北近畿の雪 駅うどん井筒屋 米原2012/02/02 19:33




北近畿は大雪で舞鶴は記録塗り替えだそうですが、滋賀の湖北も昨夜よりすごい雪。
長浜市内、朝はタクシーが動かず。
で、午後ですが、JR在来線米原長浜間がとまってしまい、米原駅前にはタクシー待ちの行列が出来ていました。バスも本数少ないし当てにならんしねえ、、、

陸橋に上がろうとして、ふと、あがりぐちの駅蕎麦の「井筒屋」に目が行った。むかしは在来線ホームや新幹線高架上にあってよいものだったのだが、高架作り直しとともに、東京行きホーム以外はなくなっていたのです。取引していた麺のおろしがあったがそこも取引がなくなったそうで、基本的には「やめ」の事業のようです、が、高架にあがる階段下にあらためてできていて、今日はついつい入ってみた。




、、、店員が若い。バイトか、そばの井筒屋本社から回されてきた娘らやろか、、こういうのはおばちゃんやないとなあ、、、きつね400円て高めやねえ、、、。
600円のカレー食いました。総じて、改札の外でこの値段、とは思った。いろいろ事情もあるんでしょうが。
高架上の新幹線うどんで、こだま待ちながら、玉子入れて一味をふって山菜蕎麦を食ったのも昔になった。

階段を上がると、在来線改札前も人だかり。




私は新幹線に行ったが、長浜行き在来線は、ホームで待つ人もいた。



路線がとまってもこの程度、という言い方はできなくもないような。

名古屋からの新幹線は11分遅れ、京都に着いたときは20分遅れになっていた。

診断書と事務2012/02/04 01:26

若手が、診断書で問題になってるとか言うので話を聞いた。

1) 硬膜下血腫で手術したがぜんぜん目が見えないという患者が、障害者年金の書類を持ってきた。網膜までなにもなく視神経乳頭もいい色してるんだが光覚のみで視野も取れないという。対光反射はというと RAPD はないとかいう。そうじゃなくて直接反応自体はというと弱いような気がするそうな。しかし対光反射は、外側漆状体までがおかしいんじゃなきゃ、上丘経由の反応で視力に直接はかかわらない。ERGもとれる。ポータブルなので、PhNR はわからんけどね。
本当に見えないのかもしれない、しかし、説明が出来ない。皮質盲ってのもそりゃあるんだけど。

ちょっと怪しいねえ。ほんとにそこまで悪いんだろうかね。
せめてVEPをとってもらったらどうかね。それで所見がなけりゃ、眼科ではわかる範囲に異常がないので自覚だけでは書けないと、手術した脳外科に行ってもらえ、たぶんむこうでも困って打ち返してくるだろうから、そのときは大学に行ってもらえ、当院では障害部位を特定できないので書けないといえばいい、と答えた。 fMRI なんてものだってうちにはないんだし、よりよい設備で精査する必要はあるだろう。

2) 業務上の事故で片目がつよい打撲で失明、これは器質的にそうなってる。なんとか回復しないかというので、事故後一月あたりで大学に紹介した、そこまでの休業については書類を書いたという。大学では治りませんといわれたようです。ところが、片目じゃ仕事は出来ないそのあとの休業に関しても療養が必要との書類も書けと、ガテン系の会社の社長がのたくりこんできて、あわないといけないと。社長は整形の外来でも騒いだ既往あり。
書類をかけともってきた、そのあと勝手に休んでいるそうな。

これはちょっと困る。
さっき1)の書類にしても、事務がはいはいと受け取って、書けともってきたのかと訊いたらそうだといった。

その手の書類は、事前に必ず医師に、書けるかどうか確認してから受け取るか、医師が書けない事もあると念を押せといっていたのですが、公立病院は役所の一部であって、異動で、ぜんぜん事情を知らん課長がやってきたのでまたやり直しになるようだ。申し送りとかでけんのか連中は。

