戦う集団としての部活2022/10/16 10:40

SNSで特撮関係のところにいっても、中高年メインだといつまでたってもウルトラセブンがどうのアンヌがどうのといってる

どうしようもないなという気分になってきた。
で、ウルトラマンティガでも見てみよう思いたったが尼プラにはない。TSUTAYA の配信は30日無料というが52話なんか見られるわけない。
そこで、ウルトラマンZがティガに続くオールタイムベスト2であるといわれまして、これは尼プラにあったのでみたのです。

以下、2話見ただけの個人の感想なので気に入らん人は読まないで。

途中から笑いが止まらん、お笑いウルトラマンですかこれは。
むかしからのお話のパターンも踏襲してる。目をつぶって相手の場所を感じるとか。総じて、わかってやってるのはわかる。でなけりゃ、戦闘ロボットをあの形にはしない。
メダルとか、まあお話づくりの道具は頑張ってるなと思いました。

はじめに、犬を助けに行くところで、お笑いという位置づけにした。
ここで、犬を見殺しにすればいいというんですかという問いに口ごもっちゃいけない。周囲に被害をもたらさずそれができない時点でおまえに犬を守る能力はないと返さないとあかんわけで、たぶん軍組織のしっかりした文化ならそうなる。この連中は、マジの戦闘集団じゃなく、怪獣退治サークル活動とでもいうべきもので、これを描くのに適したスタンスは、お笑いなんです。
悪いと言っているのではない

私が「宇宙戦艦ヤマト」が嫌いなのもそこで、あれって、イスカンダルを目指す「部活」やってるようにしか見えないんですよねー。甲子園目指す野球部ものと、精神的なスタンスはまるっきりいっしょ
ひとつの目的に向かって進む組織、として一番日本人、とくにこういう番組のターゲット設定の「子供」にしっくりくるのが、「部活」なんですね。
ここで悲壮感いっぱいでやってもらうと、勘弁してくれという気分になる。

「戦う」組織がどういうものかちゃんと提示できない国でえんえん「守る」フィクションがでたらめに量産されているのが面白いと思います。

部活的なパターンが悪いと言ってるんではないです。
アメリカ作品の場合、軍の基本の描写はしっかりしているのです、トップガンやマーヴェリックみればいい。宇宙大作戦(TOS)にはまった私がヤマトをうけつけなかったのはそういうことでして。
これは、社会の中に軍やその組織が実物大に認識されているからと思う。
でも、日本の防衛組織である自衛隊は、残念ながらそうはいいがたい。その結果、描写の代替品がお笑い部活になってしまうのは、日本で広い範囲に共感をもって受容されるのが「高校生活」だからと思うのですね。だったら部活そのものを舞台にした方が、ちゃんとリアルで、むしろ普遍性を持つだろう。

日本の場合、防衛隊なんか舞台にせず高校の部活みたいなのりでなんかと戦うようなもんがほんまはちょうどいいので、実際そういうのが世界に通用してる気がする

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