DIC川村記念美術館への行き方2024/09/18 09:18

来年閉館で、なんかいろいろ話題になっている DIC川村記念美術館です。

美術館HPのアクセス情報では、送迎バスが佐倉駅と東京駅から出ている。
朝東京駅あたりから出るにしても、ほかになんかないのかと思ったら、総武線快速で物井駅までいって、コミュニティバスでいく方法がぐぐるマップに表示された。
このコミュニティバスは一日に数本なので、他の時間帯や帰りを検索しても一切表示に出ない。到着は佐倉駅からの送迎バス始発とそうかわらないようではある。
まったく土地勘ないままにつかってみた。

物井駅前に9時ころ到着、なーんにもない。コミュニティバス乗り場には発車直前もうひとり乗客が来た。このひとは途中で下車、このルートでいくのは私だけ


ほとんど大型ワゴンサイズのマイクロバス。途中、遠くに住宅地を望む田んぼのわきの、狭い道を走る。対向車が来ると、お互いに融通しなければならない。


10分ほどで着いた西福寺つー降り場から、すこし歩くと、ぐぐるマップは、この左の、木立の道を行けという。アスファルトのほうは、ぐるっと大回りになるのです。


不動さんのようです。


そのまま坂をあがっていく。なにこのトトロ感



うしろからトラクターが来て、木立に入って避ける。会釈して通り過ぎて行った。




もうすこしいくと、平地が見えてくる。



畑のむこうにみえるのが美術館です。



帰りは素直に、送迎バスに乗った、いや、本当に選択肢ないのです。
車でもいった。この道に気づくことはまずないでしょう。

美術館の内容についてはいろんな人がいろいろいってる。私に大したことがいえる筈もない。レンブラントだけ浮いてるなあと浅薄にも思った。これも余計なお世話です。
少し間あけていったら同じ作者の作品が入れ替えられていて、ふうんと思った。

DICの研究所のそば、会社の敷地にたっているわけです。独立採算の財団法人になってないので、あくまでも会社の一部。集客が直截に収益、そこから自治体税収に反映はしないでしょう。
交通機関だって送迎バスか客の自前の車です、自治体がなんか特にするわけではない。
ここに来た客が市内を回遊するかというと、まー国立歴史民俗博物館は複製ばかりとはいえけっこう楽しい代物なんですが、送迎バスは日に一度しか立ち寄らないし、JR客はその前におりてしまうでしょうし、そもそも客層が違うように思う。武家屋敷だってすまんけど大したもんじゃない。面としての魅力はない。
まわりの畑に、閉館に反対して、地域の宝とかかいてあった。
でもねえ、たまたま会社の敷地にあるだけのもので地域とのつながりがあるようには見えないのね。

ロスコ部屋が有名です。そこで、朝一錠薬を服み忘れたのに気づいて、ソファに座ったままそれを口に入れたら見張り番が飛んできて、薬だろうが外で服めと言い渡してきた。
別の日、売店では、商品の発売元をあとで調べようとコンデジでちゃっと撮ったらメモで書けとやっぱり販売員が飛んできた。
二階の吹き抜けから入口ロビーの天井をちゃかちゃか撮ってるひとがいて、それみてほかの客もスマホで撮ってた。別の日に私が一枚そこを撮ったら警備員がやめろと飛んできた、何が違うのかわからない。

私立の美術館なんで文句言う筋合いはない
お好きにとは思いますよ。大企業の一部門として創業家のお宝を見せてやる業務を社員たちがこなしてる感がひしひしとする。美術館の雰囲気じゃなく、見張り番も売店販売員も茶店接客係も、あくまでも「社員」なのよね。
偏見ですみません。
独立採算だと、自力でひとも集めんとあかん給料も一流企業のようには出せまい。まともな管理能力のある館員だって雇えないんじゃないかね田舎だから。どの係員も異様に役人くさいのは、むしろ優秀さの表れかもしれない。

永続性を考えるなら、ふつうは会社から切り離して財団法人にします。そうしないなら、なんかあったら売って業務の助けにしたいというのが創業者のスタンスということになる。実際そうだとどっかにあったかな、気のせいか。
であればもう、日本の文化のありようとかいう問題ではないいままで結構なものを見せてくださってありがとう、というしかないでしょう。
全都道府県から閉館反対署名が来たそうです。ひとさまの持ち物の使い方に日本中の人がいちいちいちゃもんつけてる状況。

本社業務で損が出たので、こんな客の来ないところは引き払い、いくつか売って金にして、もっと町中に移して、というんですね。
会社の全体会計からしたらこの美術館の運営なんて大したことないし、株価自体はぜんぜん動いてない

あのトトロみのある小道をたどっていけば、単に、こんな辺鄙なとこでやるなと株主がキれたんじゃないんかという気になりますね。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://inakameishi.asablo.jp/blog/2024/09/18/9717639/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。