映画感想集2023/01/14 18:49

昨年8月以来、映画館で見たもの。uplink京都が多い、

ボイリング・ポイント/沸騰」  キャパ越えて仕事なんかするもんやないなあというどうでもいい感想しか出ない。いやキャパ越えんと、自分のキャパはわからんのですがね。90分全シーンノーカット撮影という手法は、ビデオの記憶容量がもつだけ録画できる今の時代には、フィルム限界の15分おきにカットで誤魔化すヒチコックの頃より可能なだけに、いろいろ厳しいと思う、料理も出すしようやったね。バードマンのノーカットはすごいと思ったけどあれは合成だし。
アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台」  関係者には悪夢だろうが、囚人たちが役者に目覚め「ない」のがええんやろな。
NOPE」 いろいろ政治的に正しいのだろうが黒人俳優のイキリがちょっとうざい。頑張ってお話をつくってる。いまどきビジュアルもたいしたことないし、ブレットトレインのほう観たらよかった。
ギャング・カルテット 世紀の怪盗アンサンブル」 もともとフィンランドで人気の原作があるそうで、その辺知らずにいきなりみてもふうんとしか。国民的人気者が国境を越えるのは難しい
Wanda/ワンダ」 リアル70年代アメリカの殺伐としたインディー、カサヴェテスに通じる雰囲気。もうどうしようもないなあという感じしかしない。

ホームシアターでみたもの。
プラダを着た悪魔」  アン-ハサウェイにもメリル-ストリープにも感情移入できるようつくってあるのはえらい。将来に悩む女子大生あたりにウケるわけやなこれ。
オリーブの林をぬけて」  「そして人生は続く」のさらにメタ的続編。いいんですけどね。若くて無学で貧乏な男が勉強好きの女子に半分ストーカーになるんですが、自分も字を読めるように勉強する、となんでいえんのかなとは思った、そういう男の恋、なのはわかるけど。
シカゴ」 「プラダを着た悪魔」でアン‐ハサウェイと父親が見に行った設定だったので、手持ちにあったから見たが、このDVDは歌のほとんどが訳が付いてなくて面白さが減る。どんな映像でも作れてしまういまとなっては正直ミュージカルという形式は舞台でみたいものだし、薄着の女が踊るのを見ても何も思わないのですが、オチはぬるいながらよいものではあった。
テネット」 絵面はなかなかすごいけど、ほんまにこれで矛盾がないのかようわからん。まあ矛盾のないタイムトラベル(逆行ですが)ものなんかないし、映画だと否が応でも最後まで連れていかれるからなあ。あと、安売りDVDははじめにいっぱい広告が入ってうざい。
ファミリービジネス」 安倍元首相が、映画監督になりたかったとか、自分のやってることをファミリービジネスだとか言ったらしいんでみた。人間性の問題を「愛」の問題と登場人物が一方的に言い散らかしてるのがおかしいようには思う。ただ、地位そのもので食うもと貴族富裕階級と、仕事を渡り歩くビジネス層のあいだで、自分でやっていくだけの「家業」をもつ旧中間層に関する欧米社会の思い入れはけっこう強いそうで、その「家業」を犯罪行為に持ってきたこの映画はパロディとしてそこそこ「刺さる」らしいのですな。
永遠の子供たち」 デルトロの映画は数作しか見てないが、たいがいあっち側にいってしまう。いってないパックリムもあったけど、実はあれもあっちにいってたんかな。
パラサイト」 同名のものはあるがこれは原題「The Faculty」で宇宙からの侵略ネタ。20 年前ぽいつうか、いきなり巨大化するけどどこからその質量と思うし。途中までボディスナッチャーやけどあとはそれなりのパターン。それなり楽しくはあった。 
あの頃ペニーレインと」 70年代にありもしない郷愁をかきたてられるような2000年の映画。ペニーレインとの距離感が若者。最後のモロッコ行きは、おとぎ話にしたかったのだろうと。自尊心は大切。
フォレスト・ガンプ」 いまより単純だった世界の総集編。
運動靴と赤い金魚」 致命的なこともおこらない、いい映画じゃないか。
真夜中のカウボーイ」 都会に出てきた、層には刺さるんだと思う。つまり都会の子にはウケないと思うがどうか