事務に乗り込む。

1)のようなものについて、自覚だけで診断書をかいて、備考欄に「所見と訴えに乖離がある」とかいたのに通ってしまい、詐病の疑いが強いと連絡しても、役所は、そんなことはこっちではわからんといいくさったことがある。この症例についてはうちでは原因不明でほんとうに見えてないかもわからんのだから、診断書をほいほいうけとるんじゃないよ、あんた下手したら詐病の片棒をかつぐことになるよ、いいの?とまず一撃。

2)だが、医師が休業についての書類を書けるのは、それが療養上必要な場合だけだ、片目がつぶれて不便だといってもそれは治らんのだし、目がつぶれたって炎症や感染がどうのと言うのはせいぜい2週間だ。それ以上休んでたってなにもおこらない。仕事上不便というのは医師の考えることじゃない。片目で出来る仕事を考えてやれ。勝手に書類持ってきて次の日から休んだといわれても困る。これについて先方の雇用者と医師が話をする必要すらないだろう、事務がちゃんと相手せんといかんじゃないか。前に合意があったのにいったいどうなったんや。

若手を連れて、ひろい事務室で、新任課長にまくしたてた。やな医者だねw まわりのデスクの職員たちは知らんふりしてお仕事してらっしゃる。

役人はトラブルを嫌う。医師がおとなしければ医師にあれこれやらせようとするが、医師がうるさければ、すくなくとも医師にはケツを持ってこない。こっちは院長室にカチこむつもりはいくらでもあるし過去にもそうしている。

窓口で診断書をうけとるのは実際には末端の女子職員下手すると派遣、なので、そこに負荷をかけるのは可哀想といえばそうなんだが、それはこっちの考えることでもないし、そういう人たちだからこそ他人事のようにしれっといえることもあるわけで。

事務で騒いでもどったそのあと、前からの事情を知る専務職がやってきて、患者は書類を渡したら通ったと考えてしまうのは確かだし以前の話もあるし、事前に確認するように、また、預かる場合も通るかどうかわからないことは念を押すといってきた。

怪しいですけどねえ。

(後日追加)
その後改めて事務と話し合い。課長は、こういものを、診断書受け取ったときにわたしていると半ペらの文書を出してきた。
診断書を受け取ったあと、それを医師に渡して、書けると判断されるものは書くけど、ある程度の時間がかかる云々、、、、ということをすごくわかりにくく書いている。
これ読んで「書けない書類もある」とは、普通にはわからんだろう。保険のつもりの文書だろうけど、その場でもめるといやなのでわからないように書いてるんじゃないのというと、副参事はその通りですとばかりに苦笑い。課長は涼しい顔である。
こんなこっちゃから、、、

いった店 饂の神 京都 満寿一どうなる?2012/02/07 17:35

「おうどんや三代目辨慶 饂の神」 伏見大手筋 京都
前からのうどん屋が改装したそうですが、店のでき、コンセプトともに、個人商店とは思えないメジャーな仕上がり。
濃い汁で、うどんも太め固めで、満腹感はある。
麺を関西風にするといろいろ飛びまくりそうだから仕方ないにしても、もうすこし細くてやわらかくて、もちっと短いほうが、食いやすいとは思う。好みなんだろうが。。
ま、通りすがりの食事としては、わかりやすいです。
味の濃いくどいメニュで押してる印象はあるのに意外に年配客が多い。
どうでもいいことをいろいろ考えさせるねえ。


ところで前に書きましたが、、、、
http://inakameishi.asablo.jp/blog/2012/01/21/6301288
経営者であり杜氏でもある専務がなくなった「満寿一」酒造さんです。やっぱ廃業かも、ということだそうで、そうなるとするととても残念。
跡継ぎが10歳じゃ、あと10年は最低かかるわけで、もちきれんよなあ、、、、

ワインクーラーには大塚杜氏の純米吟醸のほか、継ぐべく修行してけっきょくおん出た(水が気に入らんという科白を残したという噂、、、大塚さんからバトンタッチしたとたんにいろいろやらかしてくれて、こいつさえまともなら、と1ファンとして思っている)Y杜氏の酒がある。今日、専務が闘病しつつつくった最後の酒を、また、何本か買ってきた。

