態度を問題にする患者もいます でもねえ2011/12/01 22:23

昔の話です。

隣の若手が患者の話をきいていた。
もともと片目はみえなくなってて、近医で、緑内障といわれ手術した、そのあと点眼してるが最近眼が腫れるのでこっちにきたとかいってる。
前の診療情報がないとわからないのでとか形どおりに若手は答えてるのですが、患者は、今の状態を見てどうかと思ってきたとかぐだぐだいってる。時間をとるので待ってる列も長くなってきた。

そのうち、若手は首をひねって、カルテもって私のとこに来た。
それがどうもよくわからないので、あーちょっとみせてくださいと、若手の診察ユニットにいくわけです。

緑内障といわれ、白内障の手術した、ぜんぜんみえないという。角膜の後ろにべったり虹彩がはりついて、瞳孔領には凝血。それでも眼圧は25mmHg.。これ、このまま眼球癆になるところじゃないのかな。眼瞼はたしかにちょっと腫れてるが、最近ましという。じゃあなにをしろと。
前のところでやってること、出た目薬、そのへんがわからないと、この状況の評価なんてできない、と普通は思うし、私もそういった。眼の中は透見できないのでどうなってるかわかりません。腫れるのは手術の関連も、点眼によるものも考えられるが、点眼薬は理由があって出てるものなんだからこっちで勝手に変えたり足したりできません。
こっちにも患者が待ってるので、わかりやすく端的にいうわけです。

そしたら、そんなにはきはきいうなと怒り出した。
どうなのかわからなくて心配で来ている、どうしてくれとはいってない、今の状況がどうなのか知りたいから来た、なのになんでぽんぽんいうんだ、と。

アホらしいので、すまんけど事実はいうしかないし話し方がどうのといわれても困る、病気のことだけまず考えてくださいといって、あとは、主任ナースに任せた。

主任ナースは、前からの医院の診療情報がないとねえ、といってる。
いや、そういうことじゃないんだよ。
いままでどういう経過であったといえ、すでに光覚なしの現状ではなにもできない。治しようのない、この不満のかたまりを、現在進行形でかかわらねばならないいろんな患者がいるところで、わざわざ前の先生から名乗って引き取って相手する余裕はないよ。
若手を別室に呼び出して、あんたあれあとあと面倒みられるの?ときいた。いやあちょっと、というので、だったら気楽に診療情報とかいうんじゃないよと釘をさした。

いまの保険制度では、医療するのに腕は関係ないし、また日本人には「評価」ということができないので、なにがあっても驚かない。
でも、、なんぼフリーアクセスといっても、気に入らないからここから先はべつのところでというのは難しい。どこにどういうものが隠れているかわからないし、手の出せないものには手は出せない。

公的病院はお助け医療相談室ではない。目の前の患者の病気に、手を出せるかどうかをいつもシビアにみているのだし、そういう目で見ている以上、治せるのか、そのためにはどうしたらいいのかということをまず言う。セカンドオピニオン相当のものを求めてやってきて、延々時間を取った挙句、なんで事実を言われて怒るのか。
私はきっちり丁寧語を通してつかっている。問題になるような名詞はいっさい使っていない。
「治してあげますまかせなさーい」といわれなかったから難癖つけてるだけじゃないかと思いたくなる。

病気がつらいのはわかる。しかし、「治せと言ってないどうなってるかだけ教えろ」というような方が、どこにいっても大いにもてなされて丁寧にゆっくり相手されるとは思わないで欲しい。医療は癒しであるという考えは正しいと思うが、一般市中病院にそれをばらまく余裕はありません。あればいいと思うが公的保険でそれをできるようにするのならさらに財政破綻するだろう。

古酒で宴会 いった店(京都、長浜)2011/12/05 14:51

かって日本酒関係であれこれ動き回られて企画等もされた人がいた。倒れられてしまい、前のこともかなり忘れられてしまった。
この方を中心によく飲み会もあったのですが、すっかりなくなってまって5年以上たつか。酒屋さんに預けてあるものがたくさんあるのを、皆さんで飲んでしまってくださいと家族が言われた。
戻ってこられないのはとても残念ですが、ともあれたまに飲み会をさせてもらうわけで、先日の内容は以下。

