男女についてまた考えた2023/10/27 08:46

女性には社会性が足りないとか、自分の「お気持ち」に忠実すぎるとかいう雑なものいいがある。
一般論としてですが、それは「生物のありようとして、出産育児に全リソースぶっこんで身の安全第一だから」、という目的論的説明を思いついたがどうか。
生物としてオスメスともにテリトリー確保は重要ですが、メスは自分を含む狭い範囲の最大限の安全の確保を求め、オスはより広い範囲での自由度を求める。

ヒトメスは生物学的オスを求めるのではなく、危険な状況で身を守るために役に立つ保護者を生殖と関係なく求める。そのためには相手の性欲を利用するのがより簡単である。
ヒトオスは保護能力を性欲を満たすために利用し、結果的に生殖(精子のバラマキ)に役立つ。広くテリトリーをもてば広い範囲にばらまけるわけです。
オスというのは精子をばら撒き遺伝子を攪拌して変化可能性をもたらし結果的に種の存続を安定させる不完全なメスです、そう本に書いてあったww
  
春期の女子特有のあの過剰防衛的なイタさは、生殖機能の出現(生理)とともに、身の安全確保本能の全発揮するということで説明できそう。

で、以下は幼熟するモンゴロイドにとくにそうなんじゃないかと思うのですが、、
性欲の対象としてはオスメスともに「カワイイ」相手を求めるのが基本なのかもしれないと仮説をたてました。その根底には、哺乳類はそもそも「カワイイ」ものに弱い、という本能らしいものがあるのだと思う。
つまり、、性欲は生殖にうまく利用できるからそれを持つ個体が続いてきたけれど、性欲そのものは「かわいいもの」で「きもちよくなりたい」というだけのものじゃないんでしょうかねえ。性欲が男女共通する本能というのであれば、それくらい単純なものだと考える方がいいような気がする。

冒頭に書いたような、特に若いヒトメスが身辺に危機感があるときに守ってくれそうな人間(多くはオス)に発情して相手の性欲を引き起こすことで巻き込んで身を守るのは、「カワイイ」ものに対する性欲とは別枠にした方がいいような気がする。タクマシイ男に女が寄っていくという状況は、極端に言うとストックホルム症候群なのだろう。

オスは積極的に精子をばらまく必要(そのための存在だからね)から、肉体的な強化があったほうが有利なのでそれを利用して「カワイイ」相手を得ようとする。当然自身の「カワイイ」さを利用して性欲を満たそうとする個体は減る。天秤はどんどん傾いていく。制度も文化もそうなっていく。マチスモな社会はそうして成立していった。

ところが近代になって文化度があがり、乳幼児の生存率が上がる一方で、社会的な人間を仕上げるのにコストがかかるようになると当然出産数は減る。後継男子のいない夫婦があれば代わりに女子を使う必要がある。男子をつかいつぶす状況もあったりするわけで(大粛清後のソ連とかね)、女性に教育を施し、安全に社会生活を送れるよう、さまざまに社会のシステムがかわっていく。

社会そのものが女性を保護、というか他者から危険でない状態に維持できる、女性にとってより安全な社会では個人によって守られる必要がなくなるから、そういう意味でのパートナーシップは減って当然
その状態で相手として選ばれるのは、ほんらいの性欲の対象である「カワイイ」存在で、男女を問わない。いまどき売れるホストは基本童顔、百合も流行している。

異性愛はオスがメスを獲得しメスが保護を得る必要から結果的に定着したものなのではないかね。ジュディス-バトラーがそういう意味で言ってたか知らんが。

もひとつ書くと、社会の安全のおかげで肉体的危険から保護してくれる個別の存在が不要になったとき、ヒトメスにとって自分を扶養しないカワイくもないヒトオスを法的なパートナーにする意味はほとんどないんでないか。ヒトオスの多くが「カワイイ」を手放してきた状況で、主夫は決してメジャーにはならないということです。この部分での双方向性のなさはどうしようもないように思う。

ゲイではムキマッチョが主流なのはどういうことかについては、いま考えています。肉体的な強化がメスにとって自分の保護のための発情を状況によってはもたらすことがあるものであるなら、自分の保護が最優先とはいえないオスが発情するのはどういうことだろう。

なんにしても、少子化がおこるのはあたりまえ。そんな社会に永続性があるとも思えない。

金持ってマッチョな男が非力な女性を従えるスキームの社会の方が継代存続する蓋然性が高いのは仕方ないんだろう。

多様性が多様性を滅ぼすんじゃないですか。

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