勤務医の鑑22010/02/03 14:24

2月1日の日記で書いた患者、社会医療相談室が防げず結局外来にやってきた。

眼科外来の主任がみてほしいだのうだうだいうので、それはだめ、そもそもあなたが出る問題ではないと却下。社会医療相談室の主任に、ひとにふるんじゃないと電話。
30分ほどして副院長が電話してきた。
そもそも病診連携予約は初診の人がかかるためのもので、すでにちゃんとみてもらって予約もある人が必要もなくたんに部長のほうがいいというだけの理由で開業医の先生の手をわずらわせて外来をあれこれするのは私は受け入れられませんと宣言。副院長はふつうの社会人であるから、いやまあ筋はともかく患者もきてるんだしみてあげないと診療拒否とかいわれても先生が困るんじゃない、とかいうので、そもそも予約を勝手にキャンセルしたのは患者のほうだし、こういうことにならないよう社会医療相談室がちゃんと動けもせず副院長の手まで煩わせるのがけしからん私は納得いかなきゃ(このへんで妥協w 社会医療相談室が悪いのだから副院長がわざわざ出てこられることはないという姿勢です)診ませんと繰り返した。
どうなるかなあとおもってたら、1時間ほどして、かわいそうに院長が外来にやってきた。
本来、私の指揮権は院長にあるのだから、この患者を部長である私が診るのが業務であるという業務命令を出してしまえばいいのだし、業務命令には当然従いますが、それはしない。
言われるには、まあよくあることで、気持ちはわかるが病院としてちょっと特別扱いせんといかん人もいるしというので、それはわかりますがこの人がそうなのですかときくと、そこははっきりいわない。ひょっとしてうるさい人につながってるんかも知れんけどそういう話は出ず、でもいまいろいろややこしい時期なのであえて揉め事を増やしたくないからすまんがみたってくれやという。
ともかく、もともと予約をとっていたうちの若手に失礼でしょう医者を舐めさせてはいけませんというと、まあその若手には俺もひとことあやまるという。いや、若手はぜんぜん気にしてないし面倒な患者がいなくなっていいわとしか思ってないがw
じゃあ、今後こういうことがないように社会医療相談室にいってほしい、というとわかったという。では診ますが、こういう振る舞いは医者に失礼だとその患者にいいますよというと、俺がなにをいうかわかったもんじゃないという正しい判断をされて、結局、院長が患者に、こういうことはよくないと説明するという事で手をうった。院長ほんとに大変。
しばらくして、社会医療相談室主任が、院長が説明されて、これから患者がそっちにいきますと連絡。
患者は、予想通り、不定愁訴の塊であった。ご機嫌をとる気もなく、正直に相手をして終了。

私の振る舞いもまあまともではない。近辺の病院の眼科がのきなみなくなって、私がいなくなると困るので相手してくれるのであって、足元を見てごねるのは、私もそのへんの人権クレーマと、方法論はかわらない。なんともあさましい話と思う。