危険運転と復讐2012/06/10 17:25

四条河原町に出ると署名なんぞ集めている。
亀岡の事件で危険運転致死罪を起訴罪名に適用しろといっている。




ま、この罪名は泥酔運転がきっかけて成立したものですが、夜っぴいて運転してどろどろに眠い状況ってのは、酔っ払いとそんなにかわらんじゃないかとは思う。
無免許はポイントではないでしょう。免許があったらやらなかったことではぜんぜんなかろうし。仕事が忙しい挙句の昼間の居眠り運転と一緒にはならない。
「客観的に、まともに安全運転できそうもない心身状況であえて運転して死亡事故」ということで、あの罪名をつかってもいいんじゃないかとは思いますがね。でも復讐感情に乗って範囲を広げていくと、すべての交通事故でこの騒ぎになるのは目に見えてるので検察渋ってるんでしょうか。

ただ、今回署名して騒いでいるのは、もっと頭に血が上ってる、そう思わせようとしてるんだと思うのですが。
ここから先はただの妄想。

加害者やその家族がどういう人たちか知らないが、当初の学校や警察の対応からすると、地域でそこそこ良くも悪くも知られた人なんだろうし、どういう形かはわからんけど「あいつらこんなことしやがって」と思わせる人間関係もあったようにしか見えない。
こうなったらとにかく国家の力を借りてあの連中に鉄槌を、というふうにみえるのですよ。それが悪いとは思わないが。

目には目をじゃないが、ある程度の復讐の実現は、治安維持の基本。
だが、すべてにおいて「被害者」を満足させることは不可能です。復讐感情の基本は「倍返し」だからね。

「科学捜査をつくして真実が知りたい」だのいってる関係者もいるが、居眠り運転じゃなく故意につっこんだと立証できないと満足できないのって、ちょっとちがうだろう。
「ちゃんとした謝罪がない」というが、その機会は与えたのか?謝罪を受け入れることは減罰とセットであるべきだがその覚悟はあるのか?

どこかで線を引いて「そこでおわりにしなさい」というのが司法なわけね。
たとえばある種の国なら、事故が起こった時点で加害者や連れがリンチにあう。だから事故ったら速攻で逃げるのが基本という地域のほうが世界では多かろう。
リンチがいいとは言わない。しかし、司法がそこそこ感情を満足させられないならこっちは法を犯してでもやることやるよという覚悟があるのかしら。リンチしないのがけしからんといってるわけでもないですが、実際にやってることは安全地帯で「厳罰しろ」と気勢を上げて、これも通りすがりのにわか正義の味方たちから、たらたら署名集めるだけだから、どうにも違和感がある。姿勢としてはプロ市民のクレクレ署名活動とかわらないように感じる。
事件としては文句なしに加害者側が間違っており愚かであるが、被害者側が無制限に神の立場に立っていいということにはならない。

しかも、こういう事件は、たんにこのボケ加害者どもがけしからんのであって、法制度の不備とかいう問題じゃないと思う。
やるやつは後先考えずになんだってやるんだから、厳罰化には意味はない。いろんな事前規制の強化なんていまさら勘弁して欲しい、日本はすでに相当困った警察国家なんでしてね。
「死を無駄にするな」という感情は理解は出来るが、愚かさから起こった罪については、加害者を相応に処罰するしかない。納得いかずに騒ぎ続けるのは勝手ですが、メディアまで感情移入して、システムが変わらないなんて不当な扱いを受けてる的に報道するのはやめろよ。

光市母子殺害事件で、ああいう形になったのは、加害者にはあきらかに悪意があったし、被害の夫が、死刑にならなければ自分が必ず殺すという確信を持っていたからだと思う。彼は謝罪なんか求めてなかったからね、見る限り。「自分のやったことを悔やみながら死ね」というのは態度としてまことに正しい。

あと、民事では「謝罪=賠償」なのですよね。署名もバックに重刑を求める一方で賠償の話を進めるような真似は、べつにあってもいいとは思うが、その場合ある程度求刑レベルとのバーターになるのは避けられない。どうせ報道するなら、どんなふうに換金しようとしているのか(しようとしているなら、です)ということも報道して欲しいもんだと思う。
繰り返すが、たとえそうでも悪いとは言わないよ。むしろそこで、「やっぱ金目当てかww」的な世評にならないほど社会が成熟してりゃいいと思うのだ。望み薄でしょうかね。

神戸飲み食い ほか2012/06/10 18:14

神戸方面で会があり、その後知ってる先生と三宮に出た。

ちょっと歩き回った。久しぶり。
JRのホームにいつも匂いの漂う焼肉丼の「十番」がなくなってたのですが、あいかわらず匂いがするので歩いていったらガード下で東に移転していたのね。
うろおぼえの「鶴参」の場所が二宮商店街でわからなくて、盛り場のほうへ転進。
とけいやの隣にあった今はない居酒屋「那覇」を思い出しつつ、むかし「八栄亭」のあったところにいったが見当たらない。どうしようかと思いながら山側へ歩いていったら突き当りの通りにあったw




盛り合わせなど食って2人で7Kほど。2年前に移転したそうですね。前より店内の煙がおとなしいが、ともあれなつかしくいただいた。病院帰りに寄ったのってもう15年前だわ。

そのあともうちょっとショットバーでもということで神戸サウナ裏の地下「Main Malt」にいったらまさかの満席。
連れの先生についていったのが「Alco-Hall」




いろんなシングルモルトに、カルバドスいただき、1グラス平均2Kちょっとか。
連れの先生は、自分が入った後その店はいっぱいになることが多いといっておられ、実際われわれが入った後6人くらい続けて入って満席になった。
数年前に比べても街に人は多いような気はする。

ただ、帰りの最終新快速は、むかしよりよほど空いてるような。曜日の問題じゃなかろうと思うがたまたまですか。

甲子園口の「花やしき」は向かいに移転、ここでビフカツを、とおもってたのが気がそがれてしまった。外のメニュではビフカツないし、けっきょく入らず。もうこないだろう。

知人から万里小路の一条上がる定食屋「万遊軒」が廃業されたと聞いた。一時期ここの唐揚げ定食ばかり食っていた。もう食えんのやな。(後記:ガセでした。「お店 万遊軒 美登幸 祇園のクラブ 京都 」参照)
学生のころにあった店がなくなるのはあれから25年もすれば当たり前なのですが、さびしいですな。このあたりじゃ東京ラーメン、雛鳥、 Loft Marikoji 、満里留、コロッケの店、大文字、クルミ(カレー屋ではない)、花菱、鈴蘭食堂、いきつけといえるのは万遊軒だけだったにしても。
かいわいで一番とんでもなかったのは、夜だけそのへんの家の土間を利用しておばあさんがやってた名前もわからない飲み屋であった。ろくな食い物もなかったし。