年齢層と資産 ― 2014/12/12 20:08
少子化がすすんで、たくさんの年長者をすくない若年者が支えねばならない、どちらかを切るしかない、的な議論がよくされている。
こういう二者択一議論は、あくまでも、年長者が若年者に支えられるしかないという前提でやってるわけですね。
しかし、資産というものは年齢とともに形成されるわけであるから、全体で見ると、年長者のところにある資産のほうが、若年者にわたされている資産よりはるかに多いはずです。
こういう資産の再分配がうまくいけば、もうちょっと問題も緩和されそうに思うのである。会社組織や国に集中した資産に比べたら屁でもないんじゃないかという話はおいておく。国はとにかく、個人の意思でどうにでもなる資産についての話です。
早い話が、年寄りに集中する資産を若年層に再分配できればいいのに、ということです。それを目的にしてももとにしてもいいから、若いものがあらためて資産形成に励めばいい。ただのっかかるだけじゃいけない。
ただ、こういうことを言う場合に、あいだに国が入るシステムをすぐに考えるのが駄目です。そうなると、国による「お取り上げ」になってしまい、役人の好きなようにされてはたまらんので、皆抱え込むでしょう。
金もった年寄りがどんどん若いもんのために、自分から金を使って、それで賞賛されるシステムが出来んもんですかねえ、、、、現状じゃへんに欲かいた挙句FXで巻き上げられる人多数って、つまりシステムを信じてないからですね。
国は何でも、とにかく自分のところにあつめてから何とかしようとする。相続税なんか完全にそうですね。軽減税率が嫌なのも、じぶんで再配分する余地が減るからです。
田舎なんかでも、山とか辺鄙なところだと面倒なので国に返上したりする、そうなると税金すら生まなくなるわけです。
役人は、お金がいちど国に戻っていってそこから自分らの決めたように播くシステムでやりたいでしょうが、ろくなことにならんように思うし、実際ろくなことになっていない。
国は、なるべく手を出さないようにシステムを作るべきなのである。でないと、なんでもかんでもとりこんでしまう。
「なんとかしてくれ」と国に言ってそれで座り込んでいるのもいけないが、そういう人を何とかできる個人がなんとかしようとしたときに、それが賞揚されないのが一番いけないのである。
実際、このままだと、国にあれこれいわれず資産を若い世代のうけとるいちばん効率いいやりかたが、ひきこもりになることになってしまう、いや、もうなってるんではないか。これでは先につづかないよ。
by 稲亀石 [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
最近のコメント