前の酒も、これからどんどん新しいのが出ると思ったからそのうち比べるつもりで、楽しみに置いていた。
もうなくなるなら、おいておくのも詮無いこと。どういう飲み方をしようか考え中。

それでも未練がましく2本づつぐらい、おいときそうな気は、我ながらするのですがね(苦笑

Sigmaの英断(笑2012/02/08 16:30

Sigma という会社がある。カメラの交換レンズメーカーだが、 Foveon という受光素子でカメラも作っている。
へんな受光素子だがそれは略。知ってる人は知ってるので。

この受光素子のカメラ第一号 DP1 をもっている。
raw を純正現像アプリでいじくっているが、はまると風景がきれいに写るので、気に入っている。写り以外の部分はおそろしく使いにくいカメラです。2回ほど改良されてるが、基本はかわらない。
↑ は作例写真(笑 たいした出来じゃないですが、こってりした仕上がりの雰囲気をつかんでいただけるかと。

Foveon 搭載の SLR 機 SD1 は、70万という値付けであった。
なんぼ Foveon がよくてもシグマのレンズしかつけられないカメラに出す値段じゃない。レンズメーカーとしてはあくまでも2番手ですからねえ。
画質でそこまで出すなら、この値段帯であれば Pentax 645D 買ったほうがよほどいいと思います。買わないけどねw 風景とるのにこの値段は、私の腕じゃ勿体無い。

とか思ってたら、後継機種が出るそうな。
http://www.sigma-photo.co.jp/news/120208_SD1Merrill.htm

Foveon のプロジェクトを推してきたであろう山木道広前会長が先月亡くなってどうなるかと思ってたら、SD1 の、同内容の後継機 SD1Merrill は20万程度で、ほぼ3割の値段て(笑
前会長が、いいもんだから高く売れとこだわってたのかねと思わせます。本当かは知らない。
生産工程を見直して安くできるようになったのどうのというのは口実で、受光素子の在庫整理じゃないのかな。そら、余るやろう。

これなら、たとえレンズが Sigma でも、買ってもいいかなという価格帯。英語の評価サイトでも、それくらいの値段が妥当な製品レベルとあった。
でも、むしろ値段据え置きでもいいから、他社マウントでだしてほしいというのが本音。パテント上無理なんですかねえ。 M42 や F つけたりするアダプタはあるようです。Kマウントは機械的にはあうけど絞り連動ピンがあやしいとか。

DP1 の後継機 DP1Merrill は、大きくなってレンズがちょっと明るくなるようだ。
レスポンスや背面液晶の具合で、SD1Merrill かどっちか買う、かも。

ミラーレスカメラが流行りつつあるが、たぶん Foveon はライブビューに向いてないんだろう、こっちはこっちでもうちょっとやってみます、てな感じですね。コントラスト検出ミラーレス機のフォーカシングはどこまでいっても遅いと思うので、SLRは今後も存続してほしいものです。

ちなみにミラーレスのレンズ交換機では Fuji XPro1 に関心あり。あまりに見栄えがライカ臭いのでちょっとどうかと思わなくはないにしても、独自受光素子でファインダーも凝ってる。

偏見: 緑内障と点眼2012/02/11 17:36

死ぬほど多種類の緑内障の点眼が出ている。最近は「コンプライアンス」が重視されている。「処方しても患者が使わなきゃ無意味」ということです。
相互に効果の有意差もあったりする。作用メカニズムがちがえば併用可能だが、あまりたくさん出したって、コンプライアンスは落ちるばかりだ。在庫の問題も考えたら、効果の低いものをあれこれちまちま組み合わせるのも馬鹿らしい。一方で、費用の問題もある。

ピロカルピンしかむかしはなかったが、その後長くβブロッカの時代が続いた。いまではプロスタグランディン花盛りである。
以下、商品名を出すこともあるが金はもらってない(笑

緑内障は高眼圧で神経障害発症のリスクが上がるが、低眼圧でもおこる。だが、治療法は、眼圧がどうであれさらにそれを下げる、しかない。
余談だが神経保護だのいってる向きもある。可能性は否定しないが、軸索輸送が解析できなきゃ本当の仕事ははじまらないし、細胞死を解析するにしても「実際には不可能な濃度の薬物に細胞を浸したらそれっぽい現象が見えた」になるだろうと思っているのだが、それはさておき。

