セカンドオピニオンとは2014/12/02 00:38

どうも勘違いしてる人がいるようなので。

セカンドオピニオンというものです。

これは、本来、ある医療機関で診察されて診断受けて、それについて、診療データをもらった上で、別の医療機関で、そのデータの評価が正しいか意見を聞く、というものです。その別の医療機関での診療行為は一切なし、ですから保険医療にはなりません。
うちの病院では、要予約、一件30分5Kでやってると思います。これって、医者をその時間占有するコストとしては結構安いというのは知っておいたほうがいい。

この制度の当初、自分で診察しないと意見なんていえない、といってた先生もおられた。
これがふつうの医者の感覚で、気分はわかる。
あくまでも、診察はいらない保険でなくていいという人のためのもんです。
診察を受ける根拠があって診察検査ありなら当然保険医療になります。

ところで、開業知人にこういうことがあった。

かなり黒っぽいHFA静的視野を振り回す30歳くらいの、目つきのちょっとずれた人がきたそうだ。
他院での視野の検査結果についてききたい、それについてききたいだけだからここでは検査は一切してほしくないという。視力検査も、スリットも眼底もです
顔とそのデータだけみて話せということですね。

彼は、これはセカンドオピニオン相当やなと、当然思いますな。で、言ったそうな。

まったく当院での診察検査なしで、初診で、もってきたデータのみについて話するなら、これは保険診療になりません。ちょっと高くなりますがいいですか。
しかもそれは、視野だけ持ってきて病名すらわからないなら、もってきたデータについて、あーでもないこーでもないというだけで、どこまで実際の役に立つかわかりませんよ。
ある程度の検査までするなら、保険でできるし、きっちり話もできると思いますが、と。

やってきた人は、せめて視野見てどの程度というだけでもできないのか、とか、検査結果をどこかで見てもらえと渡されたのできたんだとか、いろいろいわれたんですと。
気持ちはわかるが、ちょっと医者を便利遣いできると勘違いしすぎ
目の愛護デーにやってる無料相談室じゃないんだから。

その上である。他院で取った検査の評価は、検査内容が豊富でまともならそれでもいいだろう。
しかし、視野だけというような、出所不明の非常に限られたデータを持ち歩いて、お安く見立てをしてくれといったって、そもそも本当に本人のデータなのかすらわからない。
そんな危ない話にはまともな医者は乗らないよ。

繰り返します、日本の公的医療保険では、診療なしデータのみ見るという形では初診患者を保険医療対象にはできません

その人は、結局、そのまま帰っていったそうだ。自費の値段も訊かなかったらしい。
本気で、初診料3割負担0.8Kなにがしのみでやろうとしてたのか。話聞くだけなら無料と思ったのかもしれない。
計算すると、初診料に、視力検査、眼圧、スリット、それに無散瞳でちらっと眼底見て、そのうえでもってきたハンフリー眺めるだけなら、3割負担でも3Kかからないのですが。

治療について一二を争うところで保険がどうのといってられないし、幸い日本ではまだある程度その感覚が通じますが、それはほんとに緊急での話です。
今回はあきらかに本人がなにか医療制度について勘違いしてるとしか思えない。

あとでネットで不評ばら撒かれるんかも知れんな、でも、保険医療の筋は通さざるをえないし、実感として、地雷踏むよりましやろなあと、言っておりました。

書籍のデータ入り端末販売2014/12/04 20:24

なにこれ、と思った。

コンテンツの指定も追加も入れ替えもできない電子書籍端末が、紙の本の値段の2割引きで買えますってあんた、、、

産経新聞 2014.12.2 14:04 「全集」収録ずみの電子書籍端末、大日本印刷が発売 コンテンツは追加できず」
「大日本印刷は2日、最大100冊分の電子書籍をあらかじめダウンロードしてあり、購入後、簡単な操作ですぐ読むことができる読書専用端末「honto pocket(ホントポケット)」を11日から発売すると発表した。自分でダウンロードするなど面倒な作業が不要で、文字を大きくする機能もついており、同社は「年配者にもぴったり」としている。」「具体的には、「アガサ・クリスティー全集」(100冊、7万4800円)「名探偵ポアロ・シリーズ」(43冊、3万2800円)-など。端末に別の電子書籍をダウンロードすることはできない。」「同社によると、「該当する文庫本をすべてを買いそろえるより2割ほど安い」とのこと。」


