ふるさと納税のチョイス品2016/05/11 15:11

ちょこちょこふるさと納税している。

ジビエだの、近所で買えんものをお礼としていただく。家内は、北海道のチョコレートなんぞを手に入れていた。
金をこうやって回すことで、いままで頭にもなかった地方のものを手に入れられる。宅急便はじめとする流通が今のレベルになったおかげでできるようになったことですが、まったくあたらしい需要の創造で、いろんなものが活性化するのはいいことです。

このふるさと納税ですが、震災関連の支援や寄付にもつかわれたりしている。
自分の自治体が気に入らなければ出て行けばいいといわれても、地面にことのほかこだわる多くの日本人にはなかなか難しい。
自治体のやりようが気に入らないのでほかのところに金を回すよ、というのは、ですから、引っ越さずに意思表明できるいいやり方と思う。
都知事の無駄遣いが気に入らないなら、都民もよその自治体にふるさと納税しようぜという呼びかけもみる。

であるが、総務省が、さすがにやりすぎやろうと文句をつけ始めた。
特産品と言えないような電気製品とか、寄付に対してあまりに高額なものとか、ええかげんにせえというのであった。
役人はいったん手にした裁量を渡すのはとにかく嫌がるから、その動きは理解はできる、理解はね。
それこそが日本停滞の根源とも思うが、そもそもなにかあると国に規制をさせたがるのがいまの左右を問わない日本人のお任せメンタリティなので以下略

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48401

それはまあいいとして(いいのか)、それに応じて、ポータルサイトで「趣旨にそぐわないお礼品は掲載しない」的な注記とともに、PCなんかが、おもてだってのチョイス項目のカテゴリからなくなった。

http://www.furusato-tax.jp/product_category.html

以前はパソコンとかいうカテゴリが、左側の一覧にもあったのですが、きえてしまったのでして。
注記はもうなくなったようです。


ポータルはあくまでもポータルに徹すべきで、あるならきっちりそこに到達できるようにしないとねえ。これはあきらかに余計なお世話です。


まだPCはでている。少ない。
米沢市のNEC、安曇野市の VAIO、は前からの出品がまだちょっと残っているようですが、飯山市のマウスコンピュータはもうないようですね。備前市は surface 関連がありますね、寄付額高い。あちこちに lenovo の YOGA tablet があるけどこれはなんなんやろう。

それにしても、せめて現地に工場があるなら、いや、流通拠点でもなんでもええやんか。そういう制約を極力なくすのが、今後の日本に必要な「規制緩和」のはじめの一歩と思います。

ほかに、よく調べると、あちこちで、鯨の肉もでているが、これもおもてだってのチョイス項目カテゴリにない。
これはまあ、別の理由でしょうが。


(追記)
これはさすがにあかんやつ、ですが、そうしてでも金がほしい自治体、ちょっとでも税金を「ムダ」にしたくない小金持ち、というのはいくらでもいるのだから、そいつらをもうちょっとええようにできんのかな。
http://www.asahi.com/articles/ASJ5H5GM6J5HULFA005.html
朝日新聞デジタル>記事
新車が実質2千円 ふるさと納税、富裕層の節税策に
青山直篤、杉浦幹治2016年5月16日05時08分
「房総半島の中央にある人口約1万人の千葉県大多喜町。返礼品は町で使える金券で、 ふるさと納税をする富裕層には有名な自治体だ。2014年12月に金券を贈り始め、 15年度の寄付額は前年度の40倍近い約18億円に急増した。 4月下旬、ネット上で高級ブランド品販売をうたい、金券の使用先として富裕層に人気の「店」を訪ねた。」