医学生が進路をきめるとき 特殊例2010/09/15 01:14

おなじ眼科の、知人たちの話。

卒業前に専門をきめんといかんかった時代の話
マイナーならゲロみなくていい眼科、メジャーなら新生児が好きだったので産科、で迷った知人は、締め切り15分前に紙を投げて「表が眼科裏が産科」とつぶやいたそうな。で、表が出たので眼科にしたといっていた。彼の同級生は、前日山に登って夜景をみおろしながら科を決めて、翌日事務に届けた15分後に気が変わって別の科にしなおしたそうな。科をきめるなんてその程度のもんやといっていた。

別の知人が最近なんかの用で教授にあったときのこと。
眼科は最近入局者が少ない。科としての勢いが違うからなあとふつうに思っていたら、教授は「2ちゃんで眼科が多いと書かれて、H大に50人とかいうありえん話が書かれても、知らんもんはふうんと思ってしまうのだ」といってたそうな。
そこまで素直に信じ込んでそんなもんでネットユーザーが医局選択の主方向をきめるわけないよ、それでそんなに減るわけも無いし、しかし教授もあれみてるんだなと、おかしかったそうな。
私がきくところでは、すくなくとも5年ほど前は、暇な教授たちはけっこうみていたらしい、最近は知りません。

さらに別の知人が以前、大学で助手してたころ、実習のときにある学生が、将棋で身を立てようかと思っているというのをきいて「医者なんてあとでなんとでもなるからやりたいことやったらいいじゃん、それでだめで医者になっても今更教授になりたいなんて思わないでしょ」といったそうな。言われた学生は結局棋士になって、先日タイトルをとったらしい。ただしこの話、うろ覚えで、そう思っただけで実際には言っていないかもしれないとも言っていた。歳食うと思ったことと言ったことの区別がつかないそうな。まあ本当だったら面白いけどそんな話はそうそうないわね。

この時代、「いい」医者になるモチベーションは、医者になってからもたらされるのだと思います。