飲み食い 山ぶき 吉長亭 喝菜 仙太 (京都)2011/05/27 23:19

烏丸線と近鉄の沿線でちょくちょくおりて飲み食いする。烏丸線沿線にどんだけ寿司屋ってあるんだろうとかいらん事考えつつ。



「山ぶき」 新田辺 蕎麦
あいかわらず、香りよくて、うまい。生粉うちの系統では京都近辺のトップクラスと思う。
店はちょっときれいな定食屋なんですがね。昼軽く飲むにはいいが夜にだらだらできる感じではない。
飲む気ならその日の単品はチェック要、酒も入れ替えているようです、むかしは山本酒店が出入りだったと思うがいまは知りません。
地元のご老人が団体でくつろいでた。おかみさんの仕切りは、とても、てきぱきしてる。




「吉長亭」 西洞院松原 洋食
用事で行った建築事務所の近所。前にいったときに見かけたので今回行ってみた。駄菓子屋のハムカツのようにしんなりした、もちろんもっと厚いビフカツは1.3K、焦げ臭くはない。看板は新しくてでかいけど中は古い喫茶店のようで、よろしいですね。中年のおっさんと若い女性の組み合わせのみ2客いて、このあたりの会社のおっさんが事務員とアフターファイブに食うのに使うのか?酒も徳利でのんでたし。近所にあったらいってもいい。


「喝菜」 烏丸五条万寿院西入る 寿司
上記から下がって東に行って帰りしにあった。混んでる。寿司屋ですが、早い時間だったからか、みんな一品食ってる。恰幅のいい愛想のいい主と、そこそこしゃべるおかみさんの組み合わせ。気楽で、よい雰囲気と思う。新しい客にはクリオネをみせてリラックスさせるらしい。クリオネ、けっこうしんどそうであといつまで生きてることかね。
寿司飯はあっさり。突き出し、おつくり、焼き魚、野菜の一品に、鉄火巻き、握りで鯛玉子あぶり穴子、ぬる燗3本で、9K弱。ここも近所の会社の人が多いような印象。


「仙太」 室町高辻 寿司
四条烏丸かいわいめぐり続行中。
カウンタのみ、広めの空間。帰りの会社員がくだをまく感じではない。ちょっと金持った客がおもしろがって来るという感じにみえる、偏見ならごめん。
突き出しのあと、おつくりをというと、お造り関係2品にマグロ頬あぶりが自動的に来た。江戸前寿司(寿司清と聞こえた)修行というのですが、寿司飯はそのわりにちょい甘めで、そのまま押しても何とかなると思うが、押し寿司はやんないそうです。
壁の絵がむかしどっかで見た絵のように思ったが、もってきたのをかけてるだけということでどっとはらい。穴子を落としてだめにしたりと、正直といえば正直。鯛もなかったり。
突き出し、3品、鉄火巻き、玉子握り、うなきゅう、酒2本、で、8K弱。にぎりもちゃんとした値段のついた明朗会計。あるじの若い勢いが身上か。

リピートの店

「かじ」 丸太町 京都
えらい混んでて、椀のいつもの担当も休んでいて、ご主人はみるからにおおわらわ。
安いフィックスのみの営業は、それはそれで大変そうです。味も今回甘かったね。

「グリル花」 長浜
新聞片手にニュース見ながらだらっとする。今回は座敷の客が入って、めでたい。

病棟の眼帯2011/05/29 11:12

術後の眼科患者には、目当てガーゼのうえから、金具のプロテクタをします。語源は知らないが「カッペ」といってる。三角で、いっぱい小さい孔が開いていて、両眼につけると昆虫人間のようになる。




入院期間がどんどん短くなって、とくに白内障だと日帰りが増えた。なにもなしでは不安というので、これを貸したまま帰すようになってきたらしい。
これの管理はナースなので知らなかったが、外来受診時病棟に持ってきてくださいといって貸すうちにどんどん減って、こないだ病棟看護師長がかわって新しい師長が調べたら、10年前に100個あったものが6つしかなくなってたという。

その後かきあつめて30くらいでてきたので、ぜんぶに番号振り当ててもうちょっときっちり管理するようにしたが、そもそも貸し出すからややこしいことになる、どうにかならないんだろうかという。

