三陸沖を突き破って2011/03/14 22:30

気象庁の地震速報サイトがあって、過去1週間の、有感地震の履歴がわかるようになっている。

いまだと7日以降分がみられるのだが、8日あたり以降、三陸沖に非常にしつこく地震が起こっていたのがわかる。大地震までの46回中36回がそうだ。みかたは左-右そして下がって左-右、の順。









三陸沖のおなじあたりを、数日前から、地底の下からなにかでかいものがが出ようと地殻をむこうからたたき続けていたように見える。

よくあることなんだろうし、あとからみてそう見えるということに過ぎませんが、まるでそのでかいものがむっくり地殻を突き破った拍子に大地震がおこったようだ。津波で流された被災地の状況を見ると、いかにも無力でちょっとたまらない。

それにしても、、、「天罰」とかいう表現でこれを機会に気取って文明批判する事態か?自然現象を利用してなにをいうのか、本気でボケ老人じゃないか。
東京に大地震があって都庁舎が燃え上がってなかで苦しみながらそれをいう覚悟はあるのか。いや、あると称したところでいうべき台詞ではないだろうが。

納得だけのための検査は勘弁2011/03/14 23:08

ずっとまえにあったことです。

お年寄りで、隅角が狭くて癒着もあるようで、眼圧も30mmHg前後で高く、視野障害がかなり進んでいる症例が紹介されてきた。
点眼でもあまり眼圧は下がらない。手術は要るだろうと全身検査したら糖尿もあり HbA1c 10以上という値。眼底は白内障でよくわからない。
即刻内科に行ってもらって即入院。数週間で、コントロールはついたので手術どうぞと連絡が来た。
どういう手術をするか。本人は入院もあまりしたくないとかいうし、まずは白内障手術と隅角解離術して、それでも下がらなかったら次を考えましょうかということになった。

白内障の手術がメインだが緑内障にもかかわるので、両方の説明もして日をきめたのだが、ずっと話を聞いていたはずの家族が、直前になってなんか言い出した。

白内障の手術のつもりだが病名には緑内障もついてるのはなぜか、とか、血糖はチェックしないのか、とか。

閉塞隅角の治療としての白内障手術についてもっぺん説明、同意書にもそこのところはわざわざマークしてある。ずっとその説明をしてきたんですが、うんうんといいながらわかってなかったんですなあ。説明なんてしきれるもんじゃないと実感。

で、血糖ですが。
コントロール入院で毎日測っていたので、退院後血糖の検査がなく、白内障手術を日帰りでやるにしても測らないのが気に入らないという。
で、測るのはいいけど、コントロールが最近まであんなだったし、低血糖起こすわけにも行かないからどうしても高めになる。高かったらどうするんですか、高かったら手術やめるなら測りますけど、高くてもやるなら測る意味ないんですが。しかも日帰りで、食事内容や処方内容にすら検査結果は反映しない。

測ってちゃんとした血糖なのを確認して手術といううるわしい展開を希望なのはわかるが、測るタイミングによってはむしろそうじゃない可能性が高い。そこまでコントロールにこだわるなら、 HbA1c がしっかり下がるまで待ちますか?でも、眼圧視野から見てあまりお得な選択肢ではない。眼底も心配だし、内科でコントロールついたというなら術前に一回測定した血糖で手術をどうするか決めるのってどこまで意味あるんですかね。くすりと食事は守ってないんですかというと守っているというのだが。

血糖測ってどうするかあらかじめ決めた上で、測るのであれば、意味のある検査であるからしますけど、高かったらほんとうにやめるのですかかと訊いたら、決められない。挙句に、そのとき決めてはいけないかと言う。それは勘弁してください。せめてどのへんの血糖でやめるかぐらいは決めておいてほしい。

そもそも血糖測るのに血も出るんだし、これはいわなかったがナースの手間もひとつ増える、つまりそのぶんエラーが起こりやすいということだ。検査代だって無料じゃないし、白内障手術の料金には本来含まれてない。

すごく不満そうな顔なのですが、なんでもかんでも「納得のためだけに」治療方針に結びつかない検査を公的保険でするわけにいきません。高血糖のときはやめるという決心があって、その結果についても覚悟があるなら測りますけどどうしましょうというと、考えるといって帰って、結局、手術してくださいということになった。

なんでもかんでもきれいに整理しながら治療ができるわけではない。ある程度のリスクの見切り発車は当然あるし、その覚悟がないならこちらとしても治療できるわけがないのです。わかってください。