とくにヨーロッパの美術館に行くと、ストロボは駄目でも、撮影自体はかまわないところが多い。たまには追加料金で撮影を許すところもあって、そういう場合、金払った人は上着にシールを貼られたりする。貼ってない人が撮ろうとすると係員がとめる。
寺院でも、べつに好きに撮れよ、という感じですね。
ところが日本の場合、なんでこれを撮ったらアカンのというものまで禁止されていて、係員が飛んでくる。
先日東寺にインドの首相がいったときに、インド側の誰かが一般撮影禁止の仏像を撮ったらしくて、なんで一般人は駄目で首相はええねんという異議を唱える人がいたものであった。
日本の場合、「駄目だからダメ」「文句があったらおまえも権力を持て」というへんな反論を、施設に関係ない一般人がしてきたりするのでどうだと思うのである。
古いものは著作権は問題にならないし、ストロボをたかなければ劣化も問題にならない。
素人がてきとーに撮っても絵葉書や写真集の邪魔になるわけもなし、それが拡散すればむしろ「自分も見たい」という人が増えるわけである。
宗教施設だから、とかいう人もいるのだが これもヨーロッパの寺院は、ほとんど写真は問題にならない。
タイの寺院でも、問題にならないところはいくらでもあった。
ネパールで田舎のストゥーパにいったときは、うれしそうに撮れ撮れといわれたものだ。
施設ごとで考えるしかないのだろうが、一般に日本の施設は何様な部分が多い。
ほこるべき文化遺産なんだから、維持のための入場料(拝観料w)は仕方ないとして、さあ見ろみんなで見ろそして見せて回れ、という感じでやってほしいものなのだがね。
「不特定多数に許すと管理できなくなるので嫌」という役人的気分はわかる。
そしてその態度は日本の社会を貫いている。
写真撮影ダメの不快を感じる人も自身も、「ダメ出しする理由をとにかくみつけてダメ出しする」、という日本人の悪癖に自覚的になるのがよろしいかと思うのである。
一般論として「柵を作って囲い込みたい、それ以外を排除したい、全体最適化なんて知らない」という願望を日本の組織のどこに行ってもひしひしと感じる。
これはもうこんなものなんだと思うようにはしています。私にだってあるしね。
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