薬剤の効き目というのは基本はもとの眼圧に比例する。有効な場合、高い眼圧ほど数値としてはよく下がる。逆に言うと、低い眼圧ではよくわからない。ましてや、あのゴールドマン眼圧計のおおざっぱな目盛りで神経質に1上がったの下がったのいうのは無意味。
つまり低眼圧領域では変化はほとんどわからない。高眼圧領域での効果から類推するしかない。
加えて、プロスタグランディン系薬剤は、眼圧も、その脈圧(心臓でいうと鼓動、拡張期と収縮期の差)も全眼圧域で下げるのだが、βブロッカは、低眼圧領域では脈圧をむしろ上昇させるのである。眼圧でいうと、低眼圧領域でβブロッカをつかうのは好ましくない可能性がある(ためにする理屈になってるのは自覚している)。

キサラタン(ラタノプロスト)がよく効くので、皆驚いたわけです。いまや後発がでたので値段も安い。通常の開放隅角緑内障の第一選択は文句なしにこれだろう。いっぽうで、高眼圧の場合、βブロッカのほうが効く症例も確実に存在する。
βブロッカでは私はミケランLAが好きですが、朝に上がる眼圧ならチモロール朝1回でもいいかもね、安いしw。エビデンスがないのでこれは余談。
ラタノプロストより有意に眼圧降下が強いのは、データとしてはトラバタンズとルミガン。ルミガンは、トラバタンズとβブロッカの合剤であるデュオトラバにもそんなに引け目ない眼圧降下を示すようだ。だだプロスタグランディン系は充血などもつよいので、そっちも考えて選ぶことに実際にはなろう。
炭酸脱水素酵素阻害剤系も、ま、きかなくもない。2種あるが使用回数、使用感がちょっと違うようだ。
ピロカルピンはPAC系でもなきゃ使いにくい。
βブロッカ以外アドレナリン受容体系は、あまり一般的ではなくデータも少ない。経験値が低くて申し訳ないが、あれこれ手を出しても屁理屈の泥沼になるだけなので、私自身は触りません。手術するふんぎりがいつまでたっても得られない。逆に言うと、手術しない医師はここでいろいろ凝ればいいと思う。

というわけで、なるべく少ない点眼数でいこうという選び方の、私の方針です。
ノンレスポンダーもいるし、かぶれて使えない人もいるから、実際には試行錯誤するしかないですが。

正常眼圧緑内障は、眼圧に関する効果はわかりにくいので視野や OCT で進行を判断するしかない。初期はラタノプロスト、それで進行するならルミガン。充血がたまらないならせめてトラバタンズ。いまでは私は手術は、これに対してはしません。
狭義POAGや高眼圧PEG の場合、眼圧降下作用で選ぶ。
まずはラタノプロストかβブロッカ。そこから、併用してザラカムにしてもいいしトラバタンズにしてもいいが、明瞭なつぎのステップは、デュオトラバかルミガン。
駄目なら、点眼数を増やすしかなく、デュオトラバ+エイゾプトかトルソプト、もしくは、ルミガン+コソプト。
これ以上点眼増やすくらいなら手術しようよと思う。私はどんなに進行しててもきれいな開放隅角の高眼圧はトラベクロトミーではじめます。再上昇が早期なら、その次にはトレベクレクトミー。再上昇まで数年あるようなら次もトラベクロトミー。トラベクロトミーは同一創でも2回はできる。

NVの枯れたもとNVGの高眼圧も同様の点眼にします。消炎されたブドウ膜炎後の高眼圧は、なるべくプロスタグランディンを使わない。これらは、手術するならはじめからMMC併用トラベクレクトミー。

