リニアと静岡2024/04/01 19:20

全体に工期の遅れているリニアでその責任を静岡県知事が押し付けられる感じになってるようです。
そもそも静岡がどうしてもおkしないときのプランBがないのが一番いけない。

かって静岡では、東海道本線の丹那トンネルで丹那盆地は渇水した
静岡にメリットもないリニアで大井川が渇水するリスクがあれば知事が同意しないのは当然
さらにいうと、国のための事業なら国(国民の負担になる)がケツもてというのも当然。でも、それをリニアの駅ができる山梨がしれっというのもなんだかなw

共同通信
静岡の不利益「国が補填を」 リニア遅れで山梨知事
2024年04月01日 18時27分共同通信
「JR東海がリニア中央新幹線品川―名古屋間の2027年開業を断念したことを巡り、山梨県の長崎幸太郎知事は1日の記者会見で「(工事によって)静岡県に不利益が及べば、国が補填する新たな制度を議論すべきだ」と述べた。」

1985年のPC2024/04/12 09:38

ビッグコミックと名をつけた小学館のコミック雑誌の中では、最近は「ビッグコミック」本誌が「スピリッツ」「オリジナル」より読みやすいものが多い。
この系列は高年齢向けと思うが(紙の週刊誌なんていまどきどれもそうか)、細野不二彦の「バブル・サムライ」はけっこう楽しく読んでいる。

その「バブル・サムライ」では、登場人物のひとりが常務だか専務だかの「秘書のパソコンのスケジュール表を」みて、という展開が最近あったのですが、このお話、1985年の話のはずなのですね。




さて、1985年に商社で秘書が「パソコン」で専務のスケジュール管理するとかまでいってたやろか、、

ほか、「セキュリティの概念」なんておおよそあの時代の人間の発言ではないなあ。
村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」がこのころの新作としてネタになってるので85年。
こういう細部が気になって楽しめなくなるのが悪い癖、マイゴジもそれでノり切れず。
話自体は面白いんだよ念のため。

ちなみにこの作者が80年代初めに連載していた「どっきりドクター」は当時結構好きで、大学入ってすぐあたりに読んでたが作者大学卒業のため連載終了という表記が雑誌にあって残念だった覚えがある、つまりほぼ同世代のはず。
なにがいいたいかというと、マイゴジみたくみてもいない時代を想像で描いてるんじゃなく、実際の80年代に成人していた、実体験していた人が描くんだからこういう考証のずれは勿体ない。ここで書いても意味ないけど。

それにしてもあの頃はPC関係が年々目まぐるしくかわったなあ、、その起爆が翌1986年のNEC PC-9800VXだったように思う。
秘書がPCで上司のスケ管するなんてその後5年以上先じゃないですか。

そのほか、、、このお話では、秘書子がボスのスケジュールをスパイして小型カメラでぱちぱち撮るけどこれもスマホの感覚で、このころならフィルムをDPEに出すんだろうそんなかったるいことするかな。このころのいわゆるバカチョンカメラでしょう。一眼レフでもなければ接写の結果なんてなかなか確実ではないし。まーオリンパスXAくらいならなんとかなるかもしれんけど。
コピー機はオフィスごとに置く程度に普及しつつあったから、ボス用コピー機が秘書のそばにあってもおかしくない。
でも、それを使うんじゃ、窓の外むかいのビルからボスがそのカメラ撮影をにやにや眺めるという劇的w演出が成立しないのでそれはおいとく。

私立高校の無償化?2024/04/12 18:51

大阪は、維新が高校の無償化に私立高校を巻き込み、その結果公立高校志願者が減って定員割れという。

大阪・高校無償化で「私学」が人気 公立校“定員割れ”70校に…異例事態 吉村知事は」  4/3(水) 12:06配信
「大阪府で高校の授業料無償化による影響が広がっています。公立高校への志願者が減少し、定員割れする学校が70校に上る異例の事態となっています。」

吉村知事はいまのとこもっともらしく
「公立高校としても、より選ばれるように教育の質を高めていく」
とかいってると記事にはあるけど、すみませんんが、そのうち維新が「公立高校不要なので廃止」とそのうち言い出してもおかしいとは思わない
そこまで頭が回って狙ってやったのかは知らんけど。

なんせインフラをつぶしては切り売りしてきたように見えるからね維新、公立病院もベッドも減らし、コロナの対応もそれで大変だったのにそれは知らんふりしてるように思えるもんだから、公立高校についてもそれくらいのことはするやろうと私は思っている。

