Sigmaの英断(笑2012/02/08 16:30

Sigma という会社がある。カメラの交換レンズメーカーだが、 Foveon という受光素子でカメラも作っている。
へんな受光素子だがそれは略。知ってる人は知ってるので。

この受光素子のカメラ第一号 DP1 をもっている。
raw を純正現像アプリでいじくっているが、はまると風景がきれいに写るので、気に入っている。写り以外の部分はおそろしく使いにくいカメラです。2回ほど改良されてるが、基本はかわらない。
↑ は作例写真(笑 たいした出来じゃないですが、こってりした仕上がりの雰囲気をつかんでいただけるかと。

Foveon 搭載の SLR 機 SD1 は、70万という値付けであった。
なんぼ Foveon がよくてもシグマのレンズしかつけられないカメラに出す値段じゃない。レンズメーカーとしてはあくまでも2番手ですからねえ。
画質でそこまで出すなら、この値段帯であれば Pentax 645D 買ったほうがよほどいいと思います。買わないけどねw 風景とるのにこの値段は、私の腕じゃ勿体無い。

とか思ってたら、後継機種が出るそうな。
http://www.sigma-photo.co.jp/news/120208_SD1Merrill.htm

Foveon のプロジェクトを推してきたであろう山木道広前会長が先月亡くなってどうなるかと思ってたら、SD1 の、同内容の後継機 SD1Merrill は20万程度で、ほぼ3割の値段て(笑
前会長が、いいもんだから高く売れとこだわってたのかねと思わせます。本当かは知らない。
生産工程を見直して安くできるようになったのどうのというのは口実で、受光素子の在庫整理じゃないのかな。そら、余るやろう。

これなら、たとえレンズが Sigma でも、買ってもいいかなという価格帯。英語の評価サイトでも、それくらいの値段が妥当な製品レベルとあった。
でも、むしろ値段据え置きでもいいから、他社マウントでだしてほしいというのが本音。パテント上無理なんですかねえ。 M42 や F つけたりするアダプタはあるようです。Kマウントは機械的にはあうけど絞り連動ピンがあやしいとか。

DP1 の後継機 DP1Merrill は、大きくなってレンズがちょっと明るくなるようだ。
レスポンスや背面液晶の具合で、SD1Merrill かどっちか買う、かも。

ミラーレスカメラが流行りつつあるが、たぶん Foveon はライブビューに向いてないんだろう、こっちはこっちでもうちょっとやってみます、てな感じですね。コントラスト検出ミラーレス機のフォーカシングはどこまでいっても遅いと思うので、SLRは今後も存続してほしいものです。

ちなみにミラーレスのレンズ交換機では Fuji XPro1 に関心あり。あまりに見栄えがライカ臭いのでちょっとどうかと思わなくはないにしても、独自受光素子でファインダーも凝ってる。