漢方薬2009/11/30 00:26

なんか漢方薬を保険から外すかどうかでもめてるようで。ゆさぶってるだけでどうせ外さないだろうが。てか。一部のメディアがそう解釈しただけという話もあってなんだかです。

仕分けだが「無駄を省く」というから変なことになる。いや、仕分けというのはもともとは重複をなくすためにはじまったはずでそれはもちろんあるのだが、国家戦略として重要なのは「優先順位を考える」ということだろう。
限られた金を使うのに、医療も急性疾患に特化して慢性疾患は別枠でやりたいんだろうとは思う。介護とかも切り離しましたしね。
急性は急性で天井をつくるんでしょうな。ま、DPCがそうといえばそうだし。
で、薬代を節約したいから、わかりやすく、その多数がだらだら飲む体質改善薬である漢方薬(すみませんそう思ってる)はじめの薬は保険でやるのはそのうちやめてくれということになるのではないかと。ただし、そうであれば漢方じゃない薬でもその手のものはいくらでもある。老人性白内障の点眼だの、末梢神経障害のビタミンB製剤だの、カミツレ草のエキスがもとになった消炎剤だの。
院外処方に全体の動きをもっていってるから病院関係ドクターサイドの反対はかなり減らしているはずで、なかなかストーリーはきれいですな。開業医へのプレッシャーがこっちからもくるわけですね。

製薬会社は必死だろうが、どうせ保険はあかんようになるんだから保険の埒外で売れるように考えたほうがあとあとのためじゃないかと思うが。

でまあ、↓のような騒ぎになると、逆に、これを切ったらずいぶん金が助かるんだろうなとついつい体制側に感情移入してしまう。

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/091129/biz0911290002000-n1.htm
漢方薬保険外に4万人以上の反対署名 厚労省に提出へ 2009.11.28 23:59 MSN-sankei

インフルエンザのおまじない2009/11/30 14:40

高血圧や糖尿病なら、お守りもって自己コントロールということでわかりますが、感染症のお守りとなると、悪疫除けの護摩焚きとなんらかわることないですね。祇園祭り発祥のむかしに戻ったような気になりました。マスクをいっしょに配布するのがナイスでしょうか。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091130-OYT1T00384.htm
インフルエンザ除けお守り、滋賀・長浜八幡宮が授与 (2009年11月30日13お守りは縦7センチ、横4センチ。
「白地に黒色で「長浜八幡宮御守護 インフルエンザ病除け」と書かれている。財布やかばんに入れて肌身離さず持ち歩けるよう、プラスチック板でカバーし、お札のように仕上げている。」「このほか、「高血圧」「糖尿病」など9種類の病の平癒を祈願するお守りもある。いずれも1個500円。当面、マスクも無料配布する。」

モンスター患者と研修医養成システム2009/11/30 21:41

帰りの電車で同科開業医の先生と一緒になって、厄介な患者が増えたと話題になった。
最近の症例をお互いに陳列すると、、、、とうていありえない医療ばかり主張する。パラメディカルを人間扱いしない。ガムかんだりしてるのは珍しくもなく、いきなり弁当を待合で食い始めたりする、などなど。救急のコンビニ受診はいうまでもなく。
医療を、たぶん自動販売機みたいにしか思ってないのだろう。人間が人間相手にやることなのに、そんなに態度が悪くちゃまともに相手にされなくて、それは結局自分の損になるのがぜんぜんわかってない。これ、たいがいはいい年したおばちゃんおじさんたちです。

そこで話はちょっと飛ぶ。
新研修制度が始まって、研修医をあつめるのに、多施設で共有できるマニュアル化された教育システムがある(ようなふりする)必要があるといいだした人がいて、私は、当初、教える側にあまりに恣意的に左右されるシステムはたまらんと思ってたので、それもいいなあと思っていたが、どうもそうではないような気がしてきた。そういうマニュアルに集まるのはけっきょくは、口あけてたら知識や技術を口に放り込んでもらえると思うお客様気分の奴ばかりで、そういうのを甘やかしていいもんだろうかと。
だいたいこの国の医学教育システムはトップをきっちり評価するようになってないし、下は情緒的な反応ばかりで動く。教授クラスは養成システムを考案してそれでいいのかもしれんが、実際にそれを運用させられる現場はたまったものではない。
医療というか、医術というのは、そもそもそういうシステム的育成になじまないのではないか。教える側も教わる側もひとりひとりちがって、そこには生涯の恩師との出会いもあろうし、相性の悪さもあろう。そういう運不運も含めての人生であり、社会であると、最近開き直るように思う。
システム化したら、それを継続運用させることがこんどは自己目的になるだろう。厚生労働省のいう新研修指導医認定プログラムに参加した医師ならわかるだろうが、あんなアホなことをこの調子で増殖させられてはたまらない。

こういうシステムを求めて安心する研修医も、お客様気分であるところはじはじめにあげたモンスター患者と同根のように思う。
迎合してどうするのかと思う。