稲亀石の、田舎目医者日記

今日はぜんぶで８件、トラベクロトミー併用白内障手術、前房洗浄のほかは白内障手術ばかり６件。私の執刀は白内障手術１件と前房洗浄のみ。剥離等がなくて、緊急はこの前房洗浄した外傷性高眼圧のみ、予定手術ばかり。
もちろん手術しないときは基本的に外来に出るわけですが、重傷者がいないと気分が楽です。こないだから手術がうまくいってももとがすでに悪くて失明に近い状態な症例がころころあったのでねえ。

夕刻、救急外来（２次）に、眼に砂が入ってころころするという人がきたと連絡。緊急性や入院可能性があるとは思えない。今なら開業医の先生はふつうにやってられるのでそちらに行ってもらいたいが、どうしてもうちでというなら病棟の仕事のあいまに、３０分くらいで救急外来にいけると思うとルールのとおりに連絡。目を洗ってとれないごみがあったら綿棒でとって軟膏を入れて明日また外来に来てもらうことになるわけですが、そうするまでもなく開業医に行くということでした。
申し訳ないのですがそういうコンビニ症例（診たわけではないが）で救急外来に即座に受け入れていちいち救急管理加算をとっていては、救急医療も医療予算ももたないのです。気分はよくないが仕方ない。