手前が救急患者になった件2010/07/04 00:50

用事で家内と出かけ、中途半端なところにとめた車のドアを閉めたら、ドアをよけようとしてうしろに壁があって、はさまれる形でドアの上の角が眉をえぐった。
鍵裂き状にえぐれて血は出るし、参ったな、どこにかけこもうかと。
土曜午後、通常診療はあさってまでない。無理にガーゼとかで押さえてもいいがあさってまではしんどいと判断して、外科系救急はどこがやってるかな、場所は眼科の休日急病診療所の近所だったがいっても仕方ないのは昔自分も何度かそこにいたから知ってる。民医連の病院でもやってるかもしれんが自宅の反対側だしちょっと偏見を持ってる。丸太町病院もやってる気配が無いし(やってたらごめん)、けっきょく丸太町を東に行って、外科系日直を確実にやってそうな第二日赤にいった。運転者は家内。

受付して、20分ほどでよばれる。なかなか若い先生、たぶん30前だろう、後期の前半あたりか。非常に丁寧な応対。
私の「ホッチキスでもしてください」「ええと、、医者ですか」「眼科医です」「目のほうはどうですか」「そっちは大丈夫です」という変なやりとりがあり、「ステリテープでとめるだけでもいいですよ」「それではおさえきれんのではないでしょうか」自分でちゃんと見られんけどそうなんだろう。「ホッチキスはどうですか、私はそうしてますけど」というと変な間があったので「縫うのとどっちが得意ですか?」「縫うほうです」「じゃあ縫ってください」。得意なことをしてもらったほうがいいにきまっている。

さらに30分ほど待って、呼び込まれて処置台。穴あきをかけられて、思ったほど麻酔は痛くなく、5糸入ったそうな。皮膚がけずられたようなところもあるというがそらしゃあないですわ。終わったあと「穴開きかけられるのって気持ちいいもんじゃないですねえ」といらんことをいう私。薬も紹介状もいりませんですはい、糸も適当に抜いてもらいます。

ほかにも救急車などいろいろきていて忙しい中ちょっとついてくれた年配のナース、私をどっかでみたことあるという。府立医大系の日赤とは接点が無いので、休日急病診療所くらいかなあ、わかりません。
ガーゼで押さえておわった。3割負担で3500円ほど。早いし安いねえ

日赤は三次救急。私のこれあきらかにせいぜい2次のレベルですが、相手してくれてありがたかった。この手の、軽い外科処置のいる患者の時間外の行き先がわかればもっといいのですがねえ、ってえらんで来てるもんの台詞じゃないが。
待合のソファには私よりさらに軽症な感じのひとたちがいて、どうよと思った、いえる立場でも無いけど。

医療事故報道まとめ2010/07/04 01:59

http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010070301051815/
倉敷市と患者が和解、岡山地裁 乳がん手術後に誤投薬 (7/3 4:00)山陽新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20100702/CK2010070202000124.html
市大病院 手術後、体内にガーゼ 8カ月…患者炎症で判明 2010年7月2日 東京新聞

ええと、肝癌がわかったらもっと長生きできたのかな?
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100701ddlk04040073000c.html
医療ミス訴訟:東北大に100万円支払いの判決 地裁「診察の期待侵害」 /宮城 毎日新聞 2010年7月1日 地方版

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010063000517
人工透析後に女性死亡=業過致死容疑で捜査-警視庁 (2010/06/30-13:31)時事ドットコム

死ぬかもしれないけどやってほしいというんじゃなきゃ、やらないでおきましょうよ。
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20100624ddlk35040362000c.html
損賠訴訟:術後に脳梗塞発症、防府の女性が県を提訴 /山口 毎日新聞 2010年6月24日 地方版

輸血したらショックになりませんかそうですか。それで死んだら病院のせいですか。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/238035.html
殺人事件の死因否定 司法解剖の教授証言 札幌高裁(06/23 08:56、06/23 14:26 更新)
「22日の証人尋問で弁護側証人として出廷した清水教授は、「男性は(病院で)輸血を受けており、(その後)出血性ショックになるはずがなかった」と指摘した。」