ちなみに負荷試験陽性の PAC で、水晶体再建手術もレーザーもいやという向きには、眠前のピロカルピン1回というところですか。下向いて寝ないこと。

いまの時点での、私の勝手な偏見での決め付けです。突っ込み禁止。私自身いくらでも方針をころっとかえる用意はあります(笑

繰り返すがその通りにやって思い通りに行かない症例もいくらでもあるわけで、しかも経過が長い。
緑内障治療は、あれこれ屁理屈を考えて無駄に悩む医者に向いている。

なにも(し)ない日曜2012/02/13 00:08

9時ころまでゆっくり寝た。
家内のつくりおきトマトスープを、焼きバゲットで食い、さらにたっぷりのヨーグルトにブルーベリージャムもたくさん。気分だけトルコ風。娘はすでに模試ででている。
すこし二度寝。金曜夜からシャワーだけなので、朝から風呂わかしなおして入った。家内は娘の高校のクラス母親会ですでに外出。
息子が、すべり止めからの合格通知がきたと報告に来た。この人はこれでもういいやと思ってしまいそうで困る。そこにも受からなきゃもっと困るが。これから本番で、ちゃんと最後まで受けないならこっちも考えるよと警告しておく。やな父親。

昼過ぎ、カメラぶらさげて私も出た。
相国寺境内を西から東に通る、なにかやってるのか美術館のほうに人が多い。
寺町から南下し、枡形の北側を抜ける。 HotelRivage ってかなり前に廃業したんですかね。むかしこのあたりに住んでるころは、よさげなプチホテルとは思ったんだが、1階に焼肉レストランがあって、匂いもうもうで、なんでこういう組み合わせでやるかなと不思議でもあった。

橋を渡り、家裁前をとおって、下鴨神社の南側を東へ。娘の生まれた産婦人科の前を抜けた。
むかし、大文字送り火の番組で、ゲストたちが下鴨茶寮から大の字を見上げるという趣向があったが、どう考えても無理やろと思ったものだ。川端にたつ建物もさりながら、養正地区の団地がどでかくて、送り火見るには確実に邪魔。
この近所には下宿してる同級生がいてよく飲んで泊まった。銭湯にもいったが安かった。

川を渡って御蔭通を進み、踏切を渡らず線路にそって歩く。天寅もこの数年いかないがかわりないようだ。
「Didi」で久しぶりに、ベジタブルカレーを玄米でいただいた。今日は歩きなので、ビールも飲んだ。おもてのテーブルでのんびり新聞読みながら。小春日和。

元田中の駅から叡電。けいおんコラボ車両がやってきた。ひと駅200円の出町柳へ。
これも久しぶりの柳月堂。ロイヤルミルクティー注文してあっというまに睡魔。
いつもビーチャムのディーリアスしかリクエストしない。たまにはダウラントをここのシステムでききたいのだが、間が開くとついおなじものになる。
ふかふかの皮のソファは、冬で気温も低いせいか匂いもしなかった。眠りながら、合間にコミック「ナチュン」を、久しぶりに読んだ。

まだ明るい夕刻に切り上げ、出町の輸入食品店(南側)でコーヒーもいただかずジャムを買う。中島食堂の前も通ったが、こんなきれいな表側だっけ、まー10年前に見たきりだものな。

帰宅したら誰もいない。
ここのところ部屋で出っ放しになってたアウトドア関係用品を仕分けて片付け。移動させるつもりで、吊りっぱなしの80インチ、キクチのスクリーンを、埃を吸って片付ける。手回し蓄音機も移動。
家内と息子帰宅、国公立一次の受験のために列車チケット買いに行ってたと。思い通りのものはとれなかったそうで、そりゃ1週間前に志願書出した時点でとらんとあかんやろう。

