カツ丼の境界 カフェドフランス 二福亭 (長浜)2011/09/15 22:57

長浜というところは、滋賀の湖北で、そのむこうの敦賀もかっては福井県ではなく滋賀県だった。つながりは深い。北陸ということですね。 
さらに、いちおう近畿です。都会に出るというと、京都に行くことも多い。 
東に行くと関が原で岐阜。東海にもつながるし、中日新聞も普通に見ます。中日新聞では滋賀は東海扱いされることがよくある。 

で、カツどんなのですが。このあたりが境になっているなと実感することはある。 

湖岸道路のドライブイン「カフェ-ド-フランス」には、キャベツをしいた、福井名物のソースカツ丼があった。仕上がりとしてどれくらい正当なものなのかわからないのですが、北陸の面目躍如か。
 





ただ、ここは地元の人の店じゃないという人もいる

カツ丼についてあれこれきくと、ソースカツ丼ふつうにありという人もいるけど、玉子使うよという人のほうが多い。東京式。 カツ丼というのは関西の文化ではないので、それでも出すならメジャーなものということになるのか。 

どこがいいのかきくと、赤十字病院前の「二福亭」が、うどんの店だけどカツ丼もうまいということなのであった。








じつは、これ食って、自分は玉子とじのカツ丼はあまり好きじゃないなとは、あらためて思った。親子丼だと玉子が肉までよくからまるが、カツ丼は豚の肉片がどこまでも独自存在を主張して、その分ご飯部分が水っぽく感じられる。
これはあくまでも好みで、店は流行ってるし、うどんはややもちっとした気持ちのよいものです。
長浜駅前に「親子丼」で有名な「鳥喜多」という店も同様にカツ丼は玉子とじだそうな。並ばないと入れないので1度しかいったことありません。ここは、もともと親子丼の店なので玉子で当然だし、だったらカツ丼なんかほっといて、ふつう親子丼食うわね。
平和堂南の鳥喜多支店にはカツ丼はないと知り合いは言った。 

このへんの病院食には東海文化たる「味噌カツ」がふつうに出るようだ。 以下証拠写真入手w




院内調理であろうから、このあたりがそういう文化なんだろうと思っていたのですが、病院食堂にあった味噌カツ丼がいつのまにかなくなってしまい、いまじゃうな丼しかみないそうな。しかも、ひつまぶしじゃない。東海から離脱しつつあるのか。 きつねうろんはないが、きしめんもないと。
人に聞いても「味噌カツ丼は名古屋ですよ」といわれた。

市内にもいまいち味噌カツの店がなく、調べると、宴会なんかにも使う長浜インター近くの地元ファミレス「織姫」にあるくらい。市内一般食堂にはなさそう。 
「みさと」「かつげん」にはあるようなのですが、このあたりは長浜地元ならではの店というわけではぜんぜんないのですねえ。
米原にいくとインター近所のドライブイントンカツ店「味求楼」にはあるそうなのですが、旧近江町つまり米原の長浜隣接部のドライブイントンカツ屋「美豚」は玉子とじ。
つまり隣の米原のなかばまでが正当な味噌カツ丼勢力範囲か。

なににしても、こういったバリエーションがあるのはいいことですね。 
どこにいってもおなじ内容の食べ物屋ばかりじゃどうにもならない。マニュアルどおりの無国籍居酒屋はもう勘弁です。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://inakameishi.asablo.jp/blog/2011/09/15/6104299/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。