実際に帝切にする必要があるのを確認するまではそうじゃない方向でいく、で当然。結果的にアホシンガーの当初の要望どおりになったって医者の失敗でもなんでもないし。
http://japan.techinsight.jp/2010/06/takasimatisako_ikaru1006240922.html
【エンタがビタミン♪】高嶋ちさ子、分娩中に医者に怒り爆発。「○○だって、言ってんだろうが。コノヤロー! 」 2010年6月25日 12:00
「入院した翌日、やっと担当医から「帝王切開にしましょう。」と提案されたのである。その言葉を聞いたとき、彼女の怒りは爆発した。」「「最初っから、切れって言ってんだろうが。コノヤロー!」」

天下り団体のピンチww
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100628k0000e040072000c.html
医療事故:死因究明のモデル事業、目標の1割 厚労省 毎日新聞 2010年6月28日 15時00分

ちゃんと修正されるなら、金まで払う必要は?
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100703-OYT1T00123.htm
元妻の娘と「結婚」、偽造届受理で市が解決金
「市は同月下旬、戸籍を誤って記載される前の状態に戻す「戸籍再製」の手続きを取った。女子高生の戸籍は元通りになり、男と夫婦だった形跡も残らないという。」

役人に金を集めるのがとにかくいけない2010/07/04 16:52

この人、ときどきまともなことをいうのですよね。

http://www.asahi.com/politics/update/0702/TKY201007020528.html
「消費税還付の年収、バナナの叩き売り」―共産・志位氏2010年7月2日21時18分 asahi-com

いっぺんとってから再分配というのは役人の理想だろう。たぶん、すべての給料もいっぺん国庫に入れて再分配したいのだろう。
金のコントロールが好きに出来る上に仕事も増えるからである。

仕分けのなにがいけなかったかというと、権限はそのままにして事業だけ簡略化しようとしたからだ。役人の権限も大幅になくしてしまい、必要というならほかから金が引っ張ってこれるようにしなけりゃどうしようもないだろう。

余分な金が集まったら役人は余分な使い道をみつける。とにかく彼らに金と権限を与えてはいけない。

そして、なにかあったから責任取れとあまり役人に言い過ぎてはいけない。それを彼らは規制強化の口実にするからだ。とくに司法はいけない。過失だのなんだのいいすぎる。なんでもかんでも国家が面倒見てくれりゃ働く気のないもんは楽かもしれんが、その金だれが稼ぐのかね。

「働かざるもの食うべからず」というあたりまえの台詞がどうして通用しないのか。ところが、共産党はもともとが「払える人が払えない人のために払え」というまったくわけのわからない主張の政党だからどうしようもないのだが、冒頭の記事のように、結果的に一瞬まともにみえてしまうことをいってしまうのが面白い。

カードそのものをなくしたらどうかと2010/07/06 01:07

電話回線とおなじ扱いになっていくのですかね。この例え、回線が資産扱いされてたころを覚えてないとわからんか。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1007/05/news070.html
B-CASカード、来年3月末でユーザー登録を全廃 (ITmediaニュース - 07月05日 19:13)

病院の適正人数とは? インフラでのサービス競争はいけない2010/07/06 09:46

医局から医師が派遣される場合、人数をどれくらいにするか決めるにあたって、手術件数が参考にされる事が多い。

眼科の手術は、いまだに、増やす余地がそれなりにあることが多い。具体的には白内障手術の手術適応を甘くすればいい。ま、いんちきですよこれは。
手術室は時間外や延長をいやがる。そこで、じゃあ医者がパラメディカルがいなくても頑張ってしまう。
白内障などの予定手術ははじめからぎりぎりにいれておき、緊急の網膜剥離などがきたら無理やり入れてしまうのである。昼休みはなくなり簡単な手術はひとりでやるようにして、時間外まで延長して手術するわけだ。しかも、眼科の手術点数が減ってむかしほどおいしくなくて、そのぶんちょっとでも件数をふやしてほしいと病院も願うわけです。

これで頑張れば件数は増える、が、はたして正しい事だろうか。
本来パラメディカルの業務であるはずの事がどんどん医者にふりかかる。キャパ内でできないことをルーチンにやってしまうのは、状況のコントロールができないと自分で認めてしまっているわけで、決していいことではない。
なによりも、「無理するのが当たり前」になってしまうのである。そうやって医師たちは自分の首をしめてきたのではないのか。

