どこまでやらせというんだか 佐賀の原発番組2011/07/09 17:56

べつに、賛成のメールを出せと社員に強制したんじゃなく、「こういう番組があるので、原発再開に賛同できる人はそのように意見表明してください」程度のことだったんじゃないかとおもうのですが、内部告発ぶって実際にどういうことがあったか肝心な報道もなしに一方的に叩くのはどうなのか。実際強制なんて出来るはずもないし、こうやって情報がさっさと表に出ているわけで。
それをいうなら、「反原発」に、それなりの組織票がないわけない。一方的なものいいはどういうことなのだろう。

そもそも、こんな番組で意見を「公募」したところで、どこまで意味があるものか。
思った通りに「ニュートラルな」意見が集まると思うほうがおめでたい。むしろ「社員だが、うちの会社はよくやってる」くらいの意見があったほうがまともではないのか。

むかし「楽天」が仙台地盤の新球団の名前をネット公募したら「楽天ライブドアズ」だの「仙台ジェンキンズ」だのという名称に票が集まり、あっというまに公募を中断したことがある。
ライブドアはTV局買収をめぐって楽天と当時のライブドア社長堀江氏に確執があったからでてきた名前だろうし、ジェンキンズにいたっては、拉致被害者関係のもと米兵の名前が印象的だったからだろう。
主張する場所を与えたからって、主催者の思い通りにかしこまって語るはずもない。経験のあるものにはわかるが、そうじゃなくても想像くらいできないのかね。人間は自動販売機ではないし、日本人にはアングロサクソン式の自己主張フォーマットはないのである。

検証も出来ない公募番組など、しょせん、「なにかやっているふり」でしかない。仕事してるふりができなかったといわれてもね。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011070902000182.html
九電やらせ 番組前、佐賀県に情報 2011年7月9日 夕刊 東京新聞