波瀬正吉 袋吊り 一番斗びん H12BY
波瀬正吉 雄町斗びん
奥播磨 零番斗びん
秋鹿 H11BY (or H10BY?)
志太泉 純米大吟




酒屋さんの離れの2階でいただきました。15年前からののんべたちは、最近重病にかかった者たちがごろごろ。歳を実感。

ほか、いった店。

「イルバッカナーレ」 京都伏見大手筋かいわい イタリアン
メインだけでいいからがっつり食う、という設定では、ありません。むかいの、定食居酒屋方向の「トスカーナの食卓」とかぶらない努力か、前菜とデザートが、こまかく何品も一皿にのる。
パスタメインのAランチでも1.4Kほどです。コース仕立てでこの値段からというと、頑張ってるとは思うけども、サラリーマンの日々のランチには絶対に高いし、ママ友やマダムたち(いまさらな表現)のちょっとしたお昼にいい雰囲気ということなんでしょう。支払いはレジに行かねばならないにしてもね。
リーマンにしてもマダムにしてもこのあたりにそういうものがどれくらい生息してるのか謎ではある。

「十二家」 伏見桃山駅前 和食
ランチは定食のみ1.4Kあたりから。値段については上記とおなじ感想。
コンセプト先行、あれこれ詰め込んで懸命に高い値段にしてるが、和食ファミレスにみえる。悪いとは言わない。おっさん向けでないにしても、「気楽に入れてちょっとよさげっぽいものの食えるおちついた和食屋」というのがじつはあまりないからね。数人でやってきて、「更科」じゃせわしないし、「魚三楼」にふらっとは入れないし、かといって「櫻」のランチというわけにもいかない状況はあろう。
それにしても、ここの和食は、品数充実の分、つくりおき感もつよいねえ。2品ほど、熱いものをいれてくる、天ぷらと、あとは煮物とかになるのですが、、、、、えーと、リンゴの天麩羅ってw
いろいろトライしてみてるのでしょうねえ。

ガイシュツ店では、、
          
「セカンドブーズ」 長浜
「アンカーポーター」ですべておkですw
揚げ物は時間がかかるのはわかるけど、オーダーしようとすると、30分くらいかかるけどそれでいーのかと脅す感じになるのはどうだかと思う。
それに、17時の10分前に「open」と出ているので入ったら「まだ準備中です」と追い出された。寒いさなかに10分ぐらい中で待たそうともせず仕入れかなんかのモニターを見ていなさる。「openとでてるけど」といったが、関係なし。もちろん別の店に行きましたがね。
アンカーポーター以外にとりえあるんかと言いたくなる罠。

「能登」 長浜
本もろこの塩焼きがうまかった。

などなど。

久しぶりに近所の「なか卯」にいったら、紅しょうが、置きっぱなしではなく、いちいち客ごとに出すようになってた。一味もテーブル上にみあたらず。
狂牛病騒ぎのときに牛丼の味がかわったので、いまの和風牛丼はむしろむかしの味に戻ったんでないかい。
うちの浪人生と高校生は、ふつうになか卯になんかいけるだろうし、わざわざ朝ごはんと称して父親引っ張り出してぶらさがるのはやめなさい、ってここで書いても仕方ない。


大阪「都」にして区議増産、市はなくすのか?2011/12/06 21:05

まあどういう名称にするにしても、東京をモデルにするということで、区長の権限強化とかいってらっしゃるようです橋下氏。

でも、その路線でいくと、けっきょく区長と区議会をまともな行政単位にしたうえで市長と市議会をなくしてしまわないと筋が通らん、というか、2重の解消どころか3重になるだけなんじゃないですかね。

24区で80人以上の市議がいる。区を統廃合しても、ひとつの区の区議が10人以下では議論にならないだろう。ひとつの区議会に定員20名として4区で済む筈がない。済ませろよと思いますけどねw
つまり、区長公選で区議会をまともにつくってしまえば、合計で、市議会よりはるかに多くの政治家の就職先にはなりそうなので今の市議にとっても悪い話しじゃないと思うのですが、既得権の範囲が減りそうなのがなんだかというところでしょうか。