そうして増員が得られるとして、最近は医局も人手不足なので、手術件数のすくないところが減らされる。適正人数でちゃんと仕事をしているところでもなんでも、件数が少ないからと容赦ない。そういうところはたちまち立ち行かなくなってしまう。

いいかげん無理に仕事をつくるのはやめたらどうか。緊急とか救急というのはコントロールできるものでもないしむらもある。少々の緊急症例の増加も対応できる余裕のある体制は、なにもなければけっこう暇になる。これは仕方のない事であって、それでもふつうに食べていけないならその制度自体がおかしいし、無理というのは常態化するなら、むしろペナルティをとられてしかるべきものではないかと思うのだが。
具体的には、そこそこ見えてるのに懸命に白内障を手術に詰め込むなといっているのですがね。

限られた財源のインフラとしていっている。がんばって症例を増やせば増やすほど財政難になる公的医療で、サービス競争してはいけないし、其れに加担する人員配置をするべきではないと思うがどうか。

金継ぎベネチアングラス2010/07/07 00:11


昨年ベネチアで、20年前に割って以来探していたゴブレットが結局みつからなくて、そのかわりに L'ISOLA というブランドの、たぶん花瓶なのだろうか徳利につかえそうなものをいくつか買って気に入って使っていたのだが、いつのまにか欠けてしまった。
すでに現行モデルには無い。どうしよう気に入ったものが割れたからといって捨てて結局かわりが見当たらないのはもう嫌だし、あれこれ考え、金継ぎはどうかと。
で、ネットで調べて、たまたま妻の実家の近所に漆芸家の方がおられて、お願いしたのがあがってきた。




形状から、樹脂に金をあてていって仕上げられたそうだが、なかなか洒落た感じに仕上がってよいです。こういう感覚ってどこまで一般性があるのかわかりませんが。
とんでもない器を手がけられることもあろうに、こんな仕事を引き受けていただけてありがたかったと思う。

ちなみに冒頭のゴブレットは、けっきょく代替として、長浜の黒壁5号館で、大正浪漫というシリースのアイスカップに出来の似たようなものがあってそれはそれで愛用。ただ黒の足に本体にはミルク色の模様(縦筋とか格子とか)がついているだけで、ミルク色のほか赤とか青とかの筋をいれてつくってくれる工房は無いもんだろうかと考え中。気に入ったものをみつけてしまったあとは、それがなくなったあともそれを追いかけてしまうのは、未練でいけないんだろうが。

国賊レベルの政治家が大臣をやっている2010/07/07 22:47

このひとは外国の医者を日本に招いて診療してもらうのをもっと簡単にとかようわからんことをいっていたが、これはもう国賊レベル。
国際的な利害衝突はどっかで線はひかんといかんし、そのときの相手の状況がどうのと言うのはこちらがいうことではない。その時点での正当な政治主体がいったことには正当性がある。韓国併合も同様。あとからあれはなかったとかいうのは通用しない、、、、筈だろふつうは。
どこまでも相手国に何かして上げたいって、ストーカレベルだがそれを国民の金でやるなよ、せめて、今までの決着をきっちり国益に沿って評価しろ。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010070700917
日韓戦後処理は不十分=「改めて決着必要」-官房長官 (2010/07/07-19:35) 時事ドットコム
仙谷由人官房長官は7日の日本外国特派員協会での記者会見で、韓国との戦後処理について質問を受け、「一つずつ、あるいは全体的にも、この問題を改めてどこかで決着を付けていくというか、日本のポジションを明らかにする必要があると思っている」と述べ、従来の政府の対応は不十分だとの認識を示した。

ムカデの毒が体に回らなくする方法2010/07/09 22:09

これは最近救急当直した知人の話。

ちょっとした田舎。
70歳ほどのおばあちゃん ムカデにさされたと、真夜中3時に救急外来にご到来。
さされたという足の指を、輪ゴムでぐるぐるに巻いている。
毒が体に回ったらいけないからと真面目な顔。
静脈血がもどらないくらい締めるのって、いつまで続ける気ですか?こんなことしたって意味無いですと、医師はナースに命じ白ヒビできれいにさせて、ステロイド軟膏ガーゼ。
つきそいのじいさんも、真面目な顔で、毒が体に回ったらどうなるんですかとかいうので、ムカデにさされて死んだ人はそんなにいませんしねえ、痛いのは仕方ないし腫れるのもしかたないとマニュアルにありますと、医師はマニュアルを見せる。痛いかもしれんが基本的には蚊に刺されるのと一緒。
なにかとってもいい対応法があるのかと思ってきたらしいばあさん、しようがないですかそうですかどうもすみませんと帰っていく、痛み止め処方。

