ムカデの毒が体に回らなくする方法2010/07/09 22:09

これは最近救急当直した知人の話。

ちょっとした田舎。
70歳ほどのおばあちゃん ムカデにさされたと、真夜中3時に救急外来にご到来。
さされたという足の指を、輪ゴムでぐるぐるに巻いている。
毒が体に回ったらいけないからと真面目な顔。
静脈血がもどらないくらい締めるのって、いつまで続ける気ですか?こんなことしたって意味無いですと、医師はナースに命じ白ヒビできれいにさせて、ステロイド軟膏ガーゼ。
つきそいのじいさんも、真面目な顔で、毒が体に回ったらどうなるんですかとかいうので、ムカデにさされて死んだ人はそんなにいませんしねえ、痛いのは仕方ないし腫れるのもしかたないとマニュアルにありますと、医師はマニュアルを見せる。痛いかもしれんが基本的には蚊に刺されるのと一緒。
なにかとってもいい対応法があるのかと思ってきたらしいばあさん、しようがないですかそうですかどうもすみませんと帰っていく、痛み止め処方。

なんだろうねこの強烈な違和感は、田舎でムカデにさされるのが初めてとは思えないし、このばあちゃんも30年前に刺されていたら夜中に救急にきて騒いだろうか。
インフラがよくなって救急外来があったって、それで何も考えなくなってどうしようもないことでのたくりこむもんが増えるだけか。
ちやほやされると考えなくなる、馬鹿になる。みな自分で判断するのをやめつつあるんじゃないか。

コメント

_ (未記入) ― 2012/06/11 16:57

皆、毒が、怖いのです!

_ 稲亀石 ― 2012/06/11 19:53

上のコメントは、削除しようかとも思いましたが、いかにもお客様で何も考えず、しかも自分の無考えを一般論として正当化する典型でしたので公開にしました。
すみませんがこれについて議論する気はありません。今後のコメントは spamとして廃棄します。
こういうことだから医療崩壊が起こるのです。

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