そして、市議会を解散し市長をなくしてしまった橋下はその実績を持って国政へ、ってとこでしょうかね。

そんなにうまくいくんだろうか。

国政に出たら、日本も解散してしまいそうで怖いんですけどねえ(笑
以上、ようわかってないもんの妄想ということで。

手術しにいける病院2011/12/11 22:18

当院では、登録医は手術してもらえるようになってる。もちろん入院中の患者の面倒はスタッフがみる。
手術点数からの収入の最大5割まで報酬として出すようにもしていて、どうぞやってくださいと言っているのですが、ご近所の開業医の先生はぜんぜん乗ってくださらない。
ま、する気があるなら自前でするわね。

田舎なので、自前で手術するスキームが新規開業でも成り立つのですが、都会では、いまさらなかなかそうもいくまい。
「年間1000件する気のない開業医はけっきょく自前ではやらなくなる」と言い切る先生もいらっしゃる。そんな数いまさら無理じゃないか。

そこそこ病院でちゃんと手術してきて、最近開業した、月にできそうな症例は10件もないけど手術したいという先生なんかが登録して、手術しにいける病院があればいいと思うのですがねえ。

自分でやるとリスク高いし、アメリカ並みに白内障緑内障は日帰り硝子体でも1-2日で退院なら受け持ち病院医の負担も少ない。報酬がそんなになくても、「自分がやって、あとは自分の医院で通院で経過見る」ということができるのは大きいだろう。
近いことをやってるところはあるようですが。

私は以前、大学でデーサージェリーやっていた。そのとき、これを登録医に開放すればいいのになあと思ったものだった。というのは、デーサージェリーのスタッフが増えたわけではなかったので大学医にとっては仕事が増えるだけ、私のような物好きは面白がってやっていたが、全体では盛り上がらず、けっきょく休止状態になって、いい機械を入れたのにみな入院患者用の手術室に移されてしまったのである。

一般病院でやるにしても、いまどき別ユニットでデーサージェリー部門作れる施設なんてそうそうないでしょうし、こういうことは日本の都会じゃ大学が音頭とらないとのりにくい。
大学教員のバイト先病院をつくって地元の先生と軋轢起こすより、よほどお互いのためになると思うのですがねえ。そういう、開業登録医メインのところなら、大学からバイトに行ってもそう顰蹙はかわないだろう。

田舎では、手術なんて面倒なことをするために病院があるんだからやっといてくれ、という感じでまあ、ありがたいといえばありがたいのですがね。

Milkblossom matsubara ほか お店 京都 など2011/12/14 00:55

「MILK BLOSSOM Matsubara」 喫茶洋食 京都
北野の商店街、出町の商店街とならんで安くて庶民的として知られてきた伏見の納屋町商店街。私は、20年前に長崎屋にいって以来ですがその長崎屋はすでに建物ごとなくなっており、川魚屋なんかもあったと思うがみあたらず。
南のほうは竜馬通りと称してそれっぽい感じにして、寺田屋と酒蔵みにきた観光客にはよさげなつくりになってますけどねえ、大手筋につながったアーケード部分のガラガラ感がなんとも。
大手筋商店街はまだそこそこ客がいる。こっちも川魚屋がなくなったらやばいとおもう。




納屋町、カレー屋があったはずと思ってやってきたが、うろ覚えで見当違いになってわからず、だったら「ミュラー」で蕎麦食うのもいいけど、その前にショーウインドーでふとビフカツを見かけてしまった。食わないわけにいかない。
奥まったところにあって、常連の多い喫茶店、さらに奥に長くて、カウンタにいるマスターらしい人はそこそこ若い。




ビフカツ、皿はともかく肉自体については、似ているのは、いまはない、川端三条「加茂川寿司食堂」かな。固めで薄い肉にしっかり衣がついている。色は濃いけど焦げ臭くない。肉はもっといい。これは、当たりです。1.1K。
食ってるうちに、加茂寿司では刻みキャベツにケチャップスパゲティで850円だったかなあ、ビール小瓶はスタイニーだったなあと記憶がフラッシュバックしてきたのでほんとにそこそこ似てるんだと思うが、なににしても今更確認はできないのでなんとでも言えますw

ガイシュツ

「グリル花」 長浜
湯豆腐もいいし牡蠣フライもいい。海老ライスも軽く食える。
おばちゃんは暇そうやし、もうちょっと客こんかな。
来すぎても困るけどね、でもそんなことは、この町ではもうあるまいなあ、残念ですが。

