できもしないことを目指してはいけない2022/02/09 16:36

コロナでは、医療機関から報告された検査陽性者は保健所が管理、ホテル療養も入院もなにもぜんぶ入院管理センターが差配することになっているが、まったく手が回っていない

いまのスキームでは、
〇 有症状でかかりつけ医のいるコロナ患者も入院入所は保健所の連絡待ちつつ自宅待機のまま対症療法。
 緊急事態では救急車呼んで自力で行先を探す
〇 保健所からの指示は数日かかる。
〇 保健所がmyHer-sysIDくれなければ患者側から状態も報告できない

発症者への保健所からの連絡がとにかく遅く、自宅療養のまま、はじめてかかってきた電話が発症10日目で「療養解除していい」というものだったりならまだしも、10日目でもかかってこないこともあり、現場医師が療養解除と説明していいものかどうか困っている模様。

医療衛生企画課に医師がといあわせたところ、
あくまで保健所からの療養解除通知の連絡をもって療養解除となる。たとえ自宅療養期間が過ぎたとしても、保健所からの連絡があるまで自宅で待機」
らしい。立場上そういうことになっているそうだ。
自宅療養者へ届く食料品などの支援物資は、今や療養期間が終わってから自宅に届く状態。
役人の立場をまもるために市民が不便を被るというのはどういうことか。

これをもって現場を叩く気はない。各区にあった保健所が統廃合されたままで、手が足りないのは当たり前だからだ。
だが、それでも「統廃合したおかげで意思決定や通知が早くなった」と市当局が強弁するのはいただけない。実際に手が足りないでは意味がない。

電話診療所はこの6波では未開設、府医師会は開設を申し入れるも、市は重症化しそうな自宅療養者はいないと拒否、そんなはずない拾えてないだけだろうと医師会長は市との会議で突っ込むも市は受け流すだけ。府にも開設協議申し入れ中、とのことです。
保健所の手が足りないとは意地でもいえないか。

知人高齢者は有症状でもホテルより自宅(広い)療養希望し、どうせなら病院入院希望したら高熱の人優先だからダメといわれたそうな。
無症状者軽症者を市中に放置するならこれはもう結果的にふつーの風邪の扱いです。

管理もできないのに無料検査所があちこちにあって、無症状陽性者が登録のために一般診療所にいっても、症状がないから受付られないことは多く、検査キットも入手困難状態。

無症状者が宙ぶらりんになる構造がずっとあるのですが、症状が出たらかかりつけに行きなさい、はいいとして、だったら無症状者の市中無料検査センターなんかやめてその分濃厚接触者の検査体制を厚くするか、無症状濃厚接触者の行動制限やめるか、どっちかにせんともたんでしょう。

開業医も、発熱患者に、これ調べてコロナだったら周囲が濃厚接触者になって、みんな動けなくなるけどどうする、ときいて、検査しないでいいといったらもう調べないところが出ている。
もう、事実上野放しになってる。

病院の先生方の印象では、この第6波は、とにかく基礎疾患のある、入院通院中の高齢者がどんどんかかって、ことによると重症化していく、というところらしい。かかりつけをたくさんもつ病院は往診や電話診療までぜんぶひっかぶって身動きがとれないと言ってる。当然救急受け入れ不可。

家庭内感染がメインでそこからどうにでも拡がるんだから、無症状濃厚接触者を行動不能にすれば社会は動きませんて。医療従事者は検査して陰性ならその日は行動制限なしといっても、検査キットはたらない
そもそも、ほかの業務は7日だかやすむというのと別扱いにする論理的整合性はないし、その休み期間もご都合でどんどん変わる。

2歳児マスクにしてもそうなのですが、、、
いろんな規制にしても、そんなことは無理だしそうなると無意味だから別の方向で考えよう、になぜならないのか

無症状者まできっちり管理することはもうできなくなってるんだから、現実を認めて、基礎疾患ありの高齢者の隔離と、有症状者の管理だけとにかく考えたらどうなんですか、入国制限もやめて

それだけでもずいぶんリソース節約できるし社会も動くと思うのですが。

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