数年しか寿命のない電子機器売りつけるにしては、コンテンツの金を取りすぎだ。どこ製か知りませんがタブレットなんてどうせ3-4年しかもたないんだし、データだけ広くばらまくこともできないんだから、モノの所有欲を満たせない100冊なら2万円で十分やろう。たぶんたいがい全部は読めない。

団塊以上の年配者に限らず、ネットに親和性のない人は少なからずいます。
あちこちからなにがしかの方法でコンテンツを手に入れるのが苦にならない人よりは、ぜんーんぜんわからん、という人のほうが圧倒的に多かろう。 Kindle ですら触るのなんだかという人も多かろう。ものを読むのは好きだが本は場所をとるので、なんとかならんかという人もいるだろう。

だから、コンテンツ固定の端末を売るという商売はわからなくはない。電子辞書だってあるんだし。

製品寿命もあるから古本屋にも出回らない、いいアイデア、なんだろうかねこれ。
そこそこちゃんとした本に見えるっポイカバー付けて、「アガサクリスティ全集」とか題名も印字して売るんだろうな。

しかし、こういう端末のメリットである、共有化とか、移動の容易さを、まったく無視したビジネスモデルはどんなものかと思う。問屋が小売店すっとばして消費者に直接物を売ろうとして、小回りが利かず、使いまわしの悪さばかりが目立つ感じ。

取次ぎとして、一般書店も含めた(現実的にはTSUTAYAやコンビニかも知れんけどw)、電子端末のカスタマイズと販売のネットワークをつくれば相当なビジネスチャンスじゃないのか
つまり、この報道のビジネスモデルでは、もっと末端で、個々の顧客向けに電子端末をカスタマイズして(リクエストどおりに中身を入れて)売る、昔での一般書店の立ち居地のお店が、日本でのありようとして、ぬけているんではないかい。

5年で読めなくなるという期限付きで、、自分の読んでみたいもしくはもっておきたい本のデータをを、100冊2万で集められるなら、私なら買う。
自分にデジデータ集めるスキルがなければ、です。現実の私なら自炊して PerfectViewer で読むよw

そもそも、出てから時間のたった作品のデジタルデータなんてものはパブリックドメインにしていくべきで、何度落としても惜しくないくらい安くしたほうが結局金になると思いますし、ましてや移動不可能な端末に入れるものを「2割引」ではねえ。

ところで、これは「本そのもの」でもなく「データそのもの」でもなく、「データの入った端末」つまり「中身のいれかえられる(ここでは入れ替えないけど)本」のやりとりであるところがびみょーに応用性がありそうな気はする。

データの入れ替えをできるようにしたら図書館なんかでも使えるシステムになるかな、図書館がデジタルデータを収集保管するところからはじまりますが。

いった店 祇園など2014/12/07 11:48

なか一」 祇園 和食寿司
おまかせで料理がでてきてさいごに寿司がくる。10Kから25Kとのこと。前にいった「ありよし」の師匠筋、ときいた。15Kでお願いして、はじめてなのでなにもいわなかったら、握りは3種だった。ネタは手を入れており、寿司飯はしょっぱめ。
にぎわってる。闊達なご主人の接客がでかいと思う。もう80超えられてるようですが、そのわりに息子さんは若く見える。ひとりでいく店ではない。
もろこもでたし、となりには鮒寿司でてたし、夏には琵琶湖の鰻もくるそうで滋賀度けっこう高い。