ほか 「重兵衛」「アサヒスーパードライ」京都「大興寿司」大阪など、いつものように。
ちょっと忙しくてあまりあちこち行かれなかった。

PCのハコを替えてすごく静かになってうれしいが、替える前の電源の向きが間違ってたんじゃないかという気もする。マザボのスタンド金具が重要と思い知った。

「ウルトラセブン」を見直してる。怪事件があって、怪しい奴が自己紹介し、変身するって、ほんと「能」の形式ですな。

トリュフがわからん 映画 リアルスティール2011/12/19 23:30

週末の京都は野田泥鰌首相と李あきひろ大統領のおかげで非常に動きにくかった。烏丸通はいつでも封鎖されるように蛇腹が用意されてた。
なにやってんのかと思ったら、従軍慰安婦であきひろは「誠意を見せろ」といい泥鰌は突っぱねて見せたと報道。
韓国からの女性のほとんどは妓生などの売春婦で、リクルートしたのは軍人とはつながってるとはいえ民間組織、お金も軍票だが払われてたわけで、少女を拉致して犯しまくったような印象を与えるのがどうかと思うが、ありもしなかった南京大虐殺といっしょで彼らにとっては固定の事実らしい。
げんなりしてたら、偉大なる首領様が実はそのころなくなってたそうな。そのへんの話をするのが実は目的だったんでしょうな。国際政治はなかなか裏がたいへん。

というところで、、、、

京都で10年以上やってられるイタリアンがある。パスタは2K以上、2の皿は基本4K以上。Tボーンステーキだのカツレツだのあるところをみると北イタリア料理ということと思う。ワインも北から並ぶ。
しっかりした味だし、一部ヤンキーにみえるもののサーブもまとも。デカフェのコーヒーもおいてる。車を出すときの誘導だけはご愛嬌だったがそれはいい。しっかり金もってそうな常連がやってくる。にぎわってます。
名前を出さないのは、その店で食っても、トリュフのありがたみがわからなかったからだ。白のトリュフをパスタの上でスライスしてくださったのだが、すでにずいぶんふりかけられたチーズの香りが強かったので負けたのか?そんな作り方するかな。
そもそも、トリュフ、どこで食っても、旨いと思ったことがない。
ワインスクールに行ったとき、講師が「トリュフはほんとに旨いですよねえ」と言われた。
いくところいくところそんなに変なものがあるとは思えないから、やはり俺の口がおかしいのだろう。
そんな男があそこがよかったのどうのというのが、身の程知らずなのだとは思っています。


で、娘の人といく映画ももうこの12月で、しまい。親が受験生を連れて行くわけにはいかない。
私が受験生のころは、こっそりオールナイトに半年前まではいってたけど。

「リアルスティール」
ATOMをほとんど擬人化しないのがあちら風というか。お話はロッキーとチャンプですが、こういうわかりきったものをそこそこちゃんと仕上げられるのは羨ましい。
暗い長いハイウェーのところどころにドライブインシティがあって、そこだけやたら明るくて、モールや、遊園地があったりする。ちょっと辺鄙なところでなんだか変な奴らがごそごそ集まっていてもさっぱりわからん、という状況は、アメリカを知ってるとすとんと腑におちますが、日本人には身体感覚としてわからないのではないか。
あのロボットをあの崖の下から子供が掘り出して引き上げてもってくるのは無理やろう。ま、そこが「本当のおとぎ話の始まり」としての起動装置になってるんでしょうが。
日本で作ったらあっというまにべたべたになって、ATOMは倒される寸前に涙を流して自分で動き始め、演技もしょぼいししゃべりも悪い役者の下手な見得切りをカメラはえんえん写し続けるんだろうなあ。いや、なに勝手にひがんでるんだという感じですが。

自炊は止まらない JASRAC は消えてください2011/12/25 09:33

むかしの教科書のほうが詳しい分野というものがある。ある時期まで流行ったがその後廃れたということです。その分野にいる人口は発展にもろに影響するので(逆ではないです、「人は意外と合理的」参照してください)、さびれてしまってはもう鼻血もでない。

ちなみに、あらたに興隆する分野というのは、いままでの分野を発展させるのではなく、ちょっと関わりがあってでもまだ余裕のあるところで人が足りなくて工夫が生まれてパラダイムシフトするのだと思う、イングランドの産業革命しかり。

