慰安婦問題の不思議2013/07/30 16:41

どうも腑に落ちないのですが、、、

最近の橋下さんといい菅さんといい、慰安婦を使うことの正当性、つまり売春の是非に関して問題にしているように思う。

従軍慰安婦問題のポイントはそこじゃなかろう。ポイントはあれが「国家機関である軍による強制だったか」の一点に尽きる。

そうじゃなかったというなら、
「民間人による売春組織であって、軍は関与していない。」
「慰安婦には朝鮮人が多かったが、特に中国戦線では地続きの朝鮮からのリクルートがより容易であり、朝鮮での伝統的身分制度から売春に心理的抵抗のない妓生階層から慰安婦が多く供給されたことは状況として仕方なかった。」
「年少者の自発性を問題にして強制の証明とする向きがあるが、従軍慰安婦は高給であり親によって売られたものも多い。儒教システム社会では、親を楽させるために身を売るということは容認されていた。朝鮮を日本は併合し身分は解放されたが、民族的文化をかえることは不可能であった。」
ここまできてはじめて、
「兵士が性欲の対象として売春婦を利用したことは個人としては恥ずべきことであるが、当時としては社会的に容認されており、そもそも現在に至るまで売春のない国はない。」
「賠償についてはすべて解決終了しているが、太平洋戦争への日本の関与にかんがみ、民間補償制度を助成して周知した。遺憾の意思も実績も十分にあるが、国際裁判も終わった事柄について、世代のことなるものが永遠に謝罪し続けるのは非現実的である」
にたどりつく。

途中をなんですっぽぬかす?それがないから結論も中途半端。
説明したという態度なのかもしれんが、ぜんぜん相手の耳に入ってないし理解もされてないのが問題で、きっちりしつこく、特に特異2国以外にむけて発信せんとあかんでしょう。

そこで、いきなり「米軍もむかし慰安婦を使ってたんだしい、なんなら沖縄でも風俗利用しちゃえよ」とかいってもそりゃ「侮辱」といって怒るしかないだろう。
アングロサクソンの肉欲はよほど強いが、それを見かけ上コントロールできるものだからこそ弱者を支配できるという名目がある。しょっちゅう報道にあるごとく、高い立場であろうが女性を買うのは茶飯事だろうが、どこまでいっても「個人の罪悪」で、組織によって容認されるものとはされていない。
こういう罪悪とは、告解の習慣のない文化ではわからないだろうが「神様に顔向けできないこと」です。人間の弱さ愚かさであって表向きにすることではない。しかし犯罪ではない。売買春をそうだというのがわからないなら、不倫を思い浮かべればいい。「あなただって浮気してるでしょ」と表で言われたら「失礼な」と怒らなきゃいかんでしょう、本当は浮気してたとしても。
女郎買いはあくまでも「こっそり」やるものだ。それが世界の常識でもある。

なんでそういう状況で「売春容認論」を持ち出すのか。話をややこしくして日本を不利にしようとしてるとしか思えないのですが。実際にどうであろうが、ぶっちゃけてはいけない。

軍というのは、その組織内で公式に売春組織を運営できるようにはできていない。役人組織だからね。
まあ、実際には、軍関係者の関与もあれば利益誘導、たかり、そのほかいろいろあったとは思う。それらはしかしすべて「個人的犯罪」になる。

「個人的犯罪」をおおっぴらにされたら困る個人がまだそんなに生き残ってるようには思わんのですが、その子弟のあとおしでもあるんじゃないかと思いたくなる、ミスリードである。

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