なんだろうねこの強烈な違和感は、田舎でムカデにさされるのが初めてとは思えないし、このばあちゃんも30年前に刺されていたら夜中に救急にきて騒いだろうか。
インフラがよくなって救急外来があったって、それで何も考えなくなってどうしようもないことでのたくりこむもんが増えるだけか。
ちやほやされると考えなくなる、馬鹿になる。みな自分で判断するのをやめつつあるんじゃないか。

いちご白書をまた一度2010/07/10 21:37

映画、いろんなものがDVDになったしものによっては Blu-ray にもなってるんだが、「いちご白書」はDVDにはなっていない。うちにLDがある。画質は悪い。

公開1970年。サンフランシスコでもロケされている。当時のヒッピームーブメントの拠点。私がサンフランシスコにいたのはその20年後だが、画面を見て違和感は無い。たぶんそのさらに20年後の今も違和感はないだろう。あそこはそういう街です。

高1か高2のときに生意気にもでかけていった11月祭、たぶん当時のA号館1階南側で上映されていた。お祭り広場ではフォークしてたような。映画のほうはなんでか気にいって、サントラLPはわりとすぐに買ったが、LDはこの数年以内にヤフオクで買った。で、そのLDの「いちご白書」を、今また見返しながら自分用にデジ化しつつあり。いつLDプレーヤとまるかわからんしね。

DVDになったものはそっちのほうがはるかに画質がいいと思い知ったので滅多に自分ではデジ化しないんですがね。ほんと、出ないですな。
しかしこうもフォーマットが変わるたびに金なんか払ってられんぜ。どうでもいいもんは適当に見たいときに安く見られればいい。Zero-raws がんばれ。

ユーミンの作詞作曲と思うが「いちご白書をもういちど」という曲があって、どうにも違和感がある。「悲しい場面では涙ぐんでた」とあるが、途中に涙ぐむような悲しい部分は無い。最後のストップモーションはことによると涙するかもしれんがどうみても「悲し」くは無いと思うんですがねえ。

民主党の割り切り体質2010/07/12 23:58

これは不当な言いがかりかも知れんが、民主党結党時、鳩山前首相が、俺も入れてくれといってやってきた武村正義氏を門前払いしませんでしたっけね。武村氏の政治生命はあそこで断たれたように思う。

あれ以来、私は、怖い体質の党やとおもって、民主党を見ている。まあ実際になにがあったのか武村氏とどういう関係だったのかわからんのですけどね。武村氏がどういう人だったかも知らない。切られて当たり前のことをしてきたのかもしれない。
でも、それはすくなくとも報道見てたらわからんかったわけね。あそこで蹴りだせば武村氏がおわりなのがわかっていてそれでもおおっぴらにやるのか、そうか、という感じで見たわけです。

そこでちょっとは恩を売らないのか、それも含めて「切り捨てる」論理の人、党なんだねと思った。
人のほうはまあ宇宙人だったとして、党のほうはいまだにお客様活動家のうごめくどうしようもない団体なので、まあそういう「原理主義的」に割り切る体質は逆にいまだにありそうに思う。
彼らは、いま、文化大革命をマイルドにやってるんだと思うのだが。ポルポトといってもいい。

これは民主党の綱領ではなく最近の風潮だが、官僚出身駄目世襲駄目って、それでいったい誰が得するんだよと思う。役人の動かし方を知ってるのは役人だし、人間関係はでかいから世襲をそう排除するものでもない。すくなくとも「だから駄目」というようなもんじゃないだろう。駄目なことが多いかもしれんにしても。
経験の無い清潔な活動家が善意ですべてぶっ壊す現場を、前世紀に人間はたらふく見てきたのではないのか。