Rigoletto」 祇園 ダイニングバー
東京資本のけっこう広い、おしゃれ町家な店。工事の時には手違いがあったようで、ご近所のお茶屋のおかあさんがいろいろいいにいったという話もきいた。本当かは知らない。
カウンタは5席くらい、あとは広い空間にテーブルばかりで、みるからにダイニングがメイン。ちゃんとしたバーテンはたぶんはじめから設定にないようで、カクテルはほとんどないてきとーにグラス1つづつ飲んで2人で 1,5Kいかないのだから、安いんだろうね。


Birdland」 祇園 バー
25年くらいぶりですわ。昔よりぐっと暗くなったが、週末のピアノライブ演奏かわらず。ピアノの上にグラス載せてまわりに座る席もある。2人で数杯づつのんで7Kほど。若けりゃデート向きでしょうが、研修医や院生風情には高い店だったので、いつのまにか来なくなっていたのだな。


Blue Moon Blue」 祇園 バー
奥まった店です。1階で、おもてにも看板おいてるけど、知らないと入りにくかろう。ここもダイニングメインのバー。バーテンがつかまらなくてといってた。
明治屋じゃないがライムシロップあったのでギムレット頼んだ。あれこれ3杯飲んで、2.5Kほど。
食事とビールに力入れてるようで、でもひとりで食う店には見えないし、かといってここで完結させるのは祇園という土地柄しんどかろう。四条烏丸あたりでやったほうがいいんじゃないかと思った。


既出 ここで書いても仕方ないことも含め。
かじ」 安定はしています。平日昼にいったら、はじめてですが最初から最後までご主人が出てこられなかった。どこかにいかれてたのかもしれないが、「主は急用でおりませんが」的な挨拶はあってもいいんじゃないかとは思った。吉野家で食ってるんじゃないんだし。 花涼ん」 なかなか客多し。めでたい。 「Il Lampo」  居心地はいいと思う、立ち飲みカウンタしか寄りませんが、おいてある新聞読みながらワインとつまみでやるのはよいもの。でも、牛肉串焼きは、もっと香ばしく! 「Clos de Vougeot」 街に人がいないそうです。たしかに木屋町はそうやなあ。 「ぢどり亭」 鳥のほか牛豚もちょっとあり、歯ごたえよくてよい。生中数杯にひとりあたり3品ほどくってひとり5Kほど。 「Majorica」 細々とでいいので長くやってください。

前に、クラシックvsポップ トラッドvsモード  の3軸式でいろいろ考えると書きましたが(http://inakameishi.asablo.jp/blog/2014/06/21/7350101)、足りませんわ。
クラシックvsポップ トラッドvsモード フォーマルvsカジュアル  の3軸がいります。
ま、私程度が好んでいくとこは「わりとポップ、けっこうトラッド、ほどほどにカジュアル」なのだとは思う。どこまでクラシックのほうにいけるか、たまにやってたりします。どフォーマルに関しては呼ばれんことにはw

年齢層と資産2014/12/12 20:08

少子化がすすんで、たくさんの年長者をすくない若年者が支えねばならない、どちらかを切るしかない、的な議論がよくされている。

こういう二者択一議論は、あくまでも、年長者が若年者に支えられるしかないという前提でやってるわけですね。

しかし、資産というものは年齢とともに形成されるわけであるから、全体で見ると、年長者のところにある資産のほうが、若年者にわたされている資産よりはるかに多いはずです。

こういう資産の再分配がうまくいけば、もうちょっと問題も緩和されそうに思うのである。会社組織や国に集中した資産に比べたら屁でもないんじゃないかという話はおいておく。国はとにかく、個人の意思でどうにでもなる資産についての話です。

早い話が、年寄りに集中する資産を若年層に再分配できればいいのに、ということです。それを目的にしてももとにしてもいいから、若いものがあらためて資産形成に励めばいい。ただのっかかるだけじゃいけない。

ただ、こういうことを言う場合に、あいだに国が入るシステムをすぐに考えるのが駄目です。そうなると、国による「お取り上げ」になってしまい、役人の好きなようにされてはたまらんので、皆抱え込むでしょう。

