大分の温泉いくつか マッサージについて2016/05/06 00:07

地震前から予約していて、キャンしないまま当日が来てしまったもんで、高千穂や別府にいきまして。
いくつか特長的な立ち寄り湯に入ったので感想など。

ラムネ温泉」 長湯温泉 竹田
浴場には、いわゆる洗い場がない。蛇口や石鹸類があってミラーの前に座るあれです。以前から思っていたが、温泉に来るたびシャボンにまみれて体を洗う必要はないので、これはよい割り切り。立ち寄り湯なんだし。
32度の屋外浴場は、炭酸泉なものでつかってるうちに気泡が体中にぷちぷちついて面白い。低温なもので、のぼせやすい私もいくらでもつかってられる。
そんな低温のものに長いことつかっていていいことあるのかは知らない。体表の炭酸泡は、hypercapnea の作用はあるかもしれない。




明礬温泉 別府温泉保養ランド」 紺屋地獄 別府
灰色粘土質の泥の温泉。露天は、竹の棒をわたしたすかすかの仕切りありの混浴だが、むこうの小屋掛けの陰から女性は出てこないよ、子供がときどき肩までつかって様子見にでてくるが、男湯のまわりにあがった土手で男たちがみんな座り込んで全裸で女湯方面みてりゃ、それは女性も出てこないよねえ
泥をぬったくれば全裸でもわからないようなものですが、女湯のみんないる、小屋の陰の狭い領域は、つまり皆がその泥をつかうわけであまりきれいではないそうな(経験者談、私がみたわけではない)。
いまどきはもう混浴の露天なんて無理なんじゃないのかねえ。せめて、仕切りを一部板にして温泉池の半分くらいまでのばす工夫はしたらどうだろうか。
熱いにゅるにゅるの泥は面白い。いろっぽいものを想像したらしい作家の文章が館内にあった。細かい泥がこびりつくのか、これに入った後、服がすべて硫黄臭くなってなかなかとれない




ひょうたん温泉」 鉄輪 別府
砂風呂がある。指宿なんかと違って、自分で自分を埋めるが、べつに埋めなくてもじっと横になってると、地熱でどんどん温まる。浴衣着たまま入るので、ここは当然混浴、ペアで並んでたりする。
お湯につかって寝るわけにはなかなかいかないが、ここならずっと寝てられる




ほか、別府のおにやまホテルではふつうの温泉にも入ったが、泉質はよかったように思う。

いにしえの時代、保健衛生の未発達な頃、屋外作業がおおければ、多くのトラブルは皮膚表面からくるだろう。怪我の後の保清もできない状況で、温泉につかるのは、衛生上もよかったはずだ。熱い泥も炭酸も、皮膚表面の病原菌やダニ等に効きそうに思う。
そのほか、怪我の後遺症にしろ、高齢に伴う筋の拘縮にせよ、あたためて、こわばったものを緩めるのは有効な対策に違いない。
このとき、外力を加えて「ほぐす」作業があれば効果はさらにあがるだろう。

温泉にマッサージが必須と思われるのはここです。そこで、私もホテルではマッサージをたのみ、お湯につかって臨んだのであったが、、、、いまいちだった。

この時もそうだったが、どこのマッサージに行っても、たいがいは、もむだけ、ですね。気持ちはいいのだが、それっきりなのです。
加えて、「伸ばす」「引き離す」手順がないと、こわばった筋や靭帯は、可動性があがらないのではないでしょうか
こう思うのは、先日から、知人の評判をきいて出張マッサージを頼んでいるので、このひとはとにかく、引っ張って、伸ばそうとする。そのあと、たしかによく動くようになっている。痛いけどねw

しかしいまどき、よいマッサージがこういう有名な温泉観光地にあっても、リピーターのいない場所では宝の持ち腐れ。差別化にならないので、収入にもあまり影響なく、つまりそういう努力は、言っちゃ悪いが無駄になってしまうのではないかね。
良い温泉と、よいマッサージは、なかなか同じところにないのかもしれないと思ったものでありました。素材と料理人の関係も似たようなもんかも。
偏見すみません。

ああ、それと、別府は地震のせいで客が減って困っているということだそうで、それは確かにそうなのでしょう。ちなみに我々が泊まったのは5月2日です。どこも、そこそこ人はいましたが、本来こんなものではないという向きもありました。

「今の別府にとってお客様は(マジで)神様です」 大分合同新聞の全面広告が話題
The Huffington Post  |  執筆者: Huffpost Newsroom
投稿日: 2016年05月05日 16時13分 JST 更新: 2016年05月05日 16時13分 JST
「「別府は、今かつてない危機を迎えています」という書き出しで始まる広告文は、地震の影響で宿泊施設の稼働率が90%〜80%減という別府の厳しい現状を訴えている。また、「いつもと変わらず別府は元気です。元気でやっているのに、お客様の足が遠のいている。それが悔しい」と窮状を吐露。その上で、「来てくれること、それが何よりも別府の力になります」と、来訪を呼びかけている。」

気持ちはよくわかるし、これを報道の風評被害というひともいるようなのですが、でも、余震でときどきゆれてるのも確かなのであって、現在進行形でそこそこの頻度でゆれてるようなところに行きたくないというのも仕方ないんじゃないですかねえ。ゆれてるものはゆれてると報道するのも当然なんだし。
私がいる間も湯布院あたりでかなりゆれたらしい。家人は揺れを何度も感じたそうです、鈍感な私も別府の部屋で感じたかな。いやな人は嫌がるでしょう。

加えてです、お気楽な客の立場であえて書きますと、立ち寄り湯等、ほどほどの混み具合で、これより混まないと困るというならそんなに混んだところにいきたくないと思いました。

これを機会に、大人数ぶっこんで金にする方式からモデルチェンジしたらどうかと無責任ですが思います、それでどんどん落ち目になってるんでしょ。じゃあどうしたらいいかというと、どうしたらいいんだろうか、、、(笑