それなら、家でも使いたい人は安いのを買えればいいという話になった。
以前から名古屋眼鏡というところが、見本と称して透明プラの眼帯をときどき送りつけてきていて、たんびに、なんかに使えたらと私は病棟にもっていっていた。師長にあらためてそれをみせたら、これを売店においてもらおうということになったようだ。実際にこれになるのかわからないし、ほかに類似品があれば入札に当然なるのだが、それにしても、見本を送りつけるだけとはいえ地道な営業って大切やねえ。




値付けは200円だそうです。
病院にいけば眼帯なんて只でつけてもらえる、という時代でもなくなってきたわけですね。


医療事故報道まとめ2011/05/29 22:02

事故報道あつめは2週間が限度ですな、それ以前はどんどん落ちていくようで。
世の中が医療事故報道どころじゃないのでしばらく放っていた。ひさしぶりに見渡して、産科がらみは相変わらず。いつまで産科やりますか。

結果的にそうだといってもすべて「見落とし」「ミス」とかいうのはやめてくれないかな。100%その場で見通せるわけがない。
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20110527ddlk21040138000c.html
中津川市民病院の医療ミス:181万円支払い和解 /岐阜 毎日新聞 2011年5月27日
「その後、女性が手術後に感染による敗血症にかかっていたが外来診療で見落とす医療ミスがあったと分かった。」

避けられない合併症に思える。ま、保険でカバーされるなら。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=41285
手術後死亡5720万円で和解…小田原市立病院 (2011年5月26日 読売新聞)
「酸素を投与しながら経過観察したが、翌午前8時30分頃、容体が急変し、2時間後に死亡した。」

結果論。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/05/25/kiji/K20110525000892610.html
帝王切開遅れで7千万賠償「早く切開するべき」 [ 2011年5月25日 21:12 ]スポニチ
「他の医療機関にデータを見てもらったところ、「もっと早く帝王切開するべきだ」と指摘されたため、賠償を決定。帝王切開の時間と後遺症の因果関係は分からないという。 」

結果論。しかも大淀からの産婦。
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110518ddlk29040501000c.html
妊婦死亡損賠訴訟:病院側と和解成立 被告側過失、言及せず--桜井 /奈良 毎日新聞 2011年5月18日
「女性の夫(43)は「(採用された鑑定書から)死因がはっきりして良かった。同じことが起こらないよう注意し、防げる死は防いでほしい」と話した。被告側の代理人弁護士は「診療の経過で大きな落ち度はなかった。せきなどの症状が副作用なのかは判断のしようがなかった」と述べた。」

ガーゼが残ることはある、実害なければ放置、という説明をするようにしたらどうかね、もう。
http://mytown.asahi.com/areanews/tottori/OSK201105170102.html
体内にガーゼ置き忘れ、350万円で和解 県立中央病院 2011年5月18日 asahi-com

刑事前提じゃないのが最近の変化か。しかし委員会報告は意味なさそう。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110517-OYT1T00903.htm
名大病院で医療事故、手術中に小1児童死亡(2011年5月17日20時59分 読売新聞)
「何らかの原因で大動脈を損傷させたという。家族には「2、3時間で終わる」と説明していたが、児童は手術開始の約8時間後に大量出血し、その約4時間後に死亡した。」「事故後、外部識者を中心に設置された事故調査委員会は、スタッフ間の意思疎通や血管損傷などの事故発生に備えた機材の準備、家族への説明が不十分だった――と指摘した。」

外科医とか関係ないやろう。93歳の損害賠償って年金の以下略
http://mainichi.jp/area/oita/news/20110518ddlk44040628000c.html
提訴:「外科医診療でがん死」 入院患者の遺族、損賠求め豊後大野市を /大分 毎日新聞 2011年5月18日
「同12月に胸部CT検査で異常が見つかったが、外科医は高齢を理由に積極的な検査を行わなかった。女性は大分市内の病院に転院し、胃がんが発見されたが手術不可能とされ、08年2月に死亡した。」

正午に、10時間前にうまれた子供を母親に抱っこさせて、たまたま何か起こったからって。それふつうの産婦と新生児の関係で、カンガルーとは言わないと思うが。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110513-OYT1T00691.htm
「カンガルーケア」巡り国立病院機構を提訴 (2011年5月13日14時53分 読売新聞)