お揚げと菜っ葉の煮付け、玉子焼き、冬なのに赤味噌の味噌汁、漬物。息子はこれに海鮮丼。娘は模試からまだ戻らず、センター分を1日でやるから遅くなるわな。
財布がふくれてきて気持ち悪いので、時間かけて、別保管の分のまじえてカード類整理。期限切れのポイントカードばかり。使えたはずの十字屋1000円分とかちょっと惜しかったか。好日山荘がなんで4枚もある。中古レコード屋だのいけないビデオ屋だのすでに存在しない店も多い。本当に使いそうなカードのみ財布に残し、そうでないものはポシェットにまとめた。カード類といっしょに出てきた名刺類も名刺箱に放り込んだ。このままなかったことになっていくのなこれって。
あとは、ちょっとした設計図面みてみたり、なにを今後どう買うかあれこれ調べた上で、特にこの数日購入をどうしようか迷っていたものを、家内にも買うと宣言した上でネットオーダーしてみたり。
昨日はメインマシンのマウスの左クリックがきかなくなり、トラックボールやらトラックポイントつきキーボードやらを順繰りにセットしなおして面倒だったが今日はどれもそこそこ素直に動いている。
ギターの練習は今日はほとんどしなかった。
カルテ調べのプロトコールをそろそろつくらんといかんなあと思いながら営業終了。

成年への移行期2012/02/13 22:45

花見の時期に、救急外来で当直してたら、酔っ払いが担ぎこまれたことがあった。
ガテン系の会社の、新入女子なのだが、担ぎ込んだ会社の連中、問診表にいったん「年齢:18歳」と書いたのを、まずいと思ったのか、塗りつぶしてしまった。
女子は酔いがさめたあと、救急の奥で、呼びつけられた親を相手に大声で泣き散らかしてえらく迷惑であった。

刑の厳罰化でよくいわれることだが、犯罪を隠そうとして余計凶悪化するというのである。
上記では、年齢を書いた後まずいとおもって塗りつぶす程度であったが、このような事件があったらしい。

http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120213-OYO1T00709.htm
ガールズバーで高3女子死亡 ミナミ、飲酒し接客 (2012年2月13日 読売新聞)
12日午後0時30分頃、大阪市中央区東心斎橋のガールズバー「SORA」の男性経営者(27)から「18歳の女性アルバイトが意識を失って倒れている」と119番があった。救急隊が駆けつけたが、既に死亡していた。大阪府警南署は、急性アルコール中毒の可能性があるとみて調べている。


おかしいと思いつつも、病院に連れて行ったら未成年者がなんでやということになるのが怖くて、手遅れになったんじゃないのかね。

それをいうなら酒を飲む成人の店に未成年者が勤めてもいい法律がそもそもおかしいのだが(アメリカでは、州にもよるだろうが、はっきり立ち入り禁止じゃなかったか)、もひとついうと、大昔から、そういう成年はごろごろいて未成年と共存し、それをみながら未成年も成年に育ったのである。

立場上隔離しておいていきなり「今日から大人」という建前のほうがおかしい。
日本にはかって、若衆宿とか娘宿とかあって、「大人」になるまえの一時期そこで集団生活し、「子供」から脱皮して大人の振る舞いを身に付けた。
体が16にもなれば完全に生殖可能である。法的成人が20というなら、16から20までは、移行期として、大人の監督のもとで大人と同じ事をする時期、ということにしてはどうなんだろうかね。
こういうと監督と称して女子を押し倒すもんが大量に出るだろうから、親相当が監督者になるということにするしかないのだろうが。ふさわしくないと認定されたらそいつは監督者相当にはなれないようにすればいい。監督者払底して困るかも知れんけどw
つか、集団生活を重視して、親からある程度その集団に監督権をうつすのが昔の知恵だったろう。いまじゃクレーマー親が気になってなにもできない。なにかというと「心の傷」とかいうアホがでてくる。

単なる名称の違いで同じ人間だ、、と思うから移行を雑に扱うのだ。そりゃ生物はてきとーに育つから移行はなんとでもなるが、法的なものが、ただの年齢制限になってしまっているので、実際大人扱いしてもいいものをそうするわけにいかず、ちぐはぐになってしまう。いかついにいちゃんの性犯罪を少年法で裁くようなことになる、

逆に言うと、べつに子供は踏みつけていいというわけじゃないが、あくまでも「分際」というのはあるものだと思う。
小学校で目をぶつけた子供を親が連れてきて、「念のために散瞳して眼底検査しましょうか」といったら、親が子供に「どうする?」と訊いたりすることがある。子供は戸惑う。決められるわけがないだろう。まあこれは、手軽に済ませたい親が子供の意見聞くふりしてるだけとも思うのだが、そこはきくところじゃないだろう。

