古本さがし2010/08/21 02:01

通り一遍の「本」は、ネットで探せるようになってありがたい。
古本も、ネットで探しやすくなったもんです。

古本屋に関しては、1980年前後、京都のあちこちの古本屋で、自販機本の山から「太田裕子」のグラビア(てかヌード写真)をさがそうとしてほじくりまわして嫌がられた覚えがありますが、そんなもんはネットでは探せません。ちゃんとしたタイトルのある本になります。

私の探す先は、紀伊国屋か amazon 、米国 amazon、「日本の古本屋」サイトか「Book off Online」。もっといいとこありますかね。

25年前に読んだ曽野綾子の短編集「生命ある限り」。熱帯で、暑いけだるい午後に足を怪我した知恵遅れの少年が海で泳ぐ短編だけ覚えていて、もう一度読みたくなったわけです。
あの、こうるさいばあさんの文章は嫌いではない。ナンシー関、山本夏彦なきいま、知名度のあるメディアのコラムで、ワンパターンではあっても過剰にニュートラル(なんやそれは)な発言をできる数少ない人だとおもっている。ただし、勘違いもするキリシタンなので、全面的に信頼はしていません。ご本人も信頼されてたまるかと思ってられるだろう。
「日本の古本屋」でいくつかあるうちから選んでオーダー。東北の業者。

白川静の「字通」の値段もチェック、なかなか安くなりませんなあ。

洋書ですが、Lloyd の映画史シリーズ、30年代から60年代まで4冊は85年にロンドンで買い、70年代分は5年以上前にネットで買ったが、無声映画分があるのに気づいた。
米尼でオーダー。アメリカで、外国からの発注をうけいれてる業者を注意深く探す。アメリカ国内のみ発送の業者がけっこういますしね。

寺町河原町には古本屋も少なくなった。モニターの画面じゃなく実際の本棚を見ることには格別な意味があるとも思いますが、日本的世界的にこうお手軽になっては、ターゲットをしぼってはなおさら、わざわざ狭い地域で目的の本なんて探せませんわね、さらに専門性の高いもんはむしろ一定の本屋に集まるかわかりませんが。

一般的な書籍については、むかしの本がネット電子書籍として落とせるようになったら、古本屋はつらいでしょうね。新刊なら尚のこと、印刷製本流通にかかわるんだから、そりゃデジ化を業界あげていやがるのは当然ですわねえ、、、、

このまま書籍の、デジ化がすすむなら、まずは文庫本が攻め込み対象でしょう。著作権切れの古典にくわえて大量の新刊ラノベなんて最適と思います。
ちゃんとした装丁の本は、その少数が生き延びるかもしれんけど、かかわる印刷業者装丁業者ともに、額縁屋、いや下手したら仏具屋の仲間になるかもしれません。

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