集団自衛権問題に隠れた悪法2014/06/16 16:48

集団自衛権について、国民の理解を、といってる自民党の岐阜県連。まあアサヒの報道ですからどこまで本当かわかんないですが。

「自民岐阜県連「性急すぎる」 集団的自衛権で異例の要請」
森直由2014年6月15日23時58分 朝日新聞
「要請文は10日付。農協改革とあわせて、各議長に「国民生活に重大な影響を及ぼす案件であるのに、関係者と十分な議論を経ることなく、性急なスケジュールで検討が進められている。国民の理解得る形で結論を出すべきだ」と呼びかけ、意見書案を添えた。」

ひとごとみたいに「国民の理解を」なんていってるあたりがそらぞらしい。
この論法は、自分が反対の時に、いつまでたっても結論をださせないときによく使われる。いかにもアサヒっぽい。
とことん話し合って理解しあいました、なんてこの問題ではありえないのである。

たしかに国民の理解は重要であるが、こういう問題では、きっちりフェイルセーフと事後のフィードバックがかけられる運営方法をきっちりきめるのがまず基本じゃないのですか。

反対する人は、通るときのことを考えるのも拒否するから、通るとなると方法論ごと丸のみになってしまう
実際に選挙を通った政権のやることは、首相は馬鹿だとかアメリカのいいなりとか、罵詈雑言いって悦にひたってないでもっと現実的に考えたらどうなのだろうか。

今の時点で、もっとまずいのは、
1) 芸術性等の除外条件もなしに単純所持全部アウトつまり冤罪別件にしたい放題の児童ポルノ法
2) 冤罪防止方法と名誉回復方法のなんら明らかでないレイプ被害者匿名裁判法
これらのほうが、はるかに、地道なところから国民の生活をおびやかす。

フェイルセーフとフィードバックがぼかされているあたり、同じ精神で実は物事はうごいていると私は思う。となれば、ほかにも山のように、ええかげんな運営のできる法律がまかり通っていそうに思う。

1)は、あまりにポルノの指定が恣意的に過ぎる。検察は、未成年者がモデルならCDでもダメと言いだしたりしていて、モデルが未成年かどうかCGから判断するというアホらしい争いに発展しつつある。
検察の主張を覆した「ロリ系女優の貧乳」
2)は、行きずりレイプで相手を知らない犯人にわざわざ被害者情報を教えるのはどうかとは確かに思うのだが、それだけにきっちりした運用方法を示してくれないと、ある日知らない相手を犯したと逮捕されてそれで人生終ったんじゃどうしようもなかろう。

なににしても、身近なところでじわじわうごいているこういう動きにもっと敏感になるべきじゃないのか、人権第一絶対平和主義のみなさんは。
安保とか基地とかじゃなく、こういう地道なところから、大切な人権は浸食されていくのだよ。いやこれは他人事じゃなく本当に困ったことだ。