「撮影禁止」 w2014/09/02 13:12

とくにヨーロッパの美術館に行くと、ストロボは駄目でも、撮影自体はかまわないところが多い。たまには追加料金で撮影を許すところもあって、そういう場合、金払った人は上着にシールを貼られたりする。貼ってない人が撮ろうとすると係員がとめる。
寺院でも、べつに好きに撮れよ、という感じですね。

ところが日本の場合、なんでこれを撮ったらアカンのというものまで禁止されていて、係員が飛んでくる

先日東寺にインドの首相がいったときに、インド側の誰かが一般撮影禁止の仏像を撮ったらしくて、なんで一般人は駄目で首相はええねんという異議を唱える人がいたものであった。

日本の場合、「駄目だからダメ」「文句があったらおまえも権力を持て」というへんな反論を、施設に関係ない一般人がしてきたりするのでどうだと思うのである。

古いものは著作権は問題にならないし、ストロボをたかなければ劣化も問題にならない。
素人がてきとーに撮っても絵葉書や写真集の邪魔になるわけもなし、それが拡散すればむしろ「自分も見たい」という人が増えるわけである。

宗教施設だから、とかいう人もいるのだが これもヨーロッパの寺院は、ほとんど写真は問題にならない。
タイの寺院でも、問題にならないところはいくらでもあった。
ネパールで田舎のストゥーパにいったときは、うれしそうに撮れ撮れといわれたものだ。

施設ごとで考えるしかないのだろうが、一般に日本の施設は何様な部分が多い。

ほこるべき文化遺産なんだから、維持のための入場料(拝観料w)は仕方ないとして、さあ見ろみんなで見ろそして見せて回れ、という感じでやってほしいものなのだがね。

「不特定多数に許すと管理できなくなるので嫌」という役人的気分はわかる。
そしてその態度は日本の社会を貫いている。
写真撮影ダメの不快を感じる人も自身も「ダメ出しする理由をとにかくみつけてダメ出しする」、という日本人の悪癖に自覚的になるのがよろしいかと思うのである。

一般論として「柵を作って囲い込みたい、それ以外を排除したい、全体最適化なんて知らない」という願望を日本の組織のどこに行ってもひしひしと感じる。
これはもうこんなものなんだと思うようにはしています。私にだってあるしね。

人道に反する犯罪にたいする償い2014/09/02 15:31

盲導犬をフォークで刺したアホがいたそうで、これ幸いと尻馬に乗って怒る人たちがいる。

おなじくらいの情熱をもって、点字ブロック上の邪魔ものなんかについても怒ってほしいものだと思うのですが、有名人がこういうコメントを出した。


http://news.livedoor.com/article/detail/9203093/
トピックニュース トピックニュース 2014年08月31日18時29分
ビートたけしが盲導犬刺傷事件に怒り 「人間を刺した以上の罰を与えないとダメ」


まあ、きつい表現を売りにした人が、こういうためにするコメントを垂れ流すことに、いちいちひっかかるのもどうかではあるが、、、
あくまでも人間じゃなく犬を刺したのであって、そりゃ許せんというのはわかるけど、不特定多数相手に感情論で煽りをいれてくれてもなんだかねえ。

問題は、これが、盲導犬という資産に対する侵害である、ということのほかに、盲人に対する悪意を持った妨害、の側面があるということです。
資産に対する侵害は民事刑事でなんとかするとして、それじゃ足りないというのは私も同感。

人道上の問題のある悪行については、人道上の行為をもって償わせるしかないと思うのだ。人道上の問題のない悪行なんてあるのかと突っ込まないことw

「人間を刺した以上の刑罰」っても、そいつを長めに刑務所に放り込んでも仕方なかろう。この場合、たとえば犯人がみつかったとして、むしろ、盲人の介助1か月とか、そっちでの償いをメインにするべきではないのですか。

欧米じゃそういう償い方はべつにおかしくないでしょうが、日本じゃとんときかない。
なんでもかんでも数値的に厳罰化して、刑務所に放り込んで済むってもんじゃないと思うのですが。