それも含め、私立高校の学費は内容に応じてあくまでも高校が自己決定するもんです、無償化のぶん補助金やるにしてもその上徴収する自己裁量はないとおかしい。

「新九郎奔る!」「アンナ・コムネナ」雑な感想2024/04/13 10:25

全くの創作よりある程度史実に基づいたお話のほうが読みやすいことが多くなってきた。人間の行動にしてもその周囲の状況にしても「それはせんやろ」「それはないやろ」ということが、完全な創作に比べて少ないせいで、まあ受け容れるキャパが狭くなっているのだろうと思う。

だから、歴史ものでも最近は司馬遼太郎とかあまり読み返す気にならない。内面描写が不自然なことが鼻についてきたせいでもあり、史実を、たぶんわかったうえで、都合のいいところだけ選択したりことによるとつくってしまったりしてきたのがわかってしまったせいでもある。

というわけで、最近はコミックですが、「新九郎奔る」「アンナ・コムネナ」がわりと気に入ってる。以下ちょっとネタバレします。

読みながら思うのは、正統かつまともな裁定者のいない下での実力主義とか成果主義の放置とかは状況をめちゃくちゃにするだけやなあということで、閉じた集団の中でそれがあればその集団そのものの力は落ちると、自分のいた医局のこともふりかえれば思うのであって。
きょうだいで力を競えば親が死ねば殺し合いになるのはリア王を引くまでもない。

室町時代のぐちゃぐちゃはたいがい家督争いから起こるのだし、それを多分教訓にシステムを作った徳川が安定したのは、なにがあっても長子優先にしたからというのも一つはあるのではないかと思う。

それを思えば、「アンナ・コムネナ」の主人公アンナは、怒りはわかるが、やってることは父帝が衰えたあとでは内紛でしかないわけで、集団としての力を考えるならヨハネスが正しい。

次期皇帝の妃になるはずの皇帝の娘だったが結婚相手がこけた、というアンナはそれでもあきらめない。
ですが、弟が皇帝となる正統性を制度上はじめから持っているのね。
性差のために最初の権力争いに敗れたのが前提としてあるので、そこから次期皇帝の自覚ある弟を相手にさらに手を変え品を変えぐいぐい権力争いを続ければ、そりゃなりふり構わないのがこの手の戦いなんで、優位な相手に性差構造温存のままに踏み潰されても当然の帰結。
ヨハネスにとっては姉は簒奪者なんで、これはただの権力闘争です。べつにどっちが悪いとかいう気はないです念のため。

「性差をひっくり返す」「権力争いに勝つ」を、おおっぴらに「筋を通して」両方やろうとしたのが敗因としかいいようがない。
ヨハネスが女性を狭い箱に押し込む方向にどんどんいったのも、姉がぐいぐい押してくる反作用でしょう。
体制内の「敵」を放置はできない。弟のサポートに徹すれば女性の立場は守られたかもしれないという意味のない「もしも」を考えてしまう。
自業自得とはいわないけど、「正しければ相手が従う」なんてことないので、そこを貫こうとしたのは政治力のなさです。育ちや立場上それは仕方のないことなのですが。ニケ太郎は大変やなあとも。

アンナ寄りのこのコミックを読んですらそう思います。
絵はほんとうにきれいなんですけどねえ。

地域別保険点数構想2024/04/17 10:19

地域別保険点数とかまたいいだしたらしい。
自己負担に直結するわけです。

医師の偏在是正へ地域別報酬 財務省審議会、薬剤費抑制も提言
4/16(火) 15:27配信 共同通信
「財務省は16日、財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の分科会を開き、医師が都市部などに偏在している状況を是正するため、地域別の診療報酬を導入するよう主張した。医師が多い地域で診療報酬を減額するといった方法で、足りない地域への移行を促す。高齢化で増える薬剤費の抑制に向けた取り組みも進めるよう提言した。」




それで若手医師が田舎に集まるとか言ってる変な人もいる。もともとの住民がでていく田舎に、保険点数があがるだけで医師が集まるという思考経路は理解しがたい
それはともかく。

前に、奈良が要望としてぶち上げたのは、うちは田舎で金がないから保険点数あたりの価格を下げろということでしたっけ、ただでさえ収入がないのによけい医者がよりつかないわと反発が出た。

今回の議論では、都市部は安くして医療側の収入減らし、非都市部(僻地とか)では高く設定して、田舎で開業しやすくしろや、僻地病院の収入もちょっとあげろやということらしい。

