書籍のデータ入り端末販売 ― 2014/12/04 20:24
なにこれ、と思った。
コンテンツの指定も追加も入れ替えもできない電子書籍端末が、紙の本の値段の2割引きで買えますってあんた、、、
産経新聞 2014.12.2 14:04 「全集」収録ずみの電子書籍端末、大日本印刷が発売 コンテンツは追加できず」
「大日本印刷は2日、最大100冊分の電子書籍をあらかじめダウンロードしてあり、購入後、簡単な操作ですぐ読むことができる読書専用端末「honto pocket(ホントポケット)」を11日から発売すると発表した。自分でダウンロードするなど面倒な作業が不要で、文字を大きくする機能もついており、同社は「年配者にもぴったり」としている。」「具体的には、「アガサ・クリスティー全集」(100冊、7万4800円)「名探偵ポアロ・シリーズ」(43冊、3万2800円)-など。端末に別の電子書籍をダウンロードすることはできない。」「同社によると、「該当する文庫本をすべてを買いそろえるより2割ほど安い」とのこと。」
数年しか寿命のない電子機器売りつけるにしては、コンテンツの金を取りすぎだ。どこ製か知りませんがタブレットなんてどうせ3-4年しかもたないんだし、データだけ広くばらまくこともできないんだから、モノの所有欲を満たせない100冊なら2万円で十分やろう。たぶんたいがい全部は読めない。
団塊以上の年配者に限らず、ネットに親和性のない人は少なからずいます。
あちこちからなにがしかの方法でコンテンツを手に入れるのが苦にならない人よりは、ぜんーんぜんわからん、という人のほうが圧倒的に多かろう。 Kindle ですら触るのなんだかという人も多かろう。ものを読むのは好きだが本は場所をとるので、なんとかならんかという人もいるだろう。
だから、コンテンツ固定の端末を売るという商売はわからなくはない。電子辞書だってあるんだし。
製品寿命もあるから古本屋にも出回らない、いいアイデア、なんだろうかねこれ。
そこそこちゃんとした本に見えるっポイカバー付けて、「アガサクリスティ全集」とか題名も印字して売るんだろうな。
しかし、こういう端末のメリットである、共有化とか、移動の容易さを、まったく無視したビジネスモデルはどんなものかと思う。問屋が小売店すっとばして消費者に直接物を売ろうとして、小回りが利かず、使いまわしの悪さばかりが目立つ感じ。
取次ぎとして、一般書店も含めた(現実的にはTSUTAYAやコンビニかも知れんけどw)、電子端末のカスタマイズと販売のネットワークをつくれば相当なビジネスチャンスじゃないのか。
つまり、この報道のビジネスモデルでは、もっと末端で、個々の顧客向けに電子端末をカスタマイズして(リクエストどおりに中身を入れて)売る、昔での一般書店の立ち居地のお店が、日本でのありようとして、ぬけているんではないかい。
5年で読めなくなるという期限付きで、、自分の読んでみたいもしくはもっておきたい本のデータをを、100冊2万で集められるなら、私なら買う。
自分にデジデータ集めるスキルがなければ、です。現実の私なら自炊して PerfectViewer で読むよw
そもそも、出てから時間のたった作品のデジタルデータなんてものはパブリックドメインにしていくべきで、何度落としても惜しくないくらい安くしたほうが結局金になると思いますし、ましてや移動不可能な端末に入れるものを「2割引」ではねえ。
ところで、これは「本そのもの」でもなく「データそのもの」でもなく、「データの入った端末」つまり「中身のいれかえられる(ここでは入れ替えないけど)本」のやりとりであるところがびみょーに応用性がありそうな気はする。
データの入れ替えをできるようにしたら図書館なんかでも使えるシステムになるかな、図書館がデジタルデータを収集保管するところからはじまりますが。
by 稲亀石 [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
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