院内処方と院外処方2010/12/16 21:52

うちの病院ではすこしまえから院外処方に切り替わった。
しかし、なんかあるようで、院外処方箋に関して、「後発品でも可」のハンコはなるべくおさない方針といわれている。そうであれば薬局からの疑義照会についてある程度薬局が面倒見てくれるので楽で、私はそれにしたがっている。
オーダリングにのる採用薬は、院内処方時代からの規模で続いていて、採用薬は院内=院外である。採用薬でない薬は手書きの処方箋で出すことになるし、疑義も自分で受けねばならない。そうする医師もたまにはいるけど、院長とか(笑

院外処方体制になっても、入院患者と救急外来は院内処方になる。救急で出す点眼が、時として院内薬局においていない。院内在庫の管理ができないのは、評判いまいちのトップになんかあるのか院外に切り替わって人員削減されてるのか、まともな薬剤部職員がこぞってやめるせいでもある。
で、実権を持つ薬剤部副トップが、点眼の院内在庫を整理して、できたら後発専業某社をいれたいといってきた。
そっちからきたか。

いままでオーダリングのマスターにのせる薬をかなりしぼって、新規採用する場合にも入れ替わりに同数を削ってきたのは、院内在庫という名目があったからです。
院内と院外をわけるのなら、院外については採用薬をしぼる必要がないですよねと、おそらく薬剤部の思うとおりに申し入れて、いままで採用でなかった緑内障薬を合剤含め4剤増やし、緑内障薬とアレルギー薬については、院外処方箋は後発ダメのまま、院内は可能なものはその某社で行うことにして、合剤も単剤の組み合わせて対応させ、組み合わせ一覧まで作って渡した。

その採用選考会議。もともと緑内障薬の採用を私が増やしたがっていたのを知ってた、MRの活動に疑い深い副院長はびみょーな顔、この話が薬剤部のほうからの申し入れで行われたのを知って私には何もいえず。あとで薬剤部副トップと口論になったそうな。

私自身は、まわりの開業医で使っていてうちで使えないものがあるとあれこれ面倒というのがまずあって、この件でMRが心配してうろうろしたのは確かだが、あたりまえだがべつになにをもらったわけでもなくそうしたのです。
一部MRのほうは、某社後発品を院外でも使うのではないか、これを機会に先発品が切られるのではないかと戦々恐々。
後発品については院外まで某社に限定する理由はないし、薬によって後発可のハンコをおしたりおさなかったりするのは面倒なので、院外については一律先発品で行くといったら、ほっとして帰っていった。

緑内障についてはそろそろ新しいネタもないし、点眼薬業界も大変やなあと思う。合剤が最近のメイントピックスになるなんてどう考えてもアホらしい。