店 今川(京都) 華宴(長浜) ほか2012/03/17 01:45




「めん処 今川」 大手筋風呂屋町上がる
伏見は大手筋アーケードの果ての納屋町商店街から、北に上がる。
ふつうのうどんやの外観だが、ふつうの麺類のほか、辛味のつけ麺や、酒粕うどんもある。筋違いに酒粕ラーメンで有名なラーメン屋はあるが、こちらは宣伝もろくにしてないのはもったいない。
ガイシュツ「饂の神」は店ごとあらたにつくりなおしたし、大手筋の「さらしな」は、そこそこ客がいるので昔ながらの麺類でいいということでしょう。駅から遠いこの店は、昔通りにやってたらどうもならんのでメニュは手を入れたけど、ここで外装まであまり金かけて今風にしても、という感じですか。
やってるのはけっこうなお年のおやじさん夫婦というのにこのメニュは、大したものだと思う。ものによっては、やりすぎの気もw
うどん麺は、 そんなに太くなくて柔らかい、でもちゃんと腰はある。自家製麺のようです。一味のほか、醤油、こしょう、がテーブルにあって自分で味を調整できるのもとてもいい。粕汁には胡椒なのです私は。




「華宴」 長浜
某産婦人科先生御用達の模様。たしかにボトルも見た。駅前の「だるま」の先代おやじの指導の下に焼き鳥をだしているようで、店内にそういうブースを作って、注文があると串をうって焼く。歯ごたえがあっておいしい。「だるま」はよく満員になるので、それでもあの焼き鳥が食いたかったらいくといい。ほかの飲み屋メニュもいろいろある。年配の女性二人でやってた。ママのほうはちょっと貫禄あり。

ほかに行った店で思ったこと。
「ほり江」ガイシュツ。不景気ですけどいきなりなくなってないでしょうねというと、否定できないなあと、笑えないレス。
「トスカーナの食卓」ガイシュツ。夜のイタリア料理飲み屋モード、いいんだけど煮込み肉系統はみな同じ味に思えた。まあ、あたりまえなんだろうし、一緒に行った濃い味の好きな知人はうまいといってた。2人でほぼ10K。
「ラマン」祇園の大箱ラウンジ。祇園会館の近所。当院内科の先生につれてってもらった。もうちょっとこじんまりしてないと自分をごまかせないから困る(謎)。女性はやや年配多し。こういう場所は若いだけじゃどうにもというのはわかるんだが。ボトル最低10K、チャージ90分8Kだそうな、祇園としては行きやすいんだろう。いちおう歌える。まあ記録までに。

患者の希望のままにしてたら2012/03/17 22:22

かなり前のお話。内容と音声は、プライバシーに配慮し、事実の理解が出来る程度に改変してあります。そっくりな事例があってもそれはたまたまです。
たまたまだから。


それ以前に白内障手術の説明した後、当院にこなくなったご婦人が半年ぶりにやってきた。
ORT が首をかしげて、視力だけ測ってカルテ持ってきた。

きくと、近所で開業した若手の先生のとこで2ヶ月前に両眼の白内障手術受けたそうなのだが、右眼は-0.5D、左眼は-2Dの近視。これ自体はモノビジョン(それぞれの眼で近くと遠くを見るようにあわせる)を狙ったんだろうが、どうもよくわからないことをいってるらしい。

うちで白内障手術の説明を受けたが、病院は待ち時間が長いし、たまたま見たチラシに手術のことが書いてあったからと若手開業医のとこにいって、おばちゃまがいうにはろくな説明ないまま次の週に手術受けた。遠くにピントはあっててしばらくよかったが、近く見るのに不便で眼鏡をつくっても頭が痛くなった。自分はもともと近視のはずだ、で、もっぺん手術受けた。レンズを左眼にもう一枚入れたら、左右差で今度は耳が痛い。もう手術は出来ないといわれ、ドライアイの点眼のみ出ている、なんとかならないか、と、怒涛のようにお話しになる。

