ。ご病気も多いようだし、なにかあったらどうなるんだろう。病院に付属した老人ホームに体のそこそこうごくうちに入ってしまった家内の母上は、あれはあれでよい選択だったと思うのだが。核家族化に踏み切ったのは、戦後成人したこの昭和一桁だったことをあらためて実感した。団塊がいろんなものをぶっつぶす下準備をした世代なのだな。

私の同級生のほうは、以前に、重くてもう扱えないというのでタチハラの大判カメラをゆずっていただいた。その同級生が、病院での記念写真をとったら腕時計までわかったといっていたが、そんなもんよりちゃんと写真とってみせてくれよと顧問の先生おっしゃるので、 M8 で正月こないだ撮ってきた写真をお見せする。このときにもっていったレンズは DualHexanon と Nokton35mmF1.2 だが、けっきょくほとんど DualHexanon になった。DualHexanon だと21ミリ枠(28ミリ相当)がないので、外付けファインダと併用。これが間違い。
M8 はうるさいカメラで、デジは焦点にもブレにも露出にもきびしい。写りから言うとむしろ日中シンクロなんかを前提に使ったほうがよさそうに途中から私は感じた。音が高くてもハイスピードシンクロできることにはそれはそれで意味があったのだね。
そしてストロボをつけるなら明るい Nokton を組み合わせる意味がないうえに、外付けファインダが使えない。なんで28ミリ相当枠をつけてくれなかったんだろうかね。28mm(35mm相当)をもっていくべきだった。

そのうち M9 買ったらまた見せに来ますといって辞したが、いつになったら買えるのやらそれまで元気でいてくださるのやら。

新術式(笑2010/01/12 22:57

こないだトラベクトームみて、こういうのはどうかと、今日トラベクロトミートリプルの症例で、白内障したあと、内視鏡で見ながら23Gの硝子体カッターを前房につっこんでTM内壁をかじってみた。
いやあ、カッター思ったよりでかいしなにがなんやらようわからん。術式についていちおう同意はとっておいたが、へんに負担をかけるのもいやなのでさっさと退却して結局ふつうにトラベクロトミー。
カッターでかじったTM近辺からも出血があったが、それって blood reflux といえるのかまたゴニオでよくみます。これならゴニオトミーのほうが確実か。

水月亭 京都2010/01/13 21:05

病院界隈は雪だったのに、予約キャンセルは少なく初診も多かった。

えらく寒くて、帰りに久しぶりに、京都駅から竹田街道を南下して東に入った「水月亭」。
豚の焼肉が特徴的。たれは唐辛子風味。
で、最近気に入ってる組み合わせは、ホルモン鍋に、別注白菜キムチをいれてしまって煮て食う。デフォルトで出てくる唐辛子風味タレも入れてしまう。ガツのつくりも付け、マッコリ2杯、こんだけで2000円強。