酒も煙草も、体に悪いに決まってるんだからね。
大人がそれを許されるのは、自分の体に対する完全なコントロールを社会的に認められたということです。大人になったら大丈夫、なんてことではない。自業自得ということ。
だったら、その使い方を学ぶために、集団生活下に適度の飲酒喫煙を許すステップを、大人になる前段階として設定するのは「大人になる入り口」としておかしいことではなかろう。ほかにもいくらでもこういうステップは設定できるように思う。
性善説が過ぎるとは思う。江戸期のような完全定住性共同体密着相互監視社会じゃないと無理かもしれない。

猟銃 技能教習2012/02/25 20:42

これは法的に必要な教習で、写真なんかとって公開するわけにいかないので文章のみです。

猟銃の免許更新に、3年ごとに技能教習なるものが義務化された。なんか事件がおこるごとに届けとか書類とかの必要事項が増える。
役人は自分の仕事を増やしたがるところへ、問題が起こったときに資格上の制約と監督をふやせという馬鹿なメディアや尻馬に乗る市民もいるのでこうなる。
だから役所の予算が要るのである。役人に渡した権限を減らさねば「仕分け」は無理なのに、権限を与える口実をつくるのは、名目上は、責任逃れ企業やクレーマ市民なのだからどうにもならない。早い話、この技能教習をなくせといったら、猟銃の事故が増えたら責任取れるのかと言い始めるだろう。すべてにおいて然り。


早朝におきだして飯食って、1時間ほどかけて車で射撃場に向かう。
8時半よりはやく到着、山の下の道の入り口はまだ閉ざされていて、数台連なって待ってたら軽トラがやってきた。おっさんが鉄門をあけた。

射撃場のクラブハウスの前で待つ。60歳以上の人たち数人、40歳くらいの人が一人。互いに挨拶しつつ。
さっきの軽トラがあがってきて、ハウスの入り口が開く。ねーちゃんが薪ストーブに火を入れるうちに、ちょっといかついおっさんが挨拶しながらやってきた。教官でした。

散弾銃トラップで5人。
9時から坐学。いうことは、とにかく安全と確認を、と。文面をえんえん読み上げる。
実技。分解と結合を行うのに、とにかくなにかするたびに「実弾異物なし」と声を上げねばならない。どぎまぎして、ピンがはずれて引き金がひけないようになりかける。自分で気づいたがもたついたので減点されたよう。

5人のうち1人は自動銃で、分解に時間をとっていた。散弾銃であれば種類は問われないので、元折れ式銃のほうが楽だし、そうだったのでよかった。

ついで、フィールドに出る。
1ラウンド練習させてくれる。練習代は当然こっちもちだが、あれこれいってくれるわけです。銃口の向きにしても銃の折り方にしてもいろいろ指導がついて疲れ果てた。
我ながらいけないのは、そういうのがすごくは嫌ではなかったところ。「指導されて技術を磨くのは価値がある」という日本人の性癖が染み付いているのだと思った。

練習後、本番の教習。まずは不発弾処理。「不発発生」と大声でいって、10秒じっとするのです。
そのあとの射撃は、25クレーに2弾あたればいいので、これはOK.。
緊張して更に疲れた。冷たい雨が降っていた。

おわったあとも、猟銃をしまうのにロッカーに入れるまでが重要だそうで、家に帰るまでが遠足なのですな。

その後採点して評価結果は、封印した封筒に入れて、各人に渡された。結果をそこでは知らせればいいじゃんと思うが、落ちてごてる奴がいるからそうはしない、というのが日本式。
自分で所轄に封筒をもって行くことになる。

とにかく寒かったです。真夏にやるのとどっちがつらいだろうね。

ところで、教習は25のクレーをうつのだが、20のクレーをうつ、のこり5発(ひと箱25弾入り)は練習に使う、という事前説明を受けた人がいたようで、ちょっとやりとりがあった。
それをいうなら私も、電話で、申し込みに「収入印紙がいる」といわれて、くりかえしてもそういうのでそれで規定分買っていったら、要るのは「京都府収入証紙」で(府警にだすんやからそらそうやろう)、あとで払い戻しもできず困っている。

