地震と原発2016/04/19 15:13

地震がこわいから原発停めろという主張があります。

それはよくわかる。

問題は、今回の地震に関連して、地震があったじゃないか余震もあるじゃないか、なんで停めない、というひとがいることです。

地震の予知なんてできたためしはない。今回にしたって、一回目のあとやれやれという感じだったのが、2回目があってじつはこれが本震だとか言ってる。

つまり、地震があったからと言ってもつぎの地震がどうなるかわからんのです。
そしてそれは、地震がなくても変わらんわけでしょ。

おこった地震は、つまり地震としてはおわってるわけで、原発については、その施設とその周辺がその時点で、あらかじめ停止すべき条件を満たすかどうかで判断するしかないんじゃないですかねえ。

そうではなく、地震がまたいつくるかわからないからとにかく原発を停めろというのは、たんに、原発自体をやめてなくしてしまえ、と言っているに過ぎない。いや、主張としては理解しますよ。



停止基準満たす状況じゃないからやめないよという政治姿勢と、リスクのとれない原発そのものをやめろという主張とは、理屈としては等価です。どちらも、態度としてありと私は思う。

であるが、民主主義国家である日本国の政府は、日本国民の意思として、原発の当面の維持を選択し、再開に関し基準を設けたはずです。

そこで、停止基準の状況でもないのにやめろと騒ぐのは、一部のクレーマーが大声で政策を変えさせようとしてるに等しいと思うのですがねえ。
いや、大声で主張するのはかまわないが、そのうえで、きっちり国会で、そして選挙で状況をかえていけばいいのではないのですか?

勘違いしては困る。原発にリスクがないといっているのではない。あるに決まっている。天秤にかけたうえでそれでも存続を選んだなら、より人も少なく安全な立地と運用が求められるのはいうまでもない。

うちの近所が国家的にみて最適というなら、私はさっさと遠くに引っ越すよ。
いや、覚悟の上で住み続ける選択肢はありでしょう。住み続けた場合に、なにかあったときに実害に対する補償をある期間求めるのも当然とは思う。だって、そういう補償関連出費を見越したうえで、それを上回る国家的利益があると見越して原発つくるんでしょ。え、違うのww

100%の安全保証がないからダメ、という立場はわかるし、それは否定しない。
現実には、運用することにいまのところなっているのだから、やめさせたいなら半端な人数でがやがや声だけヒステリックに大きくしても仕方ない。もっとも有効なのは国会で反原発を主張する議員が過半数しめることでしょう。

強調したいので繰り返し書いています。

しかしですね、古いですが嘉田新党が惨敗したことをみると、国民の関心はそこにはないと考えざるを得ないのですが。