一方的な説明では、なにがなんだかわからない。そもそもなんで私に言うのか。私はたしかに手術の説明したけど、他施設を選択した時点で私には一切かかわりない話のはず。

散瞳してみたが、落屑症候群で瞳孔は開かない。でも、レンズはたしかに2枚入ってる。話きいて有水晶体レンズかと思ったが厚い。

左右差をなくすなら、レーシックかもしれんが、レンズ2枚目わざわざ入れてまたそれをレーシックなんてなにやってるかわからんし、やってくれる施設もないだろうと思った。このにぎやかな症例にレーシックなんて自殺行為だろう。
別の手は、残った眼にもピギーバッグすることだろうけど、でもねえ、、、この状況って、なにやっても泥沼みたいな気がするのですよ。両眼近視にしてそれでまた不便と言い張りそうな。
内皮細胞はまだそこそこしっかりあるので(つまりそんなに下手ではない)、あらためてレンズを抜くのも手だが、小瞳孔だし、いまさらやるのはちょっとねえ。すくなくともそのレンズを入れていない私はしたくもないしする筋合いもないが、そうじゃなくてもトンネルも掘らず折りたたみレンズばかり触ってる術者だとハードル高いだろう。

2枚目のレンズを入れてからまだ1ヶ月もたってない。まずは慣れるようにしてみて、無理ならコンタクトでもして屈折そろえるようにしたらどうか。どこにそろえるのがいいかによって対応も変わるだろう。

左右差がきつすぎるとぶうぶうのたまうのだが、片目を近くに使うならこれでおかしくないし、そもそもそんなになんでも狙い通りにいくわけないのです、人間の手術は規格部品を交換するわけではない。こういう状況で左右差に慣れている人もいくらでもいる。

開業医のことはよく知ってる。そこそこ普通の若手だから、こんなに変なことしてるのだったら、それはこのおばちゃまがそうさせたに違いない。
私がはじめに説明した患者に手術したのではあるが、私がしてたら私があれこれ言われてただろう。だから、決して彼のことは悪くは言わない。

今後の選択肢に関してそこそこちゃんと説明し、慣れるよう様子みて、点眼も、いろいろあるけどうちで勝手に出すとややこしくなるから開業医に聞いてください、細かいことが分からないので私は手を出しづらい。それでもなにかできることがあるというなら相談してください、と、お帰しした。


で、その後、なにかの用事で眼科医会のほうにいったらその若手開業医君に出くわした。あれなにがあったん?と、ちょっと水向けただけで、困ってるんですよ的な表情。

決して手術をつよく勧めたわけではないが、希望するというので、眼軸長も22mm台だし両眼セオリーどおりに正視狙って、右眼 -0.5D 左眼 ほぼ0D になった。自分としてはうまくいったと思っているが、本人は自分が近視と思い込んでいて、近くが見えないとずっと文句言う。コンタクトは絶対嫌というし、眼鏡もいろいろ試したが馴染もうとしない。で、やりたくなかったが、ほぼ正視の左目にもう一枚眼内レンズ入れて近くにする方法はあると説明したら希望した。強い希望なので、保険でなんとか(どうやったのかねw まあ、ある程度彼の持ち出しになってることは間違いないでしょうが)した。近くが見えないと困るというので -1.5D 狙った。ほぼそうなったのだが今度は左右差があると文句言う。困ってしまって、自分の知る角膜専門施設に紹介したが、さすがにレーシックなんてしてくれなくて、なんとかなる左右差だから眼鏡でなんとかしろと返されてきた、なにをしてもなにかいわれそうで、点眼で様子見ている。どう説明しても聞く耳なくて、自分のおもうことをまくしたてるばかりで、、、、。

まー、医者から見たらそういう展開なんやろなあ、予想の範囲内。
私の代わりになってくれてありがとうと礼を言っておきました。

よくわかってない患者のいうとおりにしていたらろくなことにならなかったでござるの一巻。患者本位なんていっても、それはなんでも患者の希望のままにすることではない。
私は、つねに説明の基本に「自分ならどうしてもらうか」というのをおいている。これで、ずいぶん説明がしやすくなったように思います。例:「私ならもうちょっと我慢します」(爆