論文指導するにあたり、いまの教科書にはちゃんとのってないことを関係文献も含めてむかしの教科書をコピーしてわたすのだが、コピーして郵送してたんじゃあまりに手間ががかかるので、電子化してメールに添付する。当然、「自炊」したのですが、70ページいちいちページごとに(スキヤナ面は見開きには小さかったので)スキャンしてPDFまで1時間ほど。
なかなかしんどかったのであった。金出して自炊してもらう人の気持ちがよくわかった。

日本の家は小さい。本をおいておいたらつぶれてしまう。電子化は当然の要望だし、自分ではとうていしんどいので金出してやってもらう、のどこがいかんのかと思う。

電子化して流出が困るとか、作者が求めていないとか、それは本来の反論にはならない。
業者じゃなけりゃもっと流出すると思うぞ、「自分がやったんだから人にあげて何が悪い」になる。金出して買った本をばらそうがどうしようが作者が何を言う筋合いのものでもない。

http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20111221-OYT8T00386.htm
「自炊」代行2社を提訴…人気作家ら7人 (2011年12月21日 読売新聞)
「作家の東野圭吾氏、漫画家の弘兼憲史氏らが20日、紙の本を裁断してスキャナーで読み取り、自前の電子書籍を作る「自炊」の代行業者2社を相手取り、著作権侵害の恐れがあるとして、スキャン行為の差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こした。」

ただし上記の件では業者もやりようがあったろう。「作者名のわからない形で持ち込まれた場合私たちにはお断りのしようがありません。」と反論した上で、「この作者たちは自炊を拒否していますので、持ち込みの方はご留意ください。」とサイトにでものせてあとはほっときゃいいのである。

ここからはちょっとトーンが意図的にかわるのですが、、、
作者、出版社、印刷者、取次ぎ、さらには解説に引っ張り出される身内もふくめてビジネスモデル(利権とまではいわないが)ができてるところで、その源泉たる「本」を、ただの受け手のはずの読者がいじくってビジネスモデル自体を阻害するのが嫌なのはわかるが、おなじものでいつまでも儲けようというのが甘いのである。
作者は執筆料、関係業者は初回出版料でつつましく儲けて、あとは、自炊するのがアホらしくなるような値段で電子書籍を売ればいいのである。出版は、電子じゃこう立派なものは出来ないという形でがんばんなさいよ。
音楽は近い形になりつつある。まあ文学に「コンサート」なんてないし、一回性の低いものだから同じには出来ないにしても、無理やり文句つけたって自炊は止まらない。

読者のほうは、自炊拒否の作家は読まない、でいいと思いますけど、それ以前に、作品の面白さは気になっても、作者がどう思ってるかまで気にしてられない読者が大半だろうしそんな読者を相手にして仕事してることぐらい理解してあきらめたらどうかとも思う。
上記ですと、東野圭吾、弘兼憲史、浅田次郎、大沢在昌、林真理子、永井豪、武論尊の各氏。ま、今後のビジネスモデルで電子書籍で自分にいいことが起こると思ってないからこういうことをするわけであって、状況は「おわってる」のでしょうが。

「電子本じゃなきゃ読まない」層はそろそろ現れるし、「電子本でもなんでも読んでくれてありがとう」という作者もいくらでも現れるだろう。あとは、「無料のものにはありがたみがない」という一線をどうクリアできるかである。そこは初音ミクが参考にはならないか、、、、ならんか、あれにはあれでテクがいるからなあw

今の形の「自炊業者」は電子出版が一般化するまでの仇花だろうとは思いますがね。仇花に感謝。

ところで、音楽のほうですが、いつまでも利権にしがみつく JASRAC だけはなんとかならないのか。
本来ありもしない権利のうえにできてしまったシステムに乗っかって、その「正論」でゆすりたかりを行う団体、にしかみえない。
音楽ははるかに世界性の高い行為なので、外国作品を JASRAC からひっぺがすことからはじめるしかないとは思うのだが。
だって、これって、流しがひとの曲歌ったら訴えられるってことだろ。法律がどうであってもまともな市民社会に通用する感覚じゃないし、それはつまり法律がおかしいのです。

http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20111223-OYO1T00170.htm
著作権料払わず生演奏、ライブハウスの楽器使用差し止め (2011年12月23日 読売新聞)
「日本音楽著作権協会(jasrac)は22日、著作権使用料を支払わずに、同協会が管理するエルビス・プレスリーなどの曲をバンドで生演奏して営業しているとして、京都・祇園のライブハウスに対し、演奏禁止や同店が所有する楽器の使用差し止めの仮処分を京都地裁に申し立て、認められたと発表した。同地裁は同日、使用差し止めの仮処分を執行、ギターやドラムなどの楽器約20点を使用禁止にした。」