僻地の点数のほうが高ければ自己負担も高い。受診者側はどこにでもいける。足があれば非僻地の安い施設にいく
現状では、全国一律どこにいっても同じ医療費で安売り競争もできない。
競争に勝つために都市部の医療を安売りする状況を、わざわざ制度でつくってどうする。

そもそも、地域を個別に管理する構想は、僻地から非僻地への交通の便をよくする名目で道路作りまくる施策と完全に相反してる。
国土の全体構想がないのがよくわかる。

さきほどの奈良でいうと、、高野原の京都側とかにびっしり開業医ができる状況が想像されておもしろい。医師会にも入らないようないわゆるチェーン店式医療機関とかその出資による開業医とかがやってきて、制度が変わって金にならなくなったらすぐ廃業するだろう。
県内受診するのは重病人ばかりになる。より高いというのがわかれば受診抑制がかかって重症化もする。ぜんぜん自治体の負担は軽減されないんじゃないか?

いろんな非対称性は、たいがいは「結果」であって、出っ張ったところだけ叩いてくねくねいじくったって全体がよくわからないゆがみ方をするだけと思うよ。
地域別に点数さわって医療費が安くなればそこから医者は逃げる、高くなれば受診者はやっぱりよそに逃げる。
役人は人間がおとなしくいわれたとおりに動くと考えていつもへんなプランを作る。ゆとり教育の失敗もそれでしょ。
道の駅の安い野菜にたまたまやってきた都会客は集まるけど、八百屋がそれで田舎にどんどんできることはない。

ところで、医療費安売り競争に関していうと、今回の改訂では、とろうとすると結構めんどうな手続きのいるへんな加算がいろいろついて、しかもそれを院内のみならず自前のウェブサイトでも公示することになった。
つまり、加算をとらない分安いよ、という売り方ができるようになってきている。
加算とらないならその分金もかからんのだし厚労省財務省は大歓迎でしょw


京都市、各区の人口構造2024/04/20 20:44

京都市東山区が出生率が日本一低いらしいw

合計特殊出生率0.76 東山区が全国最低 目立つ京都市中心部の低さ 住宅価格高騰で子育て世帯流出 4/19(金) 17:44配信 ABCニュース ABCテレビ 「厚生労働省は19日、1人の女性が生涯に生む子どもの推定人数である合計特殊出生率について、2018~2022年の市区町村別の数字を発表しました。」「全国で最も低かったのは、京都市東山区で0.76、次いで同率で大阪市浪速区と京都市上京区が0.80となりました。」「京都市下京区は0.82、京都市中京区も0.93となるなど、下位に京都市の中心部が目立っています。」「京都市では中心部の住宅価格が高騰し、子育て世帯が流出することが問題となっています。」

で、最近の京都市の統計を見てみた。出生率だけでは面白くないので高齢化率もです。
出生率
高齢化率

あくまでも大雑把、有意差あるか知らんし、血液型程度の印象ですが、、

東山区はたしかに、出生率低くて、かつ高齢化率高い

で、上記記事の、東山区のほかに出生率の低い「中心部」なのですが、、、上京区はたしかに出生率低いが、高齢化率も低め、中京区下京区はさらに高齢化率が低い

これはちょっと意味が違いそうに思う
旧中京(上京区中京区下京区)つまり、むかしの京都の「まちなか」はもう家族が生涯を過ごす場所としての機能が低下しつつあるのかということなのか。働く単身が多くてもこうなる

東山区は、働き場所もすくなく、老人が逃げ出せずに残ってる、ってことでしょうか
そろそろ、区として扱うのはどうかという感じでないかい。
病院もまともにないしね、原田病院は七条以南、第一赤十字はさらに南で伏見区南区のすぐ際だし。眼科開業医は一軒しかないんじゃないか。

北区左京区は出生率も高齢化率も上がる。山科区右京区西京区伏見区はともに、さらにあがる。
「まちなか」から、出産家族も高齢者も山は明確に周縁に移動している。
山超えて東方面や、南方面や西方面が場所も広いだけキャパあるようですね。
左京区右京区はともにじつは北に広大な山間地域があって、高齢者はそっちからくるのかもしれんけど。

南区は出生率高め、高齢化率低め。若い家族が多いんでしょうか。このへん、外国人の流入とか関係ないか?

いろいろ屁理屈つけられそうで面白い。

思いつくままの出鱈目ですからね、念のため。