金もった年寄りがどんどん若いもんのために、自分から金を使って、それで賞賛されるシステムが出来んもんですかねえ、、、、現状じゃへんに欲かいた挙句FXで巻き上げられる人多数って、つまりシステムを信じてないからですね。

国は何でも、とにかく自分のところにあつめてから何とかしようとする。相続税なんか完全にそうですね。軽減税率が嫌なのも、じぶんで再配分する余地が減るからです。
田舎なんかでも、山とか辺鄙なところだと面倒なので国に返上したりする、そうなると税金すら生まなくなるわけです。

役人は、お金がいちど国に戻っていってそこから自分らの決めたように播くシステムでやりたいでしょうが、ろくなことにならんように思うし、実際ろくなことになっていない

国は、なるべく手を出さないようにシステムを作るべきなのである。でないと、なんでもかんでもとりこんでしまう。
「なんとかしてくれ」と国に言ってそれで座り込んでいるのもいけないが、そういう人を何とかできる個人がなんとかしようとしたときに、それが賞揚されないのが一番いけないのである。

実際、このままだと、国にあれこれいわれず資産を若い世代のうけとるいちばん効率いいやりかたが、ひきこもりになることになってしまう、いや、もうなってるんではないか。これでは先につづかないよ。

人口、男女の棲み分け、専業主婦亡国、女医の婚活2014/12/15 09:27

科研費なんかでもそうだが、日本では至る所に年齢制限がある。
医学部の受験なんかに年齢制限とか、単線ルールがあたりまえでそうじゃない人は蹴りだしてもいいそれが「みんなのため」という感覚がもうあきまへんでしょう。
医者出来る時間が長いのどうのって、それは内容をなんら担保しない。
人口が減ってきてるんだから、やる気のある人間がいつでも参入できるようにしないと、国は亡びる

年齢で差をつけるのは、人の余った時代における棲み分けであった。しかしいまや、そんなこといってられんわけね。

次世代の党の田母神氏などは、男女分業で専業主婦を維持しないともっと人口が減ると吠えられる。
このひとの国防に関する見識はさすがとおもうが、それ以外の部分に関しては、私はよく、首をかしげるのである。だからこの文章は選挙後にアップしている。

そもそも、専業主婦なんては、古代からずっとあったものではない
狩猟採取社会でほんとうにどうだったか知らんが、体力差からある程度の分業はなされていたにしても、それ以上の社会からの女性の隔離は、一般人においては、日本でもヨーロッパでも人口が増えた中世後半から、女性が商売の前面に立てないとかマイスターになれないとかゴンドラ漕ぎになれないとかいう形であらわれてきた。
そしてこれは、、人口が増えた状態で、男女それぞれが仕事と家事について利権化していった過程と私は思うのです。

部族社会での女性の囲い込みは、女性の資産としての保護独占だからちょっと違うのでこの際おきます。まあこれだって資産として保護されるという利益を女性にもたらしたのは確かですが、今日的な表現でいうなら奴隷として大切にされるに等しいと私は思っている。
だから最近のトルコの大統領の、男女はもともと平等ではないという発言は、部族社会ベースのイスラム国家トップからの発言として非常に意味がある。価値観の共有でいうと、EU加入が絶対無理なレベル。
そしてそのトルコのオスマン朝では、奴隷の子であっても皇帝の子としてして扱われ次の皇帝にもなれたが母親はそれでも身分は奴隷のまま、だったというのも、味わい深い。

話を戻します。

日本で専業主婦が一般化したのは明治後半の都市部からである。大家族で、正社員の夫と暮らし子を育て家庭を守る妻、という生活モデルは、江戸時代では主もちの侍がそうだった。明治以降の組織はそれをモデルにしており、家の継承を気にしなくていい次男以下も組織に属して世帯を持てるようになった。このひとたちは当然核家族化します。各種お役人さらにその派生職種、それをモデルにした企業社員の家族がそうなっていったわけです。「吾輩は猫である」でいうと、苦沙弥先生は典型的にそうですね。いわゆる新中間層というやつですか、あの類型がいまどこまで有効性を持ってるのかは知らないのですが。