どこが和解のポイントになったかはっきりしない報道。
http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20110512ddlk37040691000c.html
日赤医療過誤訴訟:高松高裁で和解 /香川 毎日新聞 2011年5月12日
「1審は「治療義務を怠ったとは認められない」として遺族側の請求を棄却したが、遺族側が控訴していた。」

これを「支えあい」というのか?2011/05/31 09:18

なにをどう理屈つけても、「とれるところからとる」でしかなかろう。
一方的な負担は支え「あい」ではない

稼いでいる個人、企業から金をもっていってばらまくというのなら、稼いでいるものに対する敬意が最低必要で、ばら撒かれているものはそれを引け目に感じることが重要であろう。余分に取るというならせめてもっと用途に関して取られる側に決定権を与えろ。

レーザー治療の必要な生保患者に、お金の話をすると「ああそれ私払わなくていいので、どんどんやってください」ということがある。
使いたい放題なら、使う方に身をおくのがいかにも楽だろうけど、モラルハザードの国に未来があるとは思えない。

そろそろ、「友愛」だの「支えあい」だの、お客様気分のフレーズに政治をするのはやめろ。
今必要なのは「現実直視」にたって、「独立自尊」でやっていくことではないのか。明治時代のほうがはるかにまし。


http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110531k0000m010087000c.html
菅首相:税と社会保障一体改革「支え合い3本柱」検討指示 毎日新聞 2011年5月30日 20時59分(最終更新 5月30日 23時07分)

騒ぎたがる記者家族2011/05/31 11:52

知人の眼科部長が怒っていた。

手術予定の患者がいた。もともと再手術で、局麻である。
患者や家族の便宜のために、手術予定患者は、まくらもとに手術日と術眼を書くことになっていたという。

手術のオーダーは特に問題なく出ていたのだが、それとは並行して、便利のために手術順番表を医師がつくる。そこの左右記載が間違っていた。
この順番表もまた、あくまでも便宜の為で、左右についてこれで作業することは本来ないのだが、うっかりしたナースがそれをみて、患者のまくらもとの記載を間違えた。患者はやや歳で、ナースの確認に対して、訂正しなかったのである。

ただし、その後の作業はあくまでもオーダー表にしたがって行なわれるので、まくらもとの表記は単に出ているだけの状態であって、散瞳等左右の間違いはないのだが、たまたまやってきた息子というのが、地元のペラ紙一枚のミニコミ夕刊紙の記者(といえるのか?w)だったらしい。

病院では、確認はしきれないこともあり患者側にも協力をお願いするとわざわざ説明文も配布している。
術眼については、実際に間違ったわけでもなく、また表記ミスに気がつけばそこで訂正を入れればいい話。だいたい数日前の網膜剥離手術後のガス抜きであるから、現場で間違えようがない。

ところがその記者は、医療事故だと騒ぎ始め、ミニコミ紙には、あやうく手術されるところだったと患者の家族は怒っているとか書いた。

そもそも家族=記者で記事を出すこと自体アンフェアなのだが、何を説明しても聞く耳持たず、結局ナースや眼科部長には、問題になる可能性のある間違いをした(ヒヤリハットでいえば0度相当なんだが)と、注意文が組織から出たという。

で、それについて何か対策するのかと記者はうれしそうに突っ込むのだそうだ。
各ステップで個人が気をつければいいはなしで、ヒューマンエラーは仕方がない、変に確認作業をわざわざいれれば、エラーを起こすステップが増えるだけなんだし、現状を変える必要はないと、彼は看護部の担当にいったそうだが、そしてみなそう思っているのだが、記者に対して実際にどういう対応になっているのか考えたくもないといった。
懸命に手術や看護して、こんなところで実害もないのに騒がれるって本当に馬鹿らしくなるわね、そりゃ。
彼は「○○紙に、不正確な報道がおこなわれたことから、当院眼科としては今後同紙の取材は拒否します」と外来に張り出そうか、といっていた。


記事のねたにできてうれしかったのかもしれない。しかし、ほとんどいちゃもんである。エラーは必ずおきるが、引っかかるようになっていれば、そして実際に害が出たのでなければ、それでよしとするべきだろう。

結局実際には、まくらもとの左右表記はもうしないということになったそうです。現実的というか(笑