映画 タンタンの冒険 店 iichan-chi ほか2011/12/25 17:53

いまさらだがハム4級試験うけて、ありがたいことに合格通知が来た。
免許が来たら通信機買いに行く。
ことしの猟期はもうなかば過ぎつつあるが、うちの猟友会の共猟会にはまにあうだろう。

娘のひとと映画に行くのもこれで最後というのが「タンタンの冒険」。非常に古いコミックキャラを、CGでやってる。むこうのアニメはもともと実写にどこまで近づけるかというのがひとつのテーマだからこういうCGは仕方がない。よく、できてる。変形させた主要人物じゃなきゃ、実写といわれてもわからないかも。
20数年前、網膜電気生理の師匠がタンタンのファンだったとか、そのころは京都三条通りになぜかタンタンショップがあったとか、思い出します。
べつに内容をとやかくいうようなもんじゃないでしょう、娘は楽しんでいたようだ。ただ、嵐の海から豪雨の黒雲を抜けたらサハラ砂漠っていうのは、ほんとうにありなの?
映画の前は「むさし」で回転寿司。映画の後、進物用に Godiva でクッキー、わかりやすいからいい。寺町の、タニヤマあらためミドリで、クリスマスというので娘に前から希望のウオークマン。4-5年で3台目って、なんぼタイマーがついてるといっても扱いがわるすぎないか?ということで、本体だけ買います、あと(フィルム、シリコンケース、イヤホン)は自分で買ってください。

で、食い物屋です。
安い店ばかりでどうもです。

「cafe&dining Agio iichan-chi」 伏見大手筋 京都
面倒な名前ですが、ひろびろとしながらも照度を下げた、今風のダイニングカフェ、椅子はソファメインで、バリエーションの多さがよさですか。4人掛けで子供あやしてる母娘もいたし、カーテンした窓側に面した席で本読んでる客もいた。接客もいいので居心地はいい。
昼は、1K以下でまともな定食、サンド、丼、スパゲッティなどもある。スパゲッティが細くてスプーン無しじゃ食いにくいのは仕方ないか。夜はメニュが増える。パーティールームとしても申し分ないだろう。




この建物ができたときはあっけらかんとしたパスタ屋だった。いまのこの軽い「裏の店」感がいい味になってる。個人的な物語は一切感じないにしてもね。

「インド料理ニューデリー」 伏見納屋町 京都
ランチ800円から。この値段この量でまともに食えるインド料理なのだから何の文句がとは思いますが、インド人のつくる「ビーフマサラカリー」にはさすがにちょっと引くものがある。そりゃガンジーだって牛食ったけどさ。




山羊だの羊だのパニールだのってのがふつうにないのですよね。注文がないのだろう。ジャパン場末は、保守的だ。
王将ですら、爆(羊)肉が、長浜、彦根、天理の支店にはみあたらなかったのだからね。

ガイシュツ おんなじ店ばっか

「アサヒスーパードライ京都」 京都
近所の用事だのなんだのあったにしても1週間ほどで4回も来るのはどうだかと我ながら。

ほか、  「能登」「ラウンジ樹里」 長浜 「おいけラーメンさまた」「重兵衛」「クロドブージョ」「マジョリカ」 京都



Beam us home2011/12/30 23:29

ジェイムズ-ティプトリー-ジュニアの作品のこの題名は、文庫では「ビームしてくれ、ふるさとへ」になってる。

このお話はどうみても宇宙大作戦(Star trek)の68年からのオリジナル版(TOS)がネタなので、日本におけるこのへんの訳も、70年代のテレビ放映版を根拠にしたいところ。

私がおもいつくのは、「転送、帰還する」といったとこなんですがね。

ウィリアム-シャトナー: カーク船長(!)が、あれこれあった挙句に惑星上から通信機に口を寄せてこれをいうシーンが眼に浮かぶ。声は当然矢島さんです。

この手のものの映画化としては、TMP はすごくよくできていた。あれこれパチっぽいとこも含めてね。
あれのおかげでその後の連作が出来たのだろうと思う。