しかし、それ以外の、旧中間層(これの有効性も以下略)を含む、都市部の中下層や、さらに日本の大部分を占める村落部においては、女性も働いてきた。家業や内職、農作業もふくめ、働きながら育てるのがあたりまえで、共同体の中でおたがいに面倒見ながら、多世代家族を維持していた。
つまり子育てはそれが人生の目的になる大仕事というものではなく、生活の中に当然、ついでのようにあるものだったのですな。だから、働きながら、ぽこぽこ子供を産んだ。産んでも、よく死んだし、江戸期なら子供のうちに奉公にだしてしまったので、いうほど家族人数は多くなかったという。明治期以降学校にやるのでその分増えたことはあったでしょうが、圧倒的に広い村落地帯から、日本の人口は供給されてきた。

戦後、農地解放で自作農が再創出され(地主がやたら肥大化したのは明治以降)、生産性があがり大家族の子供らはどんどん都会に出ていき、工員やら学生を経てサラリーマンやらになっていく。そして都会で核家族をつくる。
また、この都会での核家族の増加=多世帯化が、爆発的な民生品需要につながったのです。

都市部での核家族では、子育てにつかえる多世代家族というバックアップを持たないうえに、既存の地域共同体を持たない、地域共同体があっても参加圧力がそれほど強くないので孤立が容易であり、しかも内職のようなものに手を出す必要が収入上ないのであれば、よろこんで専業主婦化する。
問題は、都会の核家族専業主婦が、とくに昭和以降、人口増にとくに貢献していないことにある。三人以上の子供のいる核家族家庭なんて少数派であったろう。
むしろ主婦層の専業化とともに、人口は増えなくなっていったではないかね。

なぜかというと、専業で子育てすれば、たくさん育てるより少数のほうが楽なわけです。で、そのかわり、付加価値をつけようとする。習い事をさせ、学歴を目指す。
せわしない大量生産をやめて、手をかけて選り抜きのメロン作って売ろうとするようなもんとおもえばよろしい。

こうなると、子供ひとりあたりにかかるコストや労力があがりすぎ、当然売値も上がりますわな。
高いものは、買い手を選ぶ。
最近の、結婚の困難化は、つまりは「人間の単価が高くなりすぎた」ことにあるのでしょう。
ヒッキーにしても、手のかかっただけの値段で自分が売れるとは思えないと本人が思っちゃってるわけでしょう。結婚しても、そんな手のかかるもんつくりあげる人生アホらしいと思えば子供は作るまい。

社会全体で育児できなくなってきたのも、子供の値段が高くなったからです。群れとして扱えない、すぐにクレームの出る面倒なものに、赤の他人が手を出すわけにいかない。

どうでもいいが、林真理子の小説「下流の宴」は、子供を磨き上げて高く売るのが仕事という、育っただけでは持ち上げてもらえない中流社会の専業主婦の感覚をきちんと見苦しいまま描いていると思う。寄生虫が着飾ってるようであまりに胸糞悪くて飛ばし読みですけどね。

ところが、人口の供給源だった村落部は、作業の効率化で必要人口が減ったまま、人口そのものが高齢化し減少の一途をたどる。
日本全体で、移民でも入れなきゃ人口の増える要素はどこにもない。
年齢制限もそうだが、男女分業できたのは、ピラミッド型の人口構成で人間の有り余った時代だったからで、もうそんなことはなくなってるのですがねえ日本。

だから、本気で移民なしの人口対策とりたいなら、個人の人生に占める子育てコストを下げねばならない。「ついで育児」に頭を切り替え、専業主婦を減らすしかないと思います。というか、専業主婦あたりまえと思うのはもうやめましょう。
控除とかの公的支援なしでもパートナーを養える人間のみが、家業専業者をおけばいいだろう、働くのが男でも女でもどっちでもいい。
ヨメを働かせないのが甲斐性とか、意気がっちゃいけません。
当然夫も家事育児に同等に参加です。女性が仕事すんなら男性も家事すんだよ。いや、共働きで、シッターを呼ぶのでもいい。
それを制度作りでバックアップするこそが、子育てに共同体が機能しなくなってしまった現在の、行政や立法側の責務であって、保育や税制や年金でむしろ足引っ張ってる現状はどんなものか。