「およね」 京都 ギターをみにいった日曜日2012/02/26 18:25

行った店。

「およね」 綾小路高倉 京都
一昔前にいったときは、料理はともかく古い店という印象だったのが、先代あるじがなくなられ7年前に建て替えたそうで、きれいな懐石割烹。ミニコースは4Kからあるが、2人で追加で単品たのむと何もいわなきゃ2人分づつつくるのか。酒も、ものによってはそうだね。ミニコース2人前と単品2品、ビール1瓶に焼酎1杯日本酒2種で19Kほどであった。追加分が1人前づつならこの値段にはならんと思うのですが。ま、追加分一皿の量があからさまに2人前なのを、なかばわかって放置してたんだけど、そんなたんといらんと、いちいち言わんとあかんのかいな。同行者食いきれず。
十四代を誇らしげにおいてられる。はあ。
いただくものは悪くはない。汁気のものに削り節をそのままかけて出してくるのは私の好みではないけどね。アレルギーとかで食えないものがわかると、コースのあとのほうは個別にそれを省いてくださる。
ご年配のファンもいるようですが、あるじはなかなか若い。チェーン店居酒屋より雰囲気3段くらい上の店でやりたい向きにはいいと思う(このあたりの和食でいうと、1段上:「しん」、2段上:「楽庵」、4段上:「桜田」、あくまでも雰囲気のはなしで、どれも値段相応にいい店であって優劣ではない)。


先日。
「アサヒスーパードライ」で日曜の午後のんびりしてたら、近所に買い物に行ってたうちの娘である高校生女子が携帯で所在を確認のうえやってきた。
アニメイトでうっかりポインヨを使わずに物を買ってしまい、欲しいものがコミックショップで買えなくなったと何で俺にいうねん的なことをのたまう。模擬試験の結果もけっこうよかったと、ご褒美名目でなにかほしいらしい。
自分は本をよく読むというのだが、ラノベじゃないちゃんとした本を買えというとそういう気分ではないそうな。ヘミングウェイの名前も知らずに何を言うのかね。
じゃあいっしょに喜久屋へいこう、ものによっては買ってやるというと、何を買うかは見られたくないそうな。
アホらしくなったが、ビールで気分もいいので(敗因)、じゃあ、うpグレード考えているギターをみにいくので、つきあうなら700円w本屋の前でやるから好きに使えといった。なんだよそれ。

10jiya でアコギを触らせていただく。
ハンク-ウィリアムス好きなので当然ながら第一候補になった Martin の、 D28 と D35 は、今使ってる Yamaha の4万しない最安入門ギターよりさすがにずっといい音。 Tailor のそのへんの値段のものも触ったが、エレアコになる。乾いた音でカントリーフォークにはよさげなのだが、これも好きな軟弱なJフォークなど、全般に使える感じじゃないような気がした。エレキ部分もピエゾだしねえ。以前ヤマハの高いエレアコギみにきて、それと比べれば本体の音はこっちのほうがずっと好みだったんだけど。
D35のほうが音は厚いが、ふつうにつかうなら D28 じゃないのと娘はコメント、私もそう思ったところで、いいものもさわってみたいので D45 を出してもらった。
いや、ぜんぜん違うわ。笑うしかない。
ものとしてもいかにもしっかりしてるし、音も「ちゃんとした音」がでている。質感で言うと ワゴンRとマイクラとクラウン(ベンツと書きかけたがベンツにもいろいろあるw)の違いというのか。値段相応というのはまったくその通りなので、ようしたもんやなあとしか言えない。
店頭買値で70万ちょい、私風情が出すべきものの値段ではないなあ。この値段域って、ほんと、そのへんのアマチュアが趣味で買うものの上限域としていろんなもので使われてるねえw
セールが近くあるというのだが、だからって「分際を超えた」ことに違いはない。そもそも金もないしむむむむむ、といいつつ、娘と喜久屋にいき、つづきにこの近所で私のシャツ買って、帰宅。
どれも買わないパターンですねこれは。