職場をやめて子供を産んだうえであらためて就労する可能性をあげるためには、労働の流動性を上げいかんです。ただこれは、向いてない人の解雇を容易にするのが必要。あきらかに向いてない人っていますからね。
解雇を容易にすればブラックが得するという人もいようが、向いてない人をはやくやめさせて別の人を採ろうという企業が増えることになるので、つぎのところがあると思えばいやな所はさっさとやめるようになって、ブラックは持たない。やめたら次がないと思うからブラックでもやめられないのである。
企業からの視点としても、特に中小規模の事業所にとっては、ひとつひとつの雇用が冒険なのである。いまほど、出来の悪い被雇用者をやめさせにくい時代はなく、一方でかってにやめられることに歯止めはない。やめさせられないから、ブラック化する。
大企業でパワハラが根絶できないのも、それが企業に不要な人員の解雇スイッチになっているからである。存続の長い企業であるほど、いつまでもあるひとりが同じ事業内容を続けられるはずはないのであり、個人のスキルが会社に不要ならやめさせるしかないではないか。

反対の側面からみよう。
少子化なんだから子供は女しかいない家庭もいくらでもあり、女子にだってコストはかけるから、高く売りたいのは当然。社会人としてどんどん売りたいと思う向きが増えるのもあたりまえである。
そうなった女性を活用しないのも、あまりに勿体ない
繰り返すが、やる気のある人間がいつでも参入できるようにしないと、国は亡びる

でも、こうなっちゃってなかなか変わらないのは、行政よりもなによりも一般の人自体が、男も女も、家事と仕事をそれぞれ相手に丸投げするほうが楽だから、なのです。終身雇用として一生を保証してくれる正社員のシステムにみんなしがみつくのと同様。
終身雇用が保証されパートナーが専業主婦になる、のは大卒ホワイトカラーとそのヨメの夢、なのですな。見果てぬ夢というかw そんな生き物を少子化社会がたくさん飼えるわけないだろう。すくなくとも、標準モデルにしてはいけない

若い女医さんからきくと、婚活しても、相談所なんかに登録する男性医師は、結婚後にヨメが仕事はしてもいい、でも家事は絶対にこなせ自分はしないという奴ばかりだそうで、しかもそれをいうのは息子の婚活の後押しする母親だったりするのですよねえ。
駄目じゃん、、、、

いった店 長浜ガールズ?居酒屋 京都料亭 観光ガイジンのこと2014/12/22 16:16

あい然」 長浜 居酒屋
ガールズ居酒屋という噂。となりの店が、出前で30分くらい帰らないよというので、こっちに来てみた。
むかしの「土手八」のあとです。韓国居酒屋になっていたが、さらにそのあとに、居抜きで入られた模様で、土手八とあきらかに違うのは、小上りがテーブルになったくらいか。
ガールズwは、30代前後の方たちがカウンタの中に3人ほどおられる。べつに怪しい感じもなく、てきぱきと動いて、おでん4品に串カツ、酒で3K。客席側にいる女性たちはこのお店のひとじゃなく単に、職場同僚とか、どっかのクラブのおねえ様のようです。
出しなにはチーフ相当らしい女性が戸口まで見送りに来るし、総じて非常にまともな店のように思うよ。ふつうにまた来るだろう。
薩摩焼酎に「小鹿」があっておどろきました。高校のころに鹿児島に親族のいる同級生からおいしいと聞いていた銘柄だが実際に見たのははじめて。

粟田山荘」 京都 料亭
これはなんかの宴会でいきましたので、本来ここで書くもんじゃないが、宴席でもなきゃ、まず、いかない店と思うので。
宴席として、どれも結構にいただけるコースです。庭もきれいですが、それだけに、よくみえるお昼のほうがいいと思いました。
フォーマルな食事ってのはそこにいって食うこと自体に意味があるのですな。そういう場所という認知が大切。

既出
重兵衛」 巻き寿司箱寿司はよいもの。 
能登」 すっぽんなかなかあたりまへん。
HUB京劇」 いる客の半分以上が白人系てどうなんかねえ、私なんざにも、旅行者オージーペアと店員のやりとりにヘルプを思わず出したら、オージーズがこちらで話をしようといってきましたわ。まえに「重兵衛」でも、学会で来たらしいシンガポール人(つまり華人系)にやたら話しかけられたことがある。そういうガイジン旅行者に共通するのは、日本人と話をしたいのになかなかまともな話相手してくれない、話しても英語があまり通じない、ということらしい。英語以外の言語はもう言うに及ばずで、祇園のバーではちょっと相手してくれた女子大生とフランス人ペアが記念写真撮ってたぞ。
先斗町あたりはガイジンがたくさん通っても客の入りはなかなかないようですが、こういうことって、店のシステムともども、なんかの参考にはならんのやろうか。
オージーズには、日本人はシャイだからしゃべらないけど、あんたがなにいってるかはわかってると思うよ、とは言っときましたw
ま、HUBガイジンのほとんどは、自分らだけで盛り上がってますけどね。

裁判での卑俗語2014/12/23 13:27

ろくでなしこ氏が自分のお股を3Dデータにして売ったのがけしからん、という裁判をしているらしい。


http://www.bengo4.com/topics/2464/
ろくでなし子さんの「まんこ」発言に裁判官「それ以上続けると意見陳述制限します!」
弁護士ドットコム 2014年12月22日 21時32分
「意見陳述の中で、ろくでなし子さんが「体の一部にすぎない『まんこ』が・・・」と発言すると、裁判官が「呼び方を変えてください」と指示。山口貴士弁護士が意見陳述の制限に異議を述べたものの却下される、という一幕があった。」「それでも、ろくでなし子さんは2回「まんこ」という言葉を使った。すると、裁判官が「それ以上続けると意見陳述を制限します!」と声を荒げた。結局、ろくでなし子さんが「では、性器と言い換えます」と折れて、陳述を最後まで続けたという。」


用語についてはある程度の統一は仕方ないんじゃないですか。それが裁判という作業の前提として規定されてるのかは知らないのですが、通常に意思疎通の可能な単語がそのかわりにあるのであれば、「わしはそんな用語でこの先やりとりしたくない」と裁判官がいうのは、よほどじゃなきゃかまわんと思うのですな。
判官の判断がおかしいというなら、それを是正する方向に立法措置を行う必要があると思うのですが、そこのところの敷居がもうちょっと低くなってほしいものなんですがねえ。

しかし、「性器」ってのもええかげんいやらしい文字でさすがもと象形文字です。

裁判官が、この言葉は使いたくないと、いろんな用語をめちゃくちゃに言い換えてそれで裁判が行われる、なんてシチュエーションのドタバタ演劇の舞台なんか、あってもいいと思った、あるんじゃないかな、調べたことないですが。

私はこういうのはモンティパイソンで脳内上演されるもので、裁判官はグレアム-チャップマン、被告エリック-アイドル、検事ジョン-クリーズ、弁護士マイケル-ペリン、証人テリー-ジョーンズあたりでどうか。いやどうかったって出来るわけではないですが。

この演劇、ほんまもんの舞台でいくならオチは、裁判のおわりには言葉がゲシュタルト崩壊を起こして、放送禁止用語をみんなで連呼するあたりでしょうかね。裁判所の外で、言い換えられて実情がわからないままやばいことがどんどん行われていた、というのもありでしょう、クーデーターとか。パターンとして古いけど。

ないなら誰か書